管理組合の合意形成を変える“壁を壊さない配管再生法”、大規模修繕の新たな選択肢
10月30日(木)・31日(金)開催『マンション管理組合サポート展(関西)』で提案
給排水管再生事業を専門に行う株式会社P・C・Gテクニカ(本社:愛知県名古屋市、代表:藤井要、以下当社)は、2025年10月30日(木)~31日(金)にインテックス大阪で開催される『マンション管理組合サポート展(関西展)』にて、特許を持つ配管更生技術である『FRPライニング工法』の紹介を行います。
従来、建物内の配管が老朽化した場合、壁や床を解体する大規模な更新工事が必要でした。しかし当工法は、配管の一部分から特殊な樹脂を流し入れ固めることによって、壁を壊さず施工が可能です。これにより、工期短縮やコスト削減(更新工事の約60~70%)、騒音や粉塵の大幅削減を実現し、居住者への負担も最小限に抑えられるため、合意形成が難しい大規模修繕工事において、スムーズな意思決定を後押しします。


■管理組合が直面する「配管更新の3つの壁」
多くの管理組合が配管更新に踏み切れない理由として、以下の「3つの壁」が存在します。
1つ目は「合意形成の困難さ」です。全面更新工事には1,000万円以上の費用が必要となるケースが多く、修繕積立金だけでは不足するため追加徴収が必要になります。しかし、区分所有者の高齢化が進む中で、追加費用の負担への合意形成は年々難しくなっています。さらに、「自分が住んでいる間は大丈夫だろう」という先送り意識も根強く、総会での承認が得られないケースが後を絶ちません。
2つ目は「居住者への負担」です。従来の更新工事では、中間階の各住戸への入室が必須となるため、在宅・立会いの日程調整が大きな負担となります。また、工事期間中は長時間の断水が発生し、日常生活に大きな支障をきたします。特に、高齢居住者や小さな子供がいる世帯、介護が必要な世帯にとっては、この負担は深刻です。
3つ目は「工事の長期化」です。壁や床のハツリ作業、配管交換後の復旧工事により、工期が数ヶ月に及ぶことも珍しくありません。その間、騒音や粉塵が発生し続けるため、居住者からの苦情リスクが高まります。また、長期間にわたる工事は、建物の資産価値や居住環境のイメージ低下にもつながりかねません。
■“二重苦”の大阪のマンション事情と、配管寿命が建物の1/2という事実
大阪市の分譲マンションは約38万戸。そのうち約4割が築30年以上を経過し、10年後には約1.5倍、20年後には約2倍と急増を見込んでいます。並行して、給排水管をはじめとする設備の劣化が急速に進行しています。(※)
特に深刻なのは、高経年建物内の配管の劣化です。一般的にマンションなどの建物寿命が約40年とされるのに対し、給排水管の寿命はわずか20年程度。つまり建物本体の半分しかもたず、劣化が先行して進むのが実情です。しかし、配管は壁や床の内部にあるため、外観からは劣化を確認することはほぼ不可能。多くの場合、「漏水・詰まり・悪臭」 といった生活トラブルが起きて初めて発覚します。また、建物内部の劣化は、建物自体の耐久性も低下させるため、地震などの災害時には非常に危険です。こうした“見えない老朽化”が、居住者の安全・快適な生活を脅かす大きなリスクとなっています。
(※)参考資料:https://www.city.osaka.lg.jp/toshiseibi/cmsfiles/contents/0000653/653631/sankou-shiryou4.pdf
■配管を壊さず延命する「FRPライニング工法」
このような課題を解決するために開発されたのが、当社独自の『FRPライニング工法』です。既存配管の内側に特殊クロスと樹脂を用いて新たなパイプを形成し、壁を壊さず施工することが可能です。これにより「住民の退去不要・工期短縮・騒音や粉塵の大幅削減・廃材発生量削減」といったメリットを実現し、居住者への負担を最小限に抑えながら環境負荷も軽減します。


『FRPライニング工法』の6つの特徴
① 既存配管内に新パイプを形成し、壁を壊さず施工できる6つの特許工法
② 廃材削減・工期短縮・コスト抑制を同時に実現し、居住者負担を最小限に抑えることが可能
③ 中間階への入室不要で、施工は最上階と最下階のみ、断水時間も短い
④ 穴あきやひび割れ配管を再生し、建物自体の構造強度と耐震性を向上させるため防災にも寄与
⑤ 公共下水道にも応用可能で、官民問わず採用される信頼性の高い技術
⑥ 2012年には愛知環境賞・名古屋市長賞を受賞
■見どころは、劣化配管例と工事風景動画!サンプル管や機材紹介も
展示会ブースでは、実際に再生工事を行った配管のサンプルをご用意しています。また、実際の施工現場の臨場感を伝えるデモンストレーション動画や、使用する機材の紹介を通して、工法への理解を深めていただけます。当社社員がブース内に常駐しているので、工法や工事内容についてのご質問だけでなく、ビルやマンションの状況に合わせたご相談、さらには具体的な施工事例(築年数、規模、費用感、作業日数など)についても詳しくご案内いたします。この機会に、当社の画期的な技術がどのように社会のインフラ老朽化問題、特に夏季に顕在化する排水管の課題を解決するのか、ぜひ当社ブースで直接ご確認ください。

■代表取締役 藤井 要(ふじい かなめ)コメント
「大阪は全国的にも高経年マンションが集中し、建物老朽化と居住者高齢化が同時に進む"二重苦"を抱えています。マンション管理組合の皆さまとお話しすると、『配管が心配だが、更新工事は費用も負担も大きくて踏み切れない』というお悩みを多く伺います。
私たちが開発した『FRPライニング工法』は、壁を壊さず、中間階への入室も不要で、更新工事の約60~70%のコストで実現します。さらに、従来では『もう更新しかない』と言われた穴あき配管でも更生が可能です。建物の寿命を延ばすだけでなく、住民の生活を守り、環境負荷を減らす技術です。今回の展示会では、具体的な費用シミュレーションや施工事例、理事会での説明資料のご提供など、管理組合がすぐに活用できる情報をご用意しました。展示ブースでは代表である私が直接ご説明を行い、配管更新の“新しい選択肢”をご提案してまいります。

<開催概要>
展示会名:マンション管理組合サポート展(関西展)
日時:2025年10 月30(木)~31日(金) 10:00~17:00(最終日15:00終了)
会場:インテックス大阪2号館 ブースNo.6-6(〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102)
展示内容:FRPライニング工法の施工サンプル、環境負荷削減効果の紹介、団地・病院での事例解説
公式HP :https://pst.pst-osaka.or.jp/
※記載されている内容は発表時点のものです。最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。
株式会社P・C・Gテクニカについて
1964年設立。PCGは、Pipe Clean Guarantee の略であり、配管をきれいにする会社として、給排水管の更生工事を主軸にしております。SDGsの考えに賛同しており、持続可能な社会の実現を目指しSDGsの活動を支援しております。
【会社概要】
名称:株式会社 P・C・Gテクニカ
代表取締役社長 :藤井 要
本社所在地:愛知県名古屋市天白区原1丁目1204番地 P・C・Gビル
TEL:052-804-0081
創業:1964年(昭和39)3月24日
資本金:9,800万円(グループ連結1億4,800万円)
事業内容:特許工法を用いたマンションやビルの給排水管更生工事全般
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