お買いものアシスタント機能付きプリペイドカードサービス「KAERU(かえる)」と加古川市、加古川市社会福祉協議会が「KAERU」導入による実証実験を開始
※1 認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は、財産管理(不動産や預貯金などの管理、遺産分割協議などの相続手続など)や身上保護(介護・福祉サービスの利用契約や施設入所・入院の契約締結、履行状況の確認など)などの法律行為をひとりで行うのが難しい場合があります。また、自分に不利益な契約であることがよくわからないままに契約を結んでしまい、悪質商法の被害にあうおそれもあります。このような判断能力の不十分な方々を法的に保護し、支援するのが成年後見制度です。(厚生労働省HPより)
※2 スマートフォンやアプリの使用に慣れていない方だけでなく、もの忘れが増えてきた方をはじめ、認知症と診断された方や、認知機能の低下に不安がある方も安心、簡単に使える専用アプリによるお買いものアシスタント機能がついたプリペイドカードサービスです。
- 現在の「成年後見制度」及び日常的な金銭管理支援の課題
現在、「成年後見制度」及び日常的な金銭管理支援の利用が必要な人の金銭管理は、現金決済が中心となっており「お金を何に使ったかわからない」「どこに置いたかわからない」といった利用者自身の生活のしづらさが顕在化しています。また今後、利用先店舗のキャッシュレス化が進むにも関わらず、キャッシュレスを利用できないことにより、新たな社会的弱者を生み出すことにもなりかねません。
■現在の制度の運用による課題点
現在の制度における事例をあげると、例えば支援専門職員が利用者へ日常的に使う現金を届ける場合、事務所を出発してから金融機関へ寄り、利用者宅へ伺い、事務所へ戻り支出等の支援内容を記録するといった流れを複数の利用者に行っています。
この場合、「お金を渡す」ことだけが主の目的となってしまい、本来の利用者宅での見守り等に充てる時間の確保が困難となっています。またコロナ禍において、現在の運用体制では、利用者と支援専門職員との接触によるリスクも起こり得ます。
■「KAERU(かえる)」導入により見込める改善点
KAERUが発行しているプリペイドカードは、国際ペイメントネットワークブランドMastercard®※がついたプリペイドカードのため、全国の加盟店で利用することができます。また、アシスタント機能には「紛失時の利用停止」や「利用記録」「利用額の設定」等がついているため、現在の制度の運用方法に「KAERU(かえる)」を導入することで、利用者の方々は、キャッシュレス利用ができるだけでなく、「お財布を無くしてしまう」「何をいつ買ったか忘れてしまう」「使いすぎてしまう」といったお買いものにおける不安を軽減することができます。
また、支援専門職員は、金融機関に出向く必要がなくなり、現在手動で行っていたお金に関する記録も「KAERU(かえる)」のシステムを活用することで時間的コストを削減することができ、より多くの方への支援活動に時間を充てることができるようになります。
※当カードは、TOMOWELPaymentService株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大橋 輝臣)が提供するプリペイドカードプラットフォーム(Baas事業)との共同開発によるKAERUオリジナルのプロダクトになります。日本初となるMastercard®ブランド付の高齢者をメインターゲットとしたプリペイドカードということから、三菱UFJニコス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚啓)、Mastercard社からの協力を得て、運営スキームや利用条件などをユーザー向けに新たに整備し、実現に至りました。
※MastercardはMastercard International Incorporatedの登録商標であり、 重なり合う2つの円のデザインは同社の商標です。
- 今回のお取り組みにおける各担当者からのコメント
■KAERU株式会社からのコメント
KAERU株式会社は、誰もがお買いものを楽しみ続けられる世の中にすることを目指し、超高齢社会における、やさしい金融サービスを提供し、安心して歳を重ねられる社会を構築することを目指しています。お買いものアシスタント機能付きプリペイドカードサービス「KAERU(かえる)」は、スマートフォンやアプリの使用に慣れていない方だけでなく、もの忘れが増えてきた方をはじめ、認知症と診断された方や、認知機能の低下に不安がある方も安心、簡単に使える専用アプリによるお買いものアシスタント機能がついたプリペイドカードサービスです。
「KAERU(かえる)」が提供しているアシスタント機能のお金の見守りと位置情報、購買データを活用することで、現在、利用者・行政ともに運営方法に課題を感じている成年後見制度や日常的な金銭管理支援における、業務の正確性や効率化を図ることができ、「歳を重ねても住みやすいまちづくり」に寄与できると考えております。
■兵庫県加古川市役所 企画部 政策企画課 十時崇充氏からのコメント
加古川市では、「誰もが豊かさを享受でき、幸せを実感できるまち加古川」を実現するため2021年3月に「加古川市スマートシティ構想」を策定しました。「Make Our Kakogawa」をコンセプトとして、市民、民間企業などの民産学官より様々な人たちが、立場を超えてより良い加古川市の未来のために「ともに考え、ともにつくる」取組を推進しています。「加古川市スマートシティ構想」において、ICT活用は切り離せないものとなっていますが、ICTはあくまでも目的を達成するための手段にすぎません。
今回の実証実験では、「KAERU(かえる)」というICTサービスを手段に、KAERU株式会社、加古川市社会福祉協議会、ご参加いただくモニターの皆さま等が連携することで、成年後見制度及び高齢者等の日常的な金銭管理の支援を図り、「歳を重ねても住みやすいまちづくり」の実現を目指したいと考えています。
■兵庫県加古川市社会福祉協議会 岡本憲子氏からのコメント
日常的な金銭管理の支援が必要な方々に対して、「KAERU(かえる)」利用を通じた権利擁護支援に取り組むことで、移動や事務等の時間的コストを大幅に削減でき、より多くの方への支援活動に時間を充てることが期待できると考えています。
また、「KAERU(かえる)」を活用することで、今後キャッシュレス化が進む環境においても、誰一人取り残されることのないよう、認知症があっても障がいがあっても最期まで暮らし続けられるまちづくりに寄与できることを期待しています。
- 「KAERU(かえる)」サービス概要
「KAERU(かえる)」β版アプリリリース日:2021年9月21日
アシスタント機能付きプリペイドカードサービス「KAERU(かえる)」リリース日:2022年4月末
利用可能エリア:日本全国
サービス紹介ページ:https://kaeru-inc.co.jp/service
アプリ
iPhone版:https://apps.apple.com/jp/app/id1581774947
Android版 :https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mimamoripay.trevi
【株式会社KAERUについて】
KAERU株式会社は、超高齢社会におけるやさしい金融サービスの提供を通し、安心して歳を重ねられる社会の構築及び、誰もがお買いものを楽しみ続けられる世の中にすることを目指しております。
【サービス名「KAERU(かえる)」に込められた想い】
社名にもなっている「KAERU(かえる)」には、3つの意味を込めています。
・自由にものを『買える』
・利用者ご自身やお財布がちゃんとおうちに『帰る』
・加齢により認知機能が低下するとお買いものをできないと言われている常識を『変える』
【経営陣プロフィール】
■KAERU株式会社 代表取締役CEO 岡田知拓プロフィール
KAERU株式会社 代表取締役
新卒で決済ベンチャーの法人営業・事業開発を担当。海外に拠点を移してからは、東南アジアのスタートアップにジョイン。その後、日本に戻りLINE株式会社に入社。LINE Payサービスの立ち上げ初期から、戦略立案から個別のプロダクト企画など、広範にグロースに携わる。利用者にとって、より付加価値のあるペイメントサービスを創りたいと考え、福田とKAERU株式会社を創業。
■KAERU株式会社 取締役COO 福田 勝彦プロフィール
KAERU株式会社 取締役
公務員、ボストンコンサルティンググループ、株式会社ネットプロテクションズを経て、株式会社メルカリ/同メルペイの新規事業で、コールセンター、オペレーション部門立上げに、責任者として従事。立ち上げに関わったプロダクトは、メルカリ カウル、メルカリNow、メルペイなど多数。
【KAERU株式会社 会社概要】
社名 : KAERU株式会社
代表者:代表取締役 岡田知拓
所在地:東京都中央区日本橋兜町17番2号 兜町第6葉山ビル4階
設立 :2020年10月
事業内容:お買いものアシスタント機能付きプリペイドカードサービス「KAERU(かえる)」の企画・運営
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