ノーバル・ソーラーが茨城県常総市にてCATL製リチウムイオン電池を用いた系統用蓄電所の商業運転を開始しました
株式会社ノーバル・ホールディングスの子会社である合同会社ノーバル・ソーラーが茨城県常総市で開発した系統用蓄電所「ノーバル・パワーC2」が、2025年6月19日より商業運転を開始しました。
株式会社ノーバル・ホールディングスの100%子会社である合同会社ノーバル・ソーラー(本社:茨城県つくば市、代表取締役:平文俊全)が茨城県常総市で開発を進めていた大規模蓄電池システム(BESS: Battery Energy Storage System)「ノーバル・パワーC2」は、2025年3月7日に電力系統への連系を完了し、試運転を経て、6月19日より正式に商業運転を開始しました。
ノーバル・ソーラーは、経済産業省に登録された発電事業者として、これまで数多くの太陽光発電所の開発と運用を手掛けてまいりました。
近年、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーの普及に伴い、天候等の影響で発電量が大きく変動することから、電力需給バランスの調整が重要な課題となっています。そのため、電力送配電網の安定化を目的とした「調整力」として、系統用蓄電池の導入促進が資源エネルギー庁を中心に推進されています。
こうした背景のもと、ノーバル・ソーラーでは再生可能エネルギー開発の豊富なノウハウを活かし、電力系統の安定化および再生可能エネルギー導入の更なる拡大を目指した系統用大規模蓄電池事業を推進してまいりました。本蓄電所の稼働を通じ、今後は卸電力取引市場、需給調整市場、容量市場等の各種電力市場に参画し、カーボンニュートラルの実現と電力供給の安定化に積極的に貢献いたします。

なお、本蓄電所の運用に際しては、関西電力株式会社の100%子会社であるE-Flow合同会社が、ノーバル・ソーラーとの間で締結した運用委託契約に基づき、アグリゲーターとして設備の制御を行います。
※E-Flow合同会社による公表内容はこちら
CATL製蓄電池を採用、安全機能を標準装備
本蓄電設備には、世界最大級の蓄電池メーカーであるCATL社のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
システム構成は1927.2kW出力の4887.6kWh(2時間システム)となっており、407.3kWhの蓄電ユニットを12台使用しています。
また、本システムに採用されているCATL製の蓄電ユニットには水冷式冷却装置および自動不活性ガス消火装置が標準装備されており、高度な温度管理と安全対策が施された設計となっています。これにより、蓄電池の熱管理を最適化し、万が一の発熱時にも安全に運用できる仕様となっています。

東京都の系統用大規模蓄電池導入促進事業に採択
本事業は、東京都が実施し公益財団法人東京都環境公社が執行する「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択されており、東京電力管内の電力需給がひっ迫した際に、要請に応じて電力供給を行うことで、電力系統の負荷平準化や電力供給の最適化に貢献します。

【本件に関するお問い合わせ】
合同会社ノーバル・ソーラー
担当:DRチーム
Email:info@noval.jp
HP : http://www.noval.jp
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