株式会社Borderless、太陽石油株式会社とスマートヘルメット共同開発・販売事業における基本協定書を締結
【背景】
国内のインフラ設備は、高経年化、人材の高齢化・長期的な不足等構造的な課題への対応が求められています。これらの課題に対し、安全性を高め、人の作業を補完できる技術の導入等により、保安力を向上することが期待されています。
このような状況を踏まえ、太陽石油においても石油精製施設である四国事業所における保安力強化に向けた取り組みの一環として、先進技術活用によるスマート保安を推進しております。今般Borderlessが開発した産業用スマートヘルメットシステムであるクロスウェアの導入を検証した結果、作業者の安全確保及び誤認、誤解によるヒューマンエラー防止に有効であることが確認出来たため、共同開発・販売事業における基本協定書を締結し、開発・販売事業の検討を推進してまいります。
【クロスウェアについて】
2021年より開発を行ってきたクロスウェアは、既製品の安全ヘルメットにワンタッチで取り付けが可能な後付けタイプのデバイスとなっており、ヘルメット装着時は完全にハンズフリーで作業に集中することができるため、プラント内での足場の悪い現場作業や移動中、狭所での業務など、両手を常に使用する必要のある現場作業において特に優位性を発揮します。また、ディスプレイやカメラは作業者の視界を遮らないレイアウトとなっているため、長時間の作業においてもストレスなく使用することができます。そして令和4年度の「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)」に準拠した仕様のもと実証実験を行うことで、将来的に現場へ導入しやすい機能に絞り、今後普及の見込まれる遠隔臨場ソリューションのデファクトスタンダードとなり得る製品開発を目指しています。
【実証実験について】
実証実験では、主にクロスウェアを用いた移動時間の短縮効果の確認と、業務効率向上のために開発されたアプリケーションの機能確認を行い、現場と距離の離れた管理室との間で音声と映像による情報共有を円滑に行うことができるかを検証します。デバイスに搭載するカメラを用いたリアルタイムビデオ通話により、現場の状況を正しく把握すること、撮影モードでは画像と動画を瞬時にクラウド保存し共有できるなど、時間の制約の多い現場作業において、業務時間の短縮につながる性能を評価します。
さらに、広域にわたる作業現場においては作業者の所在の管理が安全上極めて重要であることから、クロスウェアに実装するGPS機能を用い、専用アプリケーション上にリアルタイムによる位置情報をマッピングする機能についても検証を行います。
物理的な距離や時間を超えてデータを管理し、現場のインテリジェンスを集約し、従事する人々のワークスタイルを一新していくことが、クロスウェア、および私たちBorderlessの目指す目標です。
現在も実証実験への参加やテスト運用を希望されるパートナー企業を募集しております。また、特定のアプリケーションや現場のニーズに特化したサービスを共同開発できる協力企業さまも同時に募集しております。
協業パートナーシップへご参加を希望される企業さま、または製品の詳細に関しては、以下窓口よりお問い合わせください。
● リリースに関するお問い合わせ ●
info@brdrlss.com(担当:岩谷)
すべての画像