空いた時間で、次に何をつくるか。「ひとり作戦会議®」
集計は速くなった。でも提案は同じまま。思考・想像・創造の八つの問いから、相手に役立つ時間の使い道を考えます。
2026年10月25日 更新|2021年1月1日の発売発表をもとに、当時の開発・実践内容の説明を整えました。図解PDFと公開資料・実践室への案内は、2026年10月25日時点の補足です。発表当時の日時は保持しています。
毎月の集計を自動化できた。資料づくりも速くなった。それでも「この時間で、何をすればよいのだろう」が残る。2021年に発表した「ひとり作戦会議®」は、日々の作業から少し離れ、相手の仕事や望む将来を思い描き、自分が試す一歩を考えられるよう、RPAの使用経験と企業での実践をもとに開発したプログラムです。
自分にしかできないと思っていた仕事を、自動化できた経験から
発表の出発点には、代表・甲畑智康自身の経験があります。各部門向けのパッケージRPAと自社開発のRPAを使い始め、自分にしかできないと思っていた仕事が、自動化できることを体験しました。同時に、努力して身につけた仕事を手放すことには、自分の側にも受け入れにくさがあると振り返っています。
その経験とクライアントとの実践から、作業を減らしただけでは、次に担う創造的な仕事が具体的になるとは限らないことに向き合いました。そこで、思考・想像・創造を八つの具体的な観点にし、職場の仕事で訓練する「ひとり作戦会議®」を開発しました。当時の発表では、社員一人ひとりがこのやり方を身につける企業が増えてきたことも報告しています。
自動化の先に、相手のための一歩を選ぶ

図:思考・想像・創造の八つの観点から、次の仕事を考える。
考える・想像する・試すための八つの問い
本プログラムでは、思考する段階の①なぜそうなのか、②どうすればできるか、③そもそも目的は何か、想像する段階の④相手を想う、⑤将来を描く、⑥協働で解決する問題を選ぶ、創造する段階の⑦打ち手の仮説をつくる、⑧試して反応に注意を向ける、という八つの観点を、現在も職場の仕事で訓練しています。
最初から八つすべてに答える必要はありません。「そもそも、何のために集計していたのか」「この数字を受け取る人は、何を決めたいのか」。いま気になる問いを一つ選び、一件の仕事を考える時間にできます。思いついたことはメモにし、関係する相手と話す材料にします。
自動化する作業と、人が判断する条件を決める
自動化でどの作業が減り、どんな確認や例外対応が残ったかを見ます。そのうえで、使える時間の一部を、これまで手が回らなかった顧客への問いや小さな試行へ割り当てます。当初紹介した製品は当時の使用経験に基づくもので、現在は各業務と製品の条件に合わせて運用を考えます。
誰が入力し、何が出力され、どこで人が判断するかを共有します。作業の速さだけでなく、確認の負担や品質も見ながら、考えるために使える時間を整えます。次に誰と何を見ればよいかが決まれば、「創造的に」という方針を小さな仕事へつなげられます。
仕事の例:集計が早くなっても、提案は変わらない
以下は、使い方を伝えるために組み立てた例です。担当者は受注データの集計を自動化しましたが、空いた時間も過去と同じ報告に使っています。チームは「創造的に働く」という方針だけを伝えていました。
担当者は一社の発注の偏りを題材に、何が起きているか、顧客は何を減らしたいかを考え、顧客へ確認する機会を設けます。確認した事実から提案を一つ変え、反応を見ます。集計の例外や誤りは担当者と運用責任者が別に点検します。
効率化した、その先を考えたい方へ
「AIで生まれた時間を、答えの出ない問いに使えるか。」では、顧客の迷い・上司の期待・本人の問いを、一つの説明例でたどります。まずは「分かりやすいのに、自分に必要か決められなかった」という場面を読み、自分の仕事に近いところを探してみてください。
自分の一件を整理したいときは「仕事を見直す実践室」へ。資料づくり、相談・報告、AIへの依頼など、近い仕事を一つ選んで短い例を見られます。問いをうまく説明する前に、近い感じがする場面から、いま使えそうなヒントを持ち帰れます。
参考資料と、今回の提案との関係
Gollwitzer & Brandstätter(1997)Implementation Intentions and Effective Goal Pursuit
GollwitzerとBrandstätter(1997)は、大学生の休暇中のレポート課題で、目標を伝える条件と、いつ・どこで書き始めるかも決める条件を比べました。報告を返し、条件を識別できた参加者の分析では、始める時と場所も決めた群で、指定期間内に書いた割合が高くなりました。ここで参考にするのは、実現したいことを、実際に行動する場面と結びつける点です。
使い方の例として、「次の週次集計が終わったら、一社の発注の変化を見て、先方に聞きたいことを一つ書く」と決めてみます。八つの観点から選んだ問いを、「いつ・どの場面で・何をする」まで具体化し、次の仕事の予定へ置く使い方です。本人のRPA使用経験と開発の記録を土台に、研究からは、考えた一歩を始める工夫を取り入れます。

現在の発行主体と公開方針(2026年10月24日追記)

リクエスト株式会社は、980社・33.8万人の働く人のデータを研究・教育開発の基盤に、組織行動科学®の知を仕事で使える形にしています。「成果につながる方法を、本人が使える仕事へ。」を軸に、図解資料と実践室を公開しています。

会社名:リクエスト株式会社
代表者:代表取締役 甲畑 智康(こうばた ともやす)
本社:東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F

本件に関するお問い合わせ
リクエスト株式会社
メール:request@requestgroup.jp
資料の内容、自社の仕事や育成での活用、取材に関するお問い合わせをお受けしています。まだ課題が整理できていない場合も、気になっている一場面からご相談いただけます。

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