AI搭載キャラクターと「音声で会話できる」育成バトルゲームを手がけるPit-Step、元セガ・元ブシロード黒川文雄氏からの資金調達と同氏のアドバイザー就任を発表。同社はインディーゲーム事業を加速!
株式会社Pit-Stepは、セガ・ブシロード他でゲーム・エンタメ事業を長年手がけ、ゲーム・エンタメ系勉強会「黒川塾」を運営してきた黒川文雄氏より資金調達を完了し、同氏のアドバイザー就任を発表しました。

AI(人工知能)搭載キャラクターとの音声会話機能を備えたインディーゲームを開発する株式会社Pit-Step(本社:東京都中央区、代表取締役:御前 純)は、ゲーム業界で豊富な実績を持つ黒川文雄氏よりエクイティでの資金調達を完了したことをお知らせいたします。あわせて、黒川氏が当社アドバイザーに就任されたこともお伝えいたします。
今回の資金調達は、ベンチャーキャピタル W fund からの資金調達に次ぐ2回目となります。
Pit-Stepは、AIキャラクターとの自然な音声対話を実現するゲーム『NINJA CATS』を開発しており、プレイヤーが「声」でキャラクターを育成しながらプレイを進める新たなゲーム体験を創造しています。今回の資金調達ならびに黒川氏のアドバイザー就任により、当社が手がけるインディーゲームの開発とマーケティングをさらに加速させ、トップ3のゲーム市場である米国・中国・日本をはじめ、世界中のゲーマーに「22世紀のゲーム体験」を届けることを目指してまいります。
事業背景:インディーゲーム市場の隆盛と、ゲーム内AIキャラクターの台頭
2025年現在、インディーゲーム市場はかつてないほど活況を呈しています。米Valve社が運営するPCゲームマーケットプレイス「Steam」のGMVは年間約1.8兆円超に上り、これらのグローバルゲーム販売プラットフォームの普及により、小規模チームや個人によるワールドワイドなゲーム販売が容易になり、世界中のプレイヤーに自作ゲームを届けられる環境が整いました。この流れは2010年代半ばの『UNDERTALE』などの世界的大ヒット以降、加速度的に拡大し、現在も多様で独創的なインディータイトルが次々とSteam上に登場しています。
また、生成AIをはじめとするAI技術の進化は北米を中心にインディーゲームにも大きな影響を与えています。特にテキストおよび音声入力を認識する生成AIの発展により、ゲーム内キャラクター(NPC)が従来よりも高度な性格や行動パターンを持つようになりました。GDC 2025でもAIを活用したSteam上のゲームタイトル2作品(Cursed Crown*, AI2U)が表彰されるなど、ゲームプレイヤーだけでなく米国ゲーム制作業界でもAI活用を一部認める動きが出てき始めています。
*『Cursed Crown』は、米国トップのアクセラレーターである「Y Combinator」(S23)採択スタートアップの「Glade」が開発するゲーム作品です。
Pit-Stepが開発中のゲーム作品情報

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タイトル:『NINJA CATS』
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ゲーム概要:あなたの「声」で愛くるしい猫忍者たちを育成し、最強の忍者部隊を結成せよ!『NINJA CATS』は、個性豊かな猫忍者たちを率いて戦う、新感覚の3D育成バトルRPG。TwitchやYouTubeでの実況配信にもピッタリな、新感覚のキャラクターAI搭載ゲームです。
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リリース予定:2025年後半(Steamでのアーリーアクセス販売)
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ゲーム作品ページ:https://store.steampowered.com/app/3554660/NINJA_CATS/
(上記URLから、ぜひウィッシュリストに追加して、公開を楽しみにお待ちください!)
株式会社Pit-Stepの活動ハイライト
2024年 秋:『NINJA CATS』の開発コンセプトおよびプロトタイプ版を、東京ゲームショウ2024開催期間中のピッチイベント「Sakura Game Pitch」で初公開。国内外のゲームパブリッシャーや業界関係者(ゲーム開発企業、ストリーマーなど)を中心とした参加者からフィードバックを獲得。

2024年 冬:日本貿易振興機構(JETRO)とIT起業家輩出トップ校である米スタンフォード大学のアクセラレーター「StartX」が共同で行うプログラムに採択され、現地ベンチャーキャピタルへのプレゼンテーションや同大学関係者とのネットワーキングなどを実施。北米での事業展開に向け、現地のゲームスタートアップなどとも接点を構築。


2025年 春:サンフランシスコで開催された世界最大級のゲーム開発者会議「Game Developers Conference(GDC)」のジャパンパビリオン(JETRO)に出展。グローバル展開を見据え、英語音声に対応した『NINJA CATS』デモ版を披露。数百名の来場者から反響を獲得。GDCについては、御前が登壇した報告会のまとめ記事「XR・ゲーム・AIの最前線を語る メディア記者とゲーム開発者、それぞれ異なる目線から見たGDC 2025レポート」を参照。


黒川文雄氏からのコメント

人生の半分以上の時間をゲーム業界で働かさせていただくという、幸運と良縁に恵まれてきました。それと同時に、長く同業界で働いたものの務めとして、新しい才能や新しいコンテンツを生み出すためにできる努力は惜しまない気持ちをもって取り組んできました。
今回、株式会社Pit-Step様とのめぐり逢いも同様で、近年、飛躍的に普及、浸透するAIをテーマにゲーム開発を行うという開発方針と、情熱溢れる新しいチャレンジとビジョンを応援したいという気持ちからです。ビデオゲームがネットにつながり、デバイスが進化し、そして、次にあるのは、コンテンツはAIと密接な連携が求められると考えます。『NINJA CATS』がそのモデルケースとして、株式会社Pit-Step様が斬新なコンテンツ開発に集中できるように応援をして行きたいと考えます。
皆様からのご支援も引き続き賜りたく存じます。宜しくお願いいたします。
黒川 文雄(くろかわ ふみお)氏のプロフィール
株)ジェミニエンタテインメント代表取締役/黒川塾主宰/ジャーナリスト/ゲーム考古学者
アポロン音楽工業、株式会社ギャガコミュニケーションズ(現在のGAGA)、株式会社セガエンタープライゼス(現在のセガ)、ブシロード、デジキューブを経た後、株式会社デックスエンタテインメントを創業。代表取締役を退任した後も、いくつかのゲーム会社を経験し現在に至る。ゲーム業界だけに限らずエンタメ界で「熱い人」とトークをするイベント「黒川塾」を13年に渡り、精力的に開催中。
近著には書籍「プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本」など。
2025年5月2日に「セガ 体感ゲームの時代 1985-1990」を発売予定。
株式会社Pit-Step 代表取締役 御前純 のコメント

このたび、ゲーム業界の第一線で長年ご活躍されてきた黒川文雄様よりご支援をいただき、資金調達を完了することができました。心より感謝申し上げます。
当社では、私がアクセンチュアで培ったプロジェクトマネジメントの経験およびスタートアップとしてのアジャイルなMVP開発〜検証などの知見を、ゲーム業界で経験を積んだ優秀なクリエイターチームの創造性・生産性と融合させることで、少人数でも大規模チームに匹敵するインパクトあるゲームづくりに挑戦しています。
私たちは、AIキャラクターとのインタラクションを軸にした次世代のゲーム体験を常に追求しており、開発中の『NINJA CATS』も着実に進化を続けています。GDCなどの展示会で得たフィードバックをもとに、さらなるブラッシュアップを進め、世界中のプレイヤーが楽しめる作品へと仕上げていきます。引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
会社概要

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会社名 :株式会社Pit-Step(ピットステップ)
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事業内容 :ゲームソフトの企画・開発・運営
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所在地 :東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2F
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代表者名 :御前 純(みさき じゅん)
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設立 :2021年2月
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資本金 :1,550万円(資本準備金を含む)
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取引先銀行 :みずほ銀行 渋谷中央支店、三井住友銀行 京橋支店
スタートアップ支援プログラムへの採択実績(抜粋)
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Google for Startups Cloud Program
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StartX JETRO Program(JETRO Global Startup Acceleration Program)
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Techstars Global Scale Course(JETRO)
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五反田バレーアクセラレーションプグラム(品川区)
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始動 Next Innovator(経済産業省)
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Microsoft for Startups
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W incubation(W fund)
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01Start(有楽町SAAI)
創業者プロフィール(御前 純)


京都市出身。大学在学中、文部科学省のEDGEプログラムに採択、シリコンバレーを訪問し、当時取り組んでいたVRゲームのプロジェクトについてプレゼンテーションを実施。修士号を取得後、新卒でアクセンチュアに入社。国内大手企業のシステム開発案件に従事し、ユーザーインターフェイスの設計や、フィリピン・中国等におけるオフショア開発のマネジメントを経験。その後、大手企業やパブリックセクターにおけるアプリケーションのUI/UX設計や、AI・メタバースの活用を含めたデジタル戦略の立案に従事。本業の傍ら、エンジニアとともにハッカソンやスタートアップ支援プログラムに多数参加し、ARゲームアプリなどを開発し、ピッチコンテストでの上位入賞も複数経験。2021年に同社を退職し、同年2月に株式会社Pit-Stepを創業。経済産業省のアクセラレーションプログラム「始動 Next Innovator」やJETROと世界トップクラスのグローバルアクセラレーター「Techstars」が2022年に共同で行なったGlobal Scale Courseなどに採択される。
本リリースおよび当社に関するお問い合わせ
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会社ホームページのフォームからお問い合わせください。
https://pit-step.com/contact -
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