産業用・半導体機器への監査レポートは本当に「無垢」か? WiSECURE、自動化ツールの信頼性を物理層から担保する「ハードウェア堅牢化」を提案
産業用・半導体機器のセキュリティ確保において、国際基準に準拠した検出ツールの導入は必須とされるが、ソフトウェア単体では OS 汚染によるレポート改ざんリスクを完全に排除できないという課題が残る。
ワイセキュア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:目代陽孝、以下ワイセキュア)は、こうした課題を解決すべく、自動スキャンツールや保守点検ソフトが生成するレポートの信頼性を物理層から担保する「ハードウェア Root of Trust(信頼の起点)」を活用した新たな監査アプローチを提案する。
SEMI E187、IEC 62443、ISO 21434 といった国際的なセキュリティ規範が一層厳格化する中、同社は独自の USB 型 HSM (ハードウェア・セキュリティ・モジュール)製品と暗号技術を応用。従来のソフトウェア手法では困難だった「物理階層による証拠能力の確立」を可能にし、グローバルサプライチェーン全体の信頼性向上を強力に支援していく構えだ。

潜在的リスク:OS 汚染と「監査の継続性」における信頼の空白
多くの工場や重要インフラの現場では、ベンダーが持参するスキャンツールを用いた設備確認が常態化している。しかし、実行環境である PC の OS 自体が侵害されていた場合、検測結果やログデータがソフトウェアの関知し得ない領域で改ざんされるリスクを排除できない。
さらに、製造メーカーによる「出荷前検査」と、納入先での「受入・保守点検」において、レポートの真正性をどう一貫して証明するかという課題も浮上している。買手側の監査部門に対し、異なる環境や端末から出力された報告書が「同一の信頼されたプロセス」に基づいていることを客観的に証明する手段は、これまで限定的であった。
「ツール上の『合格』表示は、果たして真正か。そして、その信頼はサプライチェーン全体で一貫しているか」——この根本的な問いに対し、ワイセキュアは物理的に隔離されたハードウェアセキュリティモジュール(HSM)による補完を提案する。
解決策:書き込み実行権限をデバイス側に保持し、信頼を固定化
ワイセキュアは、レポート生成プロセスの「起点」に物理的なハードウェア(USB トークン型 HSM)を介在させることで、OS 環境に依存しない「信頼の分離」を実現する。
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書き込み制御(Write Governance): ハードウェアによる書き込み制御を物理階層で強制し、未許可のプロセスによるデータ改ざんを完全に遮斷する。たとえ OS の管理者権限が奪取された状況下でも、不正な書き込み操作を物理的に阻止することが可能だ。
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一貫した証拠能力の提供(Consistent Integrity): 独自のストレージアーキテクチャにより、デジタル鑑識にも耐えうる「証拠能力」を確保する。デバイス内に「信頼の起点」を固定化することで、メーカーの出荷時から納入後の保守フェーズに至るまで、場所や OS を問わず、同一の高度なセキュリティ基準で生成されたレポートであることを買手側の監査部門に証明できる。
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グローバル基準への適合支援: IEC 62443、SEMI E187、NIST 等、国際的なセキュリティ基準が求める「完全性」および「否認防止」の要件に対応。既存ツールへのプラグイン実装のみで、監査水準を高次元へと引き上げる。


導入実績:台湾半導体エコシステムでの活用例
台湾の最先端半導体工場では、SEMI E187 等のコンプライアンス遵守が不可欠となっている。こうした中、監査レポートの真正性を担保する手段として、スキャンツールベンダーに対して USB ハードウェアの採用を求める動きが顕在化してきた。
実際に、台湾のある自動化ソフトウェアベンダーは、この「物理的信頼メカニズム」を導入。装置の出荷前から工場搬入後まで、一貫して同一の信頼された発行元による検査レポートを出力できる体制を確立した。その結果、顧客の厳格な情報セキュリティ監査をクリアし、サプライチェーン内での圧倒的な信頼を獲得している。

パートナーとのエコシステム構築を強化
WiSECUREは、半導体・産業機器分野において、現場が安心して外部ツールを受け入れられる信頼基盤の構築を目指し、国内外のISV(独立系ソフトウェアベンダー)およびSIer(システムインテグレーター)パートナーとの連携を強化している。
ベンダー各社が「ハードウェアによる信頼性担保」を検討する際には、WiSECUREが実装面を技術的に支援。既存ツールとの統合やプラグイン開発を通じ、物理層にRoot of Trustを組み込むアーキテクチャの確立を後押しする。

ワイセキュア株式会社|WiSECURE Inc.
公式サイト:https://wisecure-tech.jp
所在地:〒113-0033東京都文京区本郷7丁目2-5 6階 平清ビル
電話:03-6824-6088
【Japan IT Week 春 にて実機デモを公開】
本プレスリリースで紹介した「ハードウェアによる堅牢化」ソリューションの実機デモを公開いたします。OS管理者権限が侵害された状況下でも、データの真正性を物理的に死守する仕組みを直接ご体感ください。
展示会名: 第23回 Japan IT Week 【春】
場所: 東京ビッグサイト
ブース番号: 西1ホール W3-22
WiSECURE出展詳細: https://wisecure-tech.jp/post-1902/
【製品評価:個人ユーザー向けモデル】
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