筑波大発ベンチャーCloserがカップ味噌汁の製造工程を自動化、「PickPacker™(ピックパッカー)」を導入へ
~ロボット導入で手作業の工程を自動化し生産力の向上、人手不足の解決を目指す~
ロボティクス技術で自動化が進まない産業に革新を起こすことをミッションとする、筑波大学発ベンチャー株式会社Closer(本社:茨城県つくば市、代表取締役:樋口翔太)は、カップ味噌汁の製造工程にピッキングロボット「PickPacker™(ピックパッカー)」の導入開始が決定し、開発を進めています。
- ロボット導入の背景
人手不足が叫ばれる昨今、食品業界においてもその影響は顕著です。人の確保ができない・難しいことにより、安定生産が難しい、増産しようにも不可能、といった問題が発生しています。また、こうした問題は今後もより一層深刻になると考えられ、5年後・10年後には既に今のかたちを維持が困難なのではないかという危機感が広がっています。
【カップ味噌汁業界における人手不足と市場の拡大】
カップ味噌汁業界においても、人手が中心の生産方式であることが実情であり、人手不足問題は同様として存在しています。カップ味噌汁は、ニーズの需要に応じて多様な種類の商品が各社から展開されており、年々生産量も増加しています。
個食需要や海外での和食ブームから、カップ味噌汁は今後も市場拡大が見込まれており、生産の拡大に対する人手不足問題も一層深刻になると考えられます。
全国味噌工業協同組合連合会、容器別出荷数量(2000-2021)
https://zenmi.jp/data/hanbai/yokibetu2000-2021.pdf
こうした危機感を背景に、製造ラインへの自動化・ロボット化が求められています。
- 包装ロボット PickPacker™ の特徴
カップ味噌汁製造工程への自動化が難しいという課題を、Closerは包装ロボット PickPacker™ で解決します。
本ロボットシステムは、以下の特徴があります。
特徴1. コンパクトなシステム
簡単に設置できる、コンパクトなロボットシステムにより、既存のラインを大幅に改造することなく、手軽に導入することが可能になりました。また、ライン移動も想定しており、日々の生産の変化に対応可能です。
特徴2. 透明な袋や金属蒸着した鏡面の袋も認識可能
弊社の得意とするAI画像処理とロボット制御技術により、従来認識が難しかった透明な袋や金属蒸着した鏡面の袋等も認識可能です。また、バラ積み・移動体への投入といった技術的難易度の高い作業の自動化も実現が可能です。
特徴3. 多品種に1台で対応可能
AI画像処理とロボット制御により、多岐にわたる商品バリエーションへの対応が可能となりました。
日ごと・時間帯ごとにラインで製造する商品変更を1台のロボットで対応することも可能です。
また、ロボットシステムのAIへ新たに学習させることで、導入後追加で取り扱いたい商品があらわれた場面にも対応することが可能です。シーズンごと・年ごと・需要の変化等に応じて、対処すべき具材の種類の頻繁な変化にも対応可能です。
【FOOMA JAPAN 2022の展示の様子】
- 日本を代表するロボット企業との連携で PickPacker™ を実現
株式会社Closerは、幅広いお客様にソリューションを提供すべく、パートナーとして協業いただける企業様を募しております。弊社との協業についてご興味をお持ちであれば、下記の連絡先までご連絡をお願いいたします。
- 展示会情報 FOODEX JAPAN 2023 出展
展示会では、ロボットシステムのデモンストレーションを実施いたします。
【展示イメージ】
【名 称】FOODEX JAPAN 2023 国際食品・飲料展
【会 期】2023年3月7日(火)~3月10日(金) 10:00~17:00
【会 場】東京ビッグサイト 食品工場の自動化・DX展 (東7ホール、小間番号7D100)
【イベントサイト】https://www.jma.or.jp/foodex/
- 会社概要
筑波大発AIロボティクスベンチャー 株式会社Closerは「大変な作業をAIロボティクス技術で補完する選択肢が当たり前にある世界の実現」をミッションに、自動化の進みにくい食品産業、三品産業を対象とした労働力を補完するロボットシステムの研究開発・提供しています。
社名:株式会社Closer
所在地:茨城県つくば市天王台一丁目1番地1産学リエゾン共同研究センター棟202
代表:樋口 翔太
事業内容:AI、ロボット等の開発、販売、導入及びコンサルタント
設立日:2021年11月29日
会社HP:https://close-r.com/
連絡先メールアドレス:info@close-r.com
本事業は茨城県の補助事業(令和4年度研究シーズ製品化⽀援事業)に採択されております。
本事業での開発物は、国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の結果得られたものです。
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