【倉敷市・岡山県・岡山市に寄贈・配布】 生き物文化雑誌『ぎょぶる』13号(岡山県特集)
NPO法人北九州・魚部(ぎょぶ)の生き物文化雑誌『ぎょぶる』最新刊13号(1,800円税込)は岡山県南を約60pにわたり特集。倉敷市・岡山県・岡山市へ合計約350冊の寄贈・配布をします!

【概 要】
岡山三川が流れ、アユモドキなどの淡水魚類の多様性の高さも従来からよく取り上げられる岡山県南部。魚部にとっても淡水魚の聖地的な土地の一つです。
岡山の人びとが地域性を活かし、川や海の恵みを利用する独特の食文化が、現代まで受け継がれてきました。児島湖の漁師や川魚専門店が今でも現役で活躍する素晴らしい土地です。一方で、魚部が驚いたのは、ヒラをご存じない、鮒飯を食べたことがない、地元の方がすでに多くいることでした。今回のぎょぶる特集では、ここでしか読めない岡山の鮒飯文化をまとめた記事や人々の姿、料理が登場します。
また、「吉備の穴海」からの変遷と源平の歴史との関わり、貝類の分類学者が解明した、晴れの国岡山固有の新種カタツムリから分かる現在と過去の土地の姿など、これもまた岡山県の皆さんに知ってほしい話が盛りだくさんです。「魚部的観光案内」には、知る人ぞ知る歴史ある和菓子屋やチュオタンなどが登場しています。
◆問合せ先◆
1 NPO法人北九州・魚部(ぎょぶ)理事長 井上大輔
・携帯:080ー3373ー7680
・メール:gyobu1998@gmail.com
・住所:福岡県北九州市小倉北区大手町2-12
2 倉敷市教育委員会 教育企画総務課(井上泰宜)
・電話:086ー426ー3805
・住所:倉敷市西中新田640番地
【雑誌および寄贈・配布の詳細】
1.雑誌『ぎょぶる』とは?
北九州市に本拠があるNPO法人北九州・魚部が年に1回程度刊行。生き物文化雑誌として、自然や生き物、そこに暮らす人々との関わりをテーマにする特色を持つ。特集では魚部が日本各地に出かけ、他に無い切り口で「地域」を紹介する。その土地の自然や生き物の調査取材の成果と詳しい専門家の寄稿をいただいて構成した特集は、地域の方々に知ってもらい「おらが地元自慢」にしてほしいと思っている。
※日本タウン誌・フリーペーパー大賞(2017年度最優秀賞)受賞
※生物多様性アクション大賞(2017年度最優秀賞)受賞
2.今回の13号特集について
①経緯:岡山県を特集しようと、2024年度に4回訪問して取材を重ねました。今回はあえて、メジャ
ーとも言える淡水・海水生物そのものではなく、あまりまとまった資料の無い「川や海の恵みと岡
山の人びとの関わり」をテーマにした。
②内容:現地で実際に感じたのは、鮒飯やどじょう汁、ヒラや備前ばら寿司などの地域独特の川や海
の恵みを利用する食文化の素晴らしさ。同時に、尋ねた方がかなり知らなかった「ヒラ」のこと、
食べたことないと話す鮒飯への率直な驚き。また、吉備の穴海と言われた浅海は、人々の利用で大
きく姿を変えてきた。現役で漁を続ける児島湖の漁師と川魚専門店が支える独自の食文化、岡山大
学の福田宏博士が解明した岡山県固有の新種カタツムリと既知種と地史の関係、そんな地史が源平
という有名な歴史とも関係し、今も饅頭として残ること等々。
こうして取材で知った素晴らしさや驚きを、豊富な写真とともに紹介し、専門家の日比野友亮博
士の鮒飯文化を調査し俯瞰した記事や「凄い人」と魚部が感じる岡山大学の福田宏博士のインタビ
ュー記事など、盛り沢山で読み応え十分です。
③寄贈の意図:②で書いたように、まとまった文献記録にもなるような特集にしたい、そしてそれを
自然や生き物、それらと人の関わりに興味がある全国の人びとだけでなく、岡山の皆さんにもこの
機会に是非知ってほしい。その思いから、倉敷市や岡山県、岡山市にご相談し、今回の寄贈・配布
が実現した次第です。

3.今回の寄贈および配布先と冊数
1)倉敷市:小中高校支援学校、図書館、自然史博物館、関係部署に108冊を寄贈
2)岡山県:県立図書館はじめ県下の公共・大学図書館82館に寄贈
3)岡山市:小中高校・義務教育学校・図書館・公民館に約150冊を配布
※全96ページで1,500冊を印刷し、一般には倉敷市の蟲文庫や赤磐市のCAFEいきもの舎、魚部販売サイトなどで1,800円(税込)で販売する。
4. 主な過去の寄贈実績
①3号口永良部島特集:口永良部島全世帯(120戸)および屋久島町
②4号宮古島・池間島特集:宮古島市(教育委員会)
③5号種子島特集:南種子町
④西表島自然観:竹富町、沖縄県(環境部)
⑤特盛どじょう本:福岡県(県知事)、北九州市(市長)
⑥12号五島列島宇久島特集:島の全1107世帯に寄贈
5.NPO法人北九州・魚部について
1998年度に北九州市内の県立高校につくった部活動「魚部」が始まり。2015年度に「誰でも参加で
きる」街の部活、市民の部活として市民団体となる。自ら調査活動をしてその成果や専門家の知見を
活用し、生物多様性理解の向上を見据えて社会の身近な自然を見る目のボトムアップを目指す活動を
続けている。
※公式ホームページ https://gyobu.or.jp/
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