大学院生・博士研究員を対象とした国際インターンシップの実施に向けた制度整備の基本合意が成立(C-ENGINE/日本・Mitacs/カナダ)
全国的な産学連携コンソーシアムであるC-ENGINE(京都市)と、カナダ政府系の産学連携組織であるMitacs(ブリティッシュコロンビア州)との間に、国際インターンシップに関する基本合意書が交わされた
本合意は日本の企業がカナダの大学の知識・技術に実質的にアクセスし、学習し、それらを取り込む機会を提供すること、また、日本の大学院生・研究者が国際的に実務で活躍するための環境整備の契機となることが大きく期待される。
C-ENGINE*は産学が協働して、イノベーションを担う次世代の研究者を育成し、会員大学と会員企業による「人」と「知」の交流をとおして新たな価値の創造に貢献することを目的とする非営利団体である。Mitacsはカナダ国内外の高等教育・研究機関と産業界等をインターンシップや研究パートナーシップで繋げることにより、それらの組織の課題解決に貢献する政府系非営利団体である。
署名に先立ち、両機関はそれぞれの研究インターンシップ事業の説明を行い、その後、国際研究インターンシップ実現のために、理想的な協力体制の在り方について討議を行った。
また、川上悟史・経済産業省大学連携推進室長からは、2023年5月に実施された太田・前経済産業副大臣とイービー・ブリティッシュコロンビア州首相との討議において、C-ENGINE とMitacsの情報交換を後押しすることを確認したとの説明の後、日本企業のオープンイノベーションの更なる活性化が必要であり、カナダの大学・企業を巻き込みグローバルな産学連携を進めていくことは極めて重要であること、企業の国際競争力向上のためにも博士人材が活躍できる環境の整備が急務であること、そして、C-ENGINEとMitacsの連携はこれらの政策と軌を一にするものであるとの期待のメッセージが述べられた。
今回の基本合意書の締結は、共同研究を視野に入れた日本・カナダ間の国際研究インターンシップ実現に向けた貴重な一歩である。研究インターンシップを契機とした産学の研究者間の国際交流がさらに発展し、研究開発やイノベーション創出に向けた活動が両国で効果的に推進されることが期待される。
*C-ENGINE:平成25年度経済産業省補助金事業の一環として、平成26年1月に設立された。正式名称は、一般社団法人産学協働イノベーション人材育成協議会。事務局は京都市左京区吉田牛ノ宮町。現在、18大学と31企業が参画し、大学院生を対象にした研究インターンシップの実施とその効果的・効率的実施のための環境整備を行なっている。
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