養殖管理サービス「uwotech生産管理」がグッドデザイン賞を受賞

Aquacraft株式会社

Aquacraft株式会社(東京都東大和市、代表取締役:加地誠、以下「アクアクラフト」)が開発・運営する養殖生産者向けの養殖管理サービス「uwotech生産管理」(読み:ウオテック)が、このたび2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

◆知見の発見につながるきめ細かなデータ管理が評価

「uwotech生産管理」は、魚類養殖の生産者の生産性向上と採算性改善を目的とした生産管理システムです。デジタルに不慣れなユーザでも、複雑になりがちな漁場構成を直感的に管理し、日々の給餌・へい死・投薬・出荷などのデータを手軽に記録できます。また、蓄積されたデータを元に生産指標の分析・グラフ化や原価計算も簡単に行えるようになっています。

「uwotech生産管理」のデザイン・プロダクト開発では、以下の3点を意識して進めており、現場に寄り添ったきめ細かなデータ管理と多角的なデータ分析で養殖現場を支えている点が、今回のグッドデザイン賞受賞に繋がったと考えています。

(1)データ入力の負荷を下げ、だれもが簡単に使い続けられるようにする

コストの約7割を占めるエサ代はここ数年で約1.5倍に高騰しており、データに基づいた生産性向上と収益改善が急務となっています。データ活用にあたってデジタル化は避けて通れませんが、紙中心のデータ管理をしていたり、急激なデジタル化に抵抗があったりする場合も多々あります。そのため、できるだけ現場に負荷なく導入できるようカスタマイズ性を高めて必要な入力フォームのみを表示したり、他社サービスから自動でデータを取り込めるようにしたり、パソコンで一括入力できるようにしたりと日々改善を重ねてきました。

シンプルかつ直感的な操作でデータを記録

(2)養殖ならではのデータ管理の複雑性を解決し、データ分析の土台を固める

日々刻々と変化する漁場構成の変化(池入・分養・統合・移動等)を視覚的に把握

従来の紙やExcel中心の管理・運用では、分養※や統合を行った際に飼育日誌が複雑になりすぎてしまい、全体を俯瞰した横断的な管理がしづらくなっていました。そこで、漁場構成を軸に飼育データを蓄積する「漁場図」の仕組みを開発し、誰が見ても直感的でわかりやすくデータを管理できるようにしました。さらに様々な現場の実務にフィットするよう生産者のフィードバックを元に改善を重ね、直感性・汎用性・柔軟性を兼ね備えたロット(種苗・魚群)管理を実現しました。

※分養…養殖魚が成長したときに、サイズや密度に応じて複数の生簀に養殖魚を分け直す作業のこと

(3)多角的なデータ分析により生産性・収益性の向上に繋がる意思決定を支援する

種苗や魚群ごとに増肉係数や歩留り等を自動で集計。手軽にデータを分析できる

増肉係数や日間増重率などの指標を定点観測するKPI管理や飼育試験の実施・検証等の取り組みを導入・継続することは生産性・収益性の改善を考える上で非常に重要です。その際、膨大かつ複雑な計算業務をしなくてもすぐに分析ができるよう、あらゆる計算処理を自動化し、表やグラフにまとめることで生産状況を一目で把握できるようにしました。さらに、種苗、漁場、期間など知りたいことに合わせて様々な切り口から自由に分析ができるようにしました。その結果、経営者も現場担当者も大量のデータを有効活用できるようになり、専門知識がなくても事実やデータに基づいて確度の高い意思決定を容易に下せるようになりました。

◆グッドデザイン賞審査員の評価コメント(公開コメントより)

近年の気候変動の影響で、さまざまな地域・海域で漁獲量の低下が観察されている中、養殖魚の重要性はますます大きくなっている。uwotechは魚類養殖に関するきめ細かいデータ記録をデジタルで行うことができ、細かな変動に気づけるUIを提供している点、そして実際に導入されている企業において、データに基づいて新しい知見が発見されはじめている点が高く評価された。

受賞概要や審査委員のコメントはこちらからご覧いただけます。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/21267

<グッドデザイン賞について>

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

https://www.g-mark.org/

◆担当者のコメント

Aquacraft株式会社 代表取締役 加地 誠(プロデューサー兼デザイナー)

日本の豊かな水産資源と魚食文化を未来に残し続けたいという想いから、サービスを創り続けてきました。誰でも無理なく簡単に使えて、知りたいことにすぐにたどり着けるサービスを目指して数多くの養殖現場に足を運び、現場の方にいろいろと実務のことを教えていただきながら、現場に必死に向き合ってきました。今回そのような点が評価され、グッドデザイン賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。今後もデータを軸にサービスを拡充させ、生産者の皆様に貢献できる領域を広げていきたいと考えています。

Aquacraft株式会社 CTO 新 真理(ディレクター)

プロダクトの着想を得て開発を開始してから2年以上が経ちましたが、絶え間なく”作っては壊し”を繰り返し実践してきました。日々ユーザの皆様から寄せていただく期待や、厳しくも温かなフィードバックが原動力となって、痛みを伴う修正や作り直しにも向き合いながらプロダクトを磨き続けることができました。今後も現状に甘んじることなく、生産現場の皆様と共にuwotechを育てていきたいと考えています。

◆養殖管理サービス「uwotech生産管理」について

「uwotech生産管理」は、魚類養殖の生産者の生産性向上と採算性改善を目的とした生産管理システムです。デジタルに不慣れなユーザでも、複雑になりがちな漁場構成を直感的に管理し、日々の給餌・へい死・投薬・出荷などのデータを手軽に記録できます。増肉係数や日間給餌率などの生産指標を種苗別や魚群別で様々な角度から集計・比較・分析することができ、グラフ化まで自動で行えるようになっています。また総平均法や移動平均法での原価計算や間接費の配賦など、経営管理に欠かせない原価機能も搭載しており、データを基に生産計画や販売計画、資金繰り等を臨機応変に見直すこともできます。月々5,000円~で利用でき、無料でお試し頂くことも可能ですので、ぜひお気軽にお問合せください。

公式サイト:https://aquacraft.blue/services/uwotech

【Aquacraft株式会社 会社概要】

当社は「おいしい魚が食卓に並ぶ『当たり前』の日々を次の世代につなぐ」というビジョンを掲げ、魚類養殖のDXに挑んでいるソフトウェア開発会社です。データやテクノロジーの力を最大限に活用し、生産者を縁の下から支えます。

会社名:Aquacraft株式会社

所在地:東京都東大和市立野1‐18‐16にしきビル203

代表者:加地 誠

設立:2022年7月

事業内容:水産養殖事業者向けのデータ分析・管理サービスの企画・開発・販売及び保守 / ソフトウェア及びハードウェアの企画・開発・製造・販売・保守・賃貸・輸出入 / 生鮮食品、保存食品及び加工食品の企画・調査・開発・デザイン・販売・コンサルティング / 広告、宣伝、販売促進に関する企画・調査・制作 / 前各号に付帯関連する一切の事業

URL:https://aquacraft.blue/

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会社概要

Aquacraft株式会社

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URL
https://aquacraft.blue
業種
情報通信
本社所在地
東京都東大和市立野1-18-16 にしきビル203
電話番号
080-8163-0092
代表者名
加地 誠
上場
未上場
資本金
250万円
設立
2022年07月