Wonderwall®がインテリアデザインを手掛けた韓国発ストリートブランド「thisisneverthat®」の旗艦店が渋谷に9月19日(土)オープン

この度、インテリアデザイナー片山正通が率いるWonderwall®︎は、2026年9月19日(土)に東京・渋谷にオープンする、韓国・ソウルを拠点に展開するストリートブランド 「thisisneverthat®(ディスイズネバーザット)」の日本国内3店舗目となるフラッグシップストア「thisisneverthat® Shibuya Flagship Store」のインテリアデザインを手掛けました。
ブランドのカルチャーを受け止める「余白/emptiness」
2010年にソウルで誕生した「thisisneverthat®」は、90年代のストリートカルチャーを現代の視点で捉え直し、ファッションを起点に多様な表現やコラボレーションを展開してきました。
「thisisneverthat®」というブランド名は「最初に思い描いたイメージと、最終的な仕上がりは違う」という、言葉に由来しており、Wonderwall®は、そこにつくり手の意図だけでは決まらない可能性を読み取りました。空間のテーマは、イメージと実存を繋げる為の「余白/emptiness」です。空間に、映像/音/プロダクト(商品)/そして人の活動が加わることで、新たな関係や表情を与える試みです。
そして、90年代のファッションシーンにも関わってきた片山正通の記憶と、そのカルチャーを現在へ繋ぐ「thisisneverthat®」の独自の視点が重なっています。さらに、作品と空間の関係によって新たな見え方が生まれるコンテンポラリーミュージアムのあり方を手がかりとしています。
2層にわたるショップ空間を通して、光や素材によって性格の異なる空間を設け、それらを一つの体験へと結ぶシークエンスをつくりました。空間を区切るガラスを透明なレイヤーとし、その先の気配を重ねて見せながら、いくつもの空間を渡っていく体験をデザインしています。
映像に包まれるエントランスコリドー
大きな一枚のガラス自動扉の先には、壁一面に幅約13.4m、高さ約3mのLEDビジョンを設けたコリドーが現れます。視界を満たす映像が、通りから没入的な空間へと感覚を切り替え、奥へと導きます。

実像と反射像が重なる1階
コリドーを抜けると、約25メートルの奥行きを持つ1階の空間が現れます。正面の鏡面壁にはスリット状の商品棚を組み込み、反対側に並ぶ商品を映すことで、実像と反射像を重ね、空間の奥行きを視覚的に増幅しています。
奥に進むにつれ、商品展示と2階へ続く階段が一つの風景として重なります。その先では、同じ大判スラブから切り出した大理石で、床面、ステージ、カウンターとその上部を構成。一つのオブジェクトとして、空間に重心を与えています。


1階と2階をつなぐ、光を内包する中間領域
階段という装置を、一つの独立した空間へと転換しました。透明なガラスで囲い、光天井からの光を内包する、情報を抑えた余白として構成しています。

自然光に開かれた2階
自然光を取り込む、全面ガラスの2階ファサードでは、ブランド名をあえて一つのステートメントとして読み解き、巨大な光のテキストとしてオブジェクト化しています。
抑制された緊張感のある1階に対し、2階は、建築本来の力がそのまま現れているかのような佇まいです。露出させた梁や柱、ルーバー越しの設備が織りなす空間を、仕掛けを感じさせない細部のコントロールによって、あたかも建築のポテンシャルが自ずと現れたかのような空間表現へと昇華させています。
奥へ進むにつれて、DJブース、ポップアップエリア、フィッティングルームが順に展開します。ポップアップエリアはガラスの開閉によって、フロア全体と一体にも、独立した空間にもなる構成です。その先へと続く視線と人の動きを生かしながら、コレクション展開、展示、イベントなど、多様な活動に対応できるよう計画しました。
最奥のフィッティングルームには、建物の構造体とは独立して現場で打設した荒々しいコンクリートを用いました。


抑制された素材と、立ち上がるオブジェクト
背景を構成するのは、モールテックス、ガラス、ステンレス。色や形を抑え、光や音、ガラスの透明性によって、それぞれの空間に異なる密度を与えています。
1階には大理石による一体的なオブジェクトを、2階にはSho Ota氏による木のオブジェクトを配置。ステートメントとして読み解いた光のサインや、両階のLEDビジョンに映る映像も、ミュージアムに展示された作品のように、それぞれの個性を持って存在しています。空間とオブジェクト、それぞれの存在を生かしながら、主役となる洋服が鮮明に立ち上がるよう、その関係を整えています。

Sho Ota氏による彫刻的な家具
2階には、オランダ・アイントホーフェンを拠点に活動する日本出身のデザイナー/アーティスト、Sho Ota(太田翔)氏によるベンチ、スツール、DJブースを配置しました。
Sho Ota氏は、日本で培った木製家具の製作経験を基盤に、木目や節、構造といった素材の個性を引き出しながら、機能と彫刻性を併せ持つオブジェクトを制作しています。今回の家具にも無垢の木材を用い、その質感や量感を生かすことで、空間にユニークな個性を与えています。

ZAK氏による音響計画
音も、光や素材とともに空間をかたちづくる重要な要素です。音のクオリティを追求し、空間体験を高めるため、音響計画にはサウンドディレクターのZAK氏を迎えました。FISHMANSや坂本龍一氏をはじめ、国内外のアーティストのレコーディングやライブ、展示や公共空間の音響も手がけてきた氏とともに、空間全体の体験を深める音響環境をつくっています。
ライブサウンドの領域で高い評価を得るL-Acousticsと、スタジオモニターとして知られるADAM Audioのスピーカーを採用。1・2階それぞれの空間特性に合わせて配置し、音響機器そのものも空間を構成する要素として扱っています。
音楽イベントにも対応し、音を通して「thisisneverthat®」のカルチャーを体感できる環境を整えました。
■店舗概要
・店舗名 :thisisneverthat® Shibuya Flagship Store
・オープン日:2026年9月19日(土)
・営業時間 :12:00~20:00
・所在地 :〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町10-3
・インテリアデザイン:Wonderwall®︎
■thisisneverthat®について
2010年に韓国・ソウルで設立された韓国を代表するストリートウェアブランド。90年代のアメリカ・日本から影響を受けたユースカルチャー、スケート、ミリタリー、アウトドアを現代的に再解釈したスタイルが特徴で、ブランド名は「最初にイメージしたデザインと完成品は違う」という哲学に由来しています。
■Wonderwall®/片山正通プロフィール

インテリアデザイナー
株式会社ワンダーウォール 代表
武蔵野美術大学 名誉教授
片山正通率いるWonderwall®は、インテリアデザインを軸に、クリエイティブディレクション、建築デザインディレクションなど幅広く活動し、ファッションブティック、ブランディングスペース、住宅、大型商業施設まで、国内外で多彩なプロジェクトを手がけています。プロジェクトのヴィジョンを共有し、ブランド体験を空間として具現化することを強みとしています。
主な実績
・FAMIMA PARK AZABUDAI
・UNIQLOグローバル旗艦店(ニューヨーク、パリ、銀座など)
・HUMAN MADE(渋谷、神戸、香港、バンコクなど)
・Louis Vuitton Men’s Fall-Winter 2025 ショー会場デザイン
・JAPAN HOUSE LONDON
・THE TOKYO TOILET(恵比寿公園)
・NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA MASU
Wonderwall® オフィシャルウェブサイト:https://wonder-wall.com/ja/
片山正通 Instagram:@masamichi_katayama
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