高校生×奈良漬さろん安部　“もったいない精神”から生まれた　酒粕ドレッシング＆ジェラート

―奈良漬づくりの副産物を活かした、地元高校生との新たな挑戦ー

有限会社奈良漬さろん安部

2025年11月14日 10時10分

有限会社奈良漬さろん安部（代表取締役社長安部勝憲）は、奈良漬の製造過程で生まれる酒粕をアップサイクルした新商品「SALON DE AMBRE 酒粕ドレッシング」と「SALON DE AMBRE酒粕ジェラート」を、2025年11月28日（金）に発売いたします。

本商品は、奈良漬づくりの副産物として生まれる“野菜の旨味が溶け込んだ酒粕”を有効活用し、“Mottainai精神”から生まれたサステナブルな新商品です。

●商品コンセプト

　奈良漬の製造では、長い熟成の過程で年間約１０トンの酒粕が使用されます。その酒粕には、漬け込まれた野菜の旨味が豊かに残っています。当社ではこれまで主に肥料として再利用してきましたが、“食の世界で新たなステージへと生まれ変わる”のは初めてです。

　今回、その酒粕に改めて注目し「食材としての可能性」を追求しました。その結果、旨味を活かした「酒粕ドレッシング」と、まろやかでコクのある「酒粕ジェラート」が誕生しました。ドレッシングは添加物を一切使用せず、自然素材のみで仕上げています。これらの新商品は、伝統的な奈良漬づくりの技術と現代的なサステナブル発想が融合した、まったく新しいカテゴリーの食品です。

●開発の背景

　本プロジェクトは、福岡県北九州市小倉北区の東筑紫学園高等学校食物文化科３年生によるアイデアをもとに始動しました。

　同学園のＯＢである当社社員が新商品開発に関する授業を複数回実施し、その中で当社が抱える課題を共有したことをきっかけに、授業を通じて「奈良漬の酒粕をアップサイクルした新商品」という生徒たちの発想が生まれました。

　地域資源の活用と環境配慮の観点から生まれたこのアイデアに共感し、当社との共同開発として形にしたものです。本取り組みは、生徒たちの将来に対する視野の拡大や、地域資源への理解、環境意識の醸成にもつながっています。

　奈良漬さろん安部では、これまでも「SALON DE AMBRE 奈良漬×クリームチーズ」など、伝統と革新を融合した商品開発に取り組んでまいりました。今回の新商品もその延長線上に位置づけられるものであり、次世代とともに生み出す“持続可能な奈良漬文化”として、地域連携の新たなモデルを目指しています。

● パッケージの特徴

　ラベルデザインは、20代〜40代の女性を中心に「手に取りたくなる」「親しみを感じる」デザインを目指しました。ドレッシングは、酒粕のまろやかな味わいと熟成の深みを、柔らかな曲線が重なり合うパターンで表現。ジェラートは、なめらかな口当たりと冷たさの心地よさを、円と角形を組み合わせたリズミカルな模様でデザインしています。

●発売の概要

正式商品名：SALON DE AMBRE 酒粕ドレッシング

　　　　　　SALON DE AMBRE 酒粕ジェラート

内容量：ドレッシング 230ml／ジェラート 90ml

発売予定日：2025年11月28日（金）

参考小売価格：ドレッシング 800円（税抜）／ジェラート 630円（税抜）

購入について：自社ＨＰまたはお電話でのご注文

イベント：

発売を記念して、小倉井筒屋本館 8 階「京築のグルメと特産品フェア」（11 月 27 日（木）～12 月 3 日（水））にて、「SALON DE AMBRE 酒粕ドレッシング」「SALON DE AMBRE 酒粕ジェラート」を販売いたします。

11 月 28 日（金）14:00～16:00および 12 月 1 日（月）13：30～16：30は、共同開発に携わった東筑紫学園高等学校食物文化科の生徒たちと一緒に販売を行います。地元の高校生とともに、地域の魅力とサステナブルな取り組みを発信する場となります。

当社の奈良漬は、【心うつ本ものの響き】をブランドコンセプトとし、すべて国内産の原材料を用い添加物は一切使用せず、細やかで手の込んだ造りを基本としています。

代表ブランドである奈良漬「琥珀神」は、昔ながらの製法を守りつつ現代の嗜好に合うよう工夫した、従来の奈良漬と比較して軽やかでさっぱりとした味が特長の商品です。何度も漬け変えを行い、約2年かけて仕上げるため、大量生産・大量販売を実施せず大切に造っています。