BBT大学でアバター授業! コロナ禍の教室に「ハリポタ型アバター」が出現!? リアル参加とアバター参加の学生が白熱討議
アバターロボットをビジネス教育に導入する「教育デザイン・ラボ」の第1弾プロジェクト
グローバルな経営者人材を育成するビジネス・ブレークスルー大学(所在地:東京都千代田区、学長:大前研一、以下「BBT大学」)は、ANAグループのavatarin株式会社からの協力を得て「教育デザイン・ラボ」を設置し、アバターロボットをビジネス教育に導入する「アバター授業」を開始しました。ラボを立ち上げたBBT大学経営学部グローバル経営学科 学科長の谷中修吾教授のもと、2020年7月26日(日)に麹町校舎で公開授業を実施。入念なコロナ対策に配慮の上、リアルで参加した「生身の学生」とアバターで参加した「分身の学生」が一体となってグループワークを行いました。コロナ禍で普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」をビジネス教育に導入した授業は、世界初の取り組みです。BBT大学は独自の創意工夫により、アバターロボットに「ハリー・ポッター」の衣装を着用させて授業を行いました。
世界110ヶ国に居住する学生がビジネスを学ぶBBT大学では、普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を独自開発したavatarin株式会社の協力を得て、アバターロボットをビジネス教育に導入する「教育デザイン・ラボ」を設置しました。同ラボは、世界で初めてニューミーによる「アバター卒業式」を実現させたBBT大学経営学部グローバル経営学科長の谷中修吾教授が立ち上げ、リアルとオンラインを交錯させた新しいビジネス教育のあり方を具現化する試みです。
ラボの第1弾プロジェクト「アバター授業」は、7月26日に、谷中教授が担当する「マーケティング基礎」の授業の中で展開されました。リアル参加の「生身の学生」とアバター参加の「分身の学生」が、グループワークによる演習でディスカッションを行う企画です。当日は、78人の履修者のうち、学生9人がBBT大学の麴町校舎に集まり、その他の学生はオンラインで参加。グループごとにオンライン上のミーティングルームで接続環境を整え、谷中教授が各グループを巡回しながら演習成果物を指導する授業が開始されました。
ニューミーは、タブレットを「顔」として備え、四輪の「足」で動きます。物理的に実体のあるアバターロボットのため、リモート環境でパソコンから操作する人は「自らの分身」として現場に介入することが可能で、現場にいる人にとっては相手がそこに実在しているかのように感じられることが大きな特徴です。そこで、BBT大学の「アバター授業」では、ニューミーに「ハリー・ポッター」の衣装を着用させることで存在感を高める工夫を施すとともに、オンライン会議では実現できない「現場介入」の価値を最大限に引き出しました。
アバターロボットを導入した「マーケティング基礎」の授業では、学生が少人数のグループに分かれ、新しいカフェを立ち上げるマーケティングプランを作成するという演習が行われています。グループワークが始まると、学生たちはオンライン上のミーティングルームで演習成果物の論点について話し合いを始めました。ここで、まず初めにアバターに分身して参加したのは、学生にアドバイスを行うなど授業をサポートするラーニングアドバイザーです。
現場の谷中教授とともに、リモートからアバター参加した3人のラーニングアドバイザーは、それぞれのグループでリアル参加した学生の席を回りながら、これから討議する論点の整理について熱心にアドバイスを行いました。現場の学生は、アバターで巡回しているラーニングアドバイザーを積極的に呼び止め、オンライン上のメンバーと一緒に話し合った論点を相談しました。
それぞれのグループで論点の整理が完了し、個別に谷中教授がフィードバックを行う指導時間になると、オンライン参加していた学生がアバターに乗り換え接続を行いました。リアル参加のメンバーが座っているテーブルに谷中教授が巡回すると、それまでオンライン上のミーティングルームにいた学生が、物理的な実体のあるアバターとして登場。遠隔地にいる学生は、あたかも実在するメンバーのようにアバターで振る舞い、グループディスカッションは大いに盛り上がりました。
アバターで参加したラーニングアドバイザーは、「自分が行きたい場所に行けることや、アバターで人との距離を感じられることなどが良いと思った」とコメント。リアル参加した学生からは「まるでそこに存在しているよう。親近感を持てた」という感想が多く、アバター参加した学生からは「離れたところで意思通りに動くことが非常に不思議な感覚でした」という声が寄せられるなど、アバター特有の価値が生まれている様子がうかがえました。
谷中教授は「グループワークにおけるアバターロボットの活用は、単なるオンライン会議と違って、メンバー同士が『一緒に現場を作っている』という感覚が生まれる。リアル参加とオンライン参加のメンバーにとっての一体感や信頼関係をつくるチームビルディングに大きく役立っており、結果的に良質な議論を促すというポジティブな効果を強く実感できた」とコメント。BBT大学では、今後、アバター教授会やアバター留学などの可能性も検証していく予定です。
同時に、コロナ禍において新しい教育のあり方を模索する教育機関の皆様に対して、BBT大学が実践する「アバター授業」のノウハウを広くオープンに共有させていただくことで、教育業界全体の質の向上に寄与したいと考えています。より多くの皆様に「アバターロボットの活用による教育」の可能性について知っていただくために、本取組の趣旨にご賛同いただける企業・団体・メディアの皆様におかれましては、お問い合わせや情報拡散を歓迎いたします。
▼ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)について
文部科学省認可の100%オンライン大学。世界的な経営コンサルタント大前研一が学長が務める。経営学部と大学院MBAを擁し、在学生・卒業生のネットワークは世界110ヶ国に及ぶ。2005年からオンラインMBAプログラムをスタートし、2010年に経営学部を新設。2020年4月現在、経営プロフェッショナルを束ねた教授陣は139名、在学生は1,256名(学部:651名、院:605名)、卒業生は3,216名(学部:498名、院:2,718名)。東証一部上場の株式会社ビジネス・ブレークスルーが運営。
https://bbt.ac/
▼avatarin株式会社について
avatarin株式会社は、「アバターを、すべての人の、新しい能力にすることで、人類のあらゆる可能性を広げていく」というミッションを掲げ、2020年4月1日にANAホールディングス発の初めてのスタートアップとして設立されました。【社会課題解決のために考えた遠隔操作ロボット「アバター」を用いて、意識・技能・存在感を伝送させ、リアルな空間で人々が自然に繋がりコミュニケーションや作業を行うことができる汎用的で誰もが気軽に使うことができるアバターの開発】、【人々が、空間的な制約や身体的な制約を超えてリアルタイムにリアルワールドで繋がり、通常時だけでなく、緊急時においても互いに支え合うことができるアバター社会インフラの構築および社会実装】の2点をメインとしてスピーディに行っていきます。
https://avatarin.com
▼教育デザイン・ラボとは?
BBT大学とavatarinによる「教育デザイン・ラボ」は、ビジネス教育における様々なシーンに、普及型コミュニケーションアバター「newme」を導入し、リアルとオンラインを交錯させた新しい教育のあり方を実現する試みです。谷中修吾教授が総合プロデューサーを務め、BBT大学の白崎雄吾事務局長が教務統括を担います。
▼アバター卒業式とは?
BBT大学が、ANAホールディングス株式会社(現在はANAグループの事業会社として分社化したavatarin株式会社がアバター事業を推進)の協力を得て、同社が独自開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」の導入で実現した新型コロナ対応の卒業式。2020年3月28日、卒業生が自らの分身となるアバターロボットを遠隔地からPCで操作して、大前研一学長から卒業証書を受け取った。コロナ禍において、newmeによるアバター卒業式は世界初。BBT大学経営学部グローバル経営学科長の谷中修吾教授が立ち上げ、式典の制作総指揮を行った。
<参考記事>アバターが受け取る卒業証書 遠隔操作でも温かみ(NIKKEI STYLE)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58566760Y0A420C2000000/
▼お問い合わせ
株式会社ビジネス・ブレークスルー
広報担当:吉田
メールアドレス:bbt-pr@bbt757.com
電話:03-6271-0757
【文責】ビジネス・ブレークスルー大学
【写真】佐治純一
すべての画像