海洋環境模擬水槽での音波研究に高精度な計測が可能なスペクトラム社のPCIeカードを導入
スペクトラム社のデジタイザ とAWGが、新設の水中音響研究所に採用
デジタイザなど計測機器のメーカであるスペクトラム・インスツルメンテ-ション社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ / 以下、スペクトラム社)は、米ユタ州にあるブリガムヤング大学(BYU)物理・天文学科の音響研究グループが、同大学の新しい水中音響研究所の主要実験装置にスペクトラム社製の最先端デジタイザと信号発生器を採用したことを発表しました。海洋環境のミニチュアを効果的に再現するこの施設は、水中の音波伝搬に関する研究を大きく飛躍させるものです。当施設では、さまざまな水の層における音波の挙動や、海底の岩、砂、泥など多様な地盤材料からの反響を調査するための実験が行われます。この縮小版の海で得た実験結果は、実世界の海洋に当てはめて検証できるようスケールアップする必要があるため、使用する計測機器には最高水準の精度が求められます。
画像 1:2本のロボットアームで送信機と受信機の位置を調整できる実験水槽
画像 2 :ロボットアームの機械部分
画像3:中央にグレーのPCIeシャーシを2つ備えたコントロールコンソール
画像 4: ESAUソフトウェアは、スペクトラム社製カードとロボットアームのユーザーコミュニケーションを容易にします
この実験装置のキーポイントは外洋をモデル化することにあるため、水槽の側面にPrecision Acoustics社の特殊な吸音パネルを設置し反響を軽減しています。BYU物理・天文学科の研究所所長であるジョン・エルズワース(John Ellsworth)が設計した濾過循環ポンプもまた、素晴らしいイノベーションです。このポンプは、騒音源となる気泡を水槽内に発生させることなく、水をきれいに保つことができます。これらすべてを備えたことでインパルス応答の計測が可能になり、実験時の計測値からノイズを除去しやすくなりました。信号対雑音比(SN比)71dB以上というスペクトラム社製PCカードの精度が、インパルス応答ノイズを除去し正確な実験結果を保証しています。
画像5:スペクトラム社製デジタイザカード「M2p.5932-x4」とAWGカード「M2p.6546-x4」
スペクトラム・インスツルメンテーション社(Spectrum Instrumentation)について
1989年に創業したスペクトラム社(CEO 兼 創業者Gisela Hassler)は、モジュラー設計を利用することでデジタイザ製品および波形発生器製品をPCカード(PCIeおよびPXIe)やスタンドアローンのEthernetユニット(LXI)として幅広く生み出しています。スペクトラム社は30年間に、トップブランドの業界リーダーやほとんどすべての一流大学を含む、世界中のお客様に製品をご利用いただいています。当社はドイツのハンブルク近郊に本社を構えており、5年保証と設計エンジニアやローカルパートナーによる優れたサポートを提供しております。スペクトラム社の詳細については、www.spectrum-instrumentation.comをご確認ください。
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