三菱化工機がEPCを実施、台湾にて三菱ガス化学の「過酸化水素製造設備」が竣工
今回竣工したのは、三菱ガス化学株式会社様(本社:東京都千代田区、以下「三菱ガス化学」という)の子会社である巨菱精密化学股份有限公司様(本社:台中市, 以下「MPCT」という)にて計画された「過酸化水素製造設備」です。当社は、MPCTの既存の超高純度過酸化水素(超純過水)製造工場建設工事でEPCを実施しており、また本プロジェクトにおいても、計画立案当初より基本設計に協力してきたことなどが評価され、今回のEPCを実施いたしました。
MPCTは、2000年に台湾に設立された半導体、電子材料向け精密化学品の製造企業です。主に半導体のウエハーやデバイスの製造工程で、洗浄・エッチング・研磨剤として使用される超純過水、液晶ディスプレイ産業、半導体産業用の各種特殊薬剤、プリント配線板用の化学研磨液などの製造を行っており、大手半導体メーカー、液晶パネルメーカー、プリント配線板メーカーに製品を供給しています。
半導体市場は、世界的な電子機器の普及に伴って拡大を続けてきました。最近では、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢などにより、半導体サプライチェーンは大きな影響を受けましたが、世界の半導体需要は今後も長期にわたり続くと予想されています。
半導体市場の拡大や半導体の微細化に伴い、より高品質で大量の超純過水の需要が高まる中、三菱ガス化学は2020年2月に超純過水の原料となる過水製造設備の新規建設を発表いたしました。プロジェクト開始直後、世界的なパンデミックにより部品製造や資材調達等に大きな影響はあったものの、当社は関係各所のご協力を得てプロジェクトを推進し、このたび、竣工を迎えることができました。
今後も当社は、当社グループのエンジニアリング技術を活用することにより、革新的な技術を有する企業や組織などとの協業・連携を進め、経済成長と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【施設外観】
■本リリースの取り組みを通じて、当社はSDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。
・目標8 働きがいも経済成長も
・目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
・目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
以上
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