合板製造の端材から生まれた「ヒノキエッセンシャルオイル」〜合板工場内で精油生産を本格開始し、SDGsと地域貢献を推進〜

株式会社ノダ(東京都台東区、代表:野田励)は、富士川事業所に精油抽出プラントを導入し、国産ヒノキ合板の製造過程で生じる「剥き芯チップ」を原料とした「ヒノキエッセンシャルオイル」の生産を開始しました。

株式会社ノダ

株式会社ノダ(本社:東京都台東区浅草橋5丁目13番6号、代表取締役社長:野田 励)は、木質建材や住宅用資材の製造・販売を通じて、快適で安全な住環境づくりに取り組む企業です。国産材を活用した合板やMDFなどの木質建材の供給に加え、地球環境保全や資源の有効活用を重視し、持続可能な社会の実現に向けた商品・サービスの開発を進めています。

このたび当社は、静岡県富士市に位置する富士川工場内に精油抽出プラントを設置し、合板製造時に発生するヒノキの「剥き芯チップ」から精油を抽出する「ヒノキエッセンシャルオイル」事業を本格的にスタートしました。

■ 合板端材「剥き芯」をアップサイクル〜一本の木を、最後の一片まで活かし切る資源循環へ〜

ノダの合板製造ラインでは、ヒノキ原木を大根の「かつら剥き」のように外側から薄くスライスしながら合板用単板を生産していきます。その際、最後まで削りきれずに中心部として残る部分が「剥き芯」と呼ばれる端材です。

従来、この剥き芯は細かく砕いてチップとし、MDFの原料として再利用するほか、静岡県の「ふじのくに森の防潮堤づくり」では、防潮堤の骨組みとして無償提供するなど、木材資源の有効活用に努めてきました。

「ふじのくに森の防潮堤づくり」令和三年度 紺綬褒章を拝受いたしました。 

一方で、ヒノキのチップには豊富な油分が含まれていながら、その油分が活用されないままMDFに再利用していました。そこでノダは、

  • 剥き芯チップから精油(ヒノキエッセンシャルオイル)を抽出

  • 抽出後のチップを、従来どおりMDF原料として再利用

という“二段階利用”の仕組みを構築。一本の木からできるだけ多くの付加価値を生み出す、アップサイクル型の新事業として位置付けています。

本取り組みは、資源循環やカーボンニュートラルに貢献するだけでなく、国産材活用や林業の持続性向上にもつながるものです。

■ 富士ヒノキ×富士の地下水が生む「富士発」のアロマ

本製品「ヒノキエッセンシャルオイル」は、静岡県産のヒノキのうち、富士・富士宮地域で伐採された「富士ヒノキ」を主原料としています。富士川事業所で合板の原料として使用された後に残る剥き芯チップを再利用し、工場敷地内に導入した蒸留装置によって、水蒸気蒸留法で精油を抽出しています。 

蒸留に用いる水は、富士の地下水を汲み上げて使用。

  • 富士ヒノキ

  • 富士の地下水

  • 富士市に立地する合板工場

“富士” にゆかりのある要素が重なり合う、「富士発」のアロマオイルとなっています。また、原材料となる剥き芯チップは、合板の製造現場からすぐそばの蒸留装置へと運ばれるため、油分の鮮度が高い状態で精油化できる点も特徴です。

富士川事業所から撮影

■ 木部の奥深さ × 枝葉の爽やかさを併せ持つ、唯一無二の香り

ヒノキ精油は、一般的に「木部抽出」と「枝葉抽出」によって香りの方向性が大きく変わります。

  • 木部抽出:落ち着きのある重厚で奥深い香り

  • 枝葉抽出:軽やかで爽やかな香り

ノダの「ヒノキエッセンシャルオイル」は、木部抽出ながら枝葉由来のような爽やかさをも感じさせる、従来のヒノキ精油とは異なるまったく新しい香りが特徴です。

 奥行きのある落ち着きと、心地よい爽快感がひとつの香りの中で調和し、プロのアロマセラピストからも「重厚さと爽やかさのバランスが優れた希少な香り」と高い評価をいただいています。

■ 富士市への表敬訪問と、地域一体でのブランド発信

本取り組みは、地域の資源である富士ヒノキの価値向上と、地場産業としての木材・合板産業の活性化にもつながるプロジェクトです。

ノダでは、富士市に対して「ヒノキエッセンシャルオイル」と同じ材料(剥き芯)から生まれた「ウッドディフューザー」のセットを持参し、富士市・小長井義正市長への表敬訪問を実施。

富士市・小長井義正市長からは「こうした製品開発によって、富士ヒノキが広く知られることを期待したい」とのコメントをいただきました。今後も、富士ヒノキの認知拡大と国産材の価値向上に向け、自治体や地域事業者との連携を深めていきます。

■ 全国7か所のショールームで香りを体感

2025年11月現在、ノダの全国7か所のショールームでは、「ヒノキエッセンシャルオイル」と同じ材料である剥き芯から生まれた「ウッドディフューザー」のサンプルを設置し、来場者の皆さまに香りを体験いただけるようにしています。 “ヒノキの循環”を感じていただけるセットとして、ショールームでの展示・販促活動を行っています。

■ EC販売と今後の展望

現在、「ヒノキエッセンシャルオイル」はノダ公式の楽天ショップ「NODA webshop(楽天パーツショップ)」内「アロマ関連」カテゴリーにて販売中です。

【商品ラインナップ(価格は税込)】

ヒノキエッセンシャルオイル:2,200円(+送料600円)

ウッドディフューザー:330円(+送料600円)

ヒノキエッセンシャルオイル&ウッドディフューザー セット:2,500円(+送料600円)

【楽天内 商品ページ】

NODA webshop「アロマ関連」カテゴリー

今後は、観光・宿泊・ウェルネス分野とのコラボレーションも視野に入れ、自治体とも連携し富士ヒノキの新たな活用可能性を探っていきます。

■ 会社概要

会社名:株式会社ノダ(NODA CORPORATION)

所在地:東京都台東区浅草橋5丁目13番6号

創 業:1902年(明治35年)6月

設 立:1938年(昭和13年)1月

資本金:21億4100万円

代表者:代表取締役社長 野田 励

事業内容:建材製品(内装材・外装下地材・住宅機器 他)、繊維板、合板の製造・輸入・加工および販売

コーポレートサイト:https://www.noda-co.jp/

■ 【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

株式会社ノダ

営業統括部 営業推進室 WEB企画チーム

TEL:03-5687-6236 FAX:03-5687-1474

E-mail:info-web@noda-co.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社ノダ

2フォロワー

RSS
URL
https://www.noda-co.jp/
業種
建設業
本社所在地
東京都台東区浅草橋 5丁目13−6
電話番号
-
代表者名
野田 励
上場
東証スタンダード
資本金
21億4100万円
設立
1938年01月