「製造業×スタートアップ」を一歩前へ。町工場からインキュベーション施設へ進化した浜野製作所とコラボ!スマート農業の民主化を進めるハタケホットケ、KOKOKARA Fairに出展&トークセッションを実施

~創業以来初の収穫米をECにて販売中~

株式会社ハタケホットケ

テクノロジーを通じて農業自動化と楽しさ向上を目指す株式会社ハタケホットケ(長野県塩尻市 代表:日吉有為)は、オープンイノベーションの推進を目的に開催された「KOKOKARA Fair in Autumn 2023」にて、ものづくりイノベーションを支える開発拠点「Garage Sumida(ガレージスミダ)」を運営する株式会社浜野製作所とのトークセッションを2023年12月1日(金)に実施しました。

製造業×スタートアップ支援のパイオニア、浜野製作所とコラボ

近年の急速な社会情勢の変化に伴い、新規事業の創出や新たな技術・アイディアを模索する企業が増えています。また、数多くのスタートアップ・ベンチャーが立ち上がり、資金調達などの環境は整備が進む一方で、ものづくりのノウハウや製造設備・能力を有する企業との連携が進んでいない状況です。

多種多様な企業とのオープンイノベーションを加速させることを目的に開催された「KOKOKARA Fair」では、自社の製造技術を活かしてオリィ研究所やWHILLなど数々のスタートアップ支援に取り組んできた他、電気自動車「HOKUSAI」や深海探査艇「江戸っ子1号」などの開発支援、大企業の事業創出をに取り組んできた株式会社浜野製作所とコラボし代表対談を実施しました。

テーマは「農業DXにおける新技術・新製品開発の最新事例」

JAPAN MOBILITY SHOW 2023に出展したミズニゴール

当日は「農業DXにおける新技術・新製品開発の最新事例―初期衝動が可能にする現場起点のモノづくり」をテーマに、除草ロボット「ミズニゴール」を開発製造するハタケホットケ代表の日吉と、リアル“下町ロケット”と呼ばれる浜野製作所の代表取締役 CEO 浜野慶一氏がトークセッションを開催しました。

開催レポート

国際ロボット展と同時開催された12月1日、ミズニゴールの実機が展示された会場ではウイングアーク1st株式会社のエヴァンジェリスト 大川真史氏をモデレーターに迎え、ミズニゴールの開発責任者ケンジ・ホフマンを含めた4名が登壇しました。

トークセッション冒頭では、各社の取り組みについて紹介した後、代表・日吉からは、移住を機に始めた米作りの感動と身をもって知った雑草の除草作業の大変さなど、創業経緯と開発エピソードについて話しました。また、 1カ月間でミズニゴールが完売・予約待ちになった経験からスマート農業のニーズの高さを実感したこと、一農家に1台は必ずある農業機械の大半がローンで購入された上で、1年のうち約300日は倉庫で眠ってる現状について触れ、ミズニゴールを売り切り販売ではなく地域一帯・複数農家間のレンタル制度で提供した経緯を紹介しました。

さらに「草取りヤダ。」というペインをきっかけに開始した事業から、「農家さんを助けたい」→「地域課題を解決したい」→「日本の食の改善をしたい」というビジョンが徐々に生まれ、最終的に“子どもたちにどんな地球をバトンするのか”という想いに至ったエピソードも紹介。ミズニゴールを開発する上で、ときにはホームセンターやECで購入した資材を活用・改造しながら進めた現場のリアルなエピソードを紹介すると、会場からはどよめきと爆笑が生まれ(一部不安そうに見守る方も)ましたが、浜野氏からは『開発の基本の 「あるもので作る」「○○がヤダ」 を押さえている。』とのコメントがありました。

「課題の解像度、当事者意識」をテーマにした前半のトークでは、

創業者がビジョナリーであっても自身の当事者意識が薄い場合や、逆に当事者意識が強い創業者でも共感できないケースも散見されるという大川氏の投げかけに対し、「現場の課題意識・科学的根拠を重視している」という浜野氏に続き、日吉からは「当事者“意識”ではここまでできない。まさに米作りの当事者だから。ミズニゴールの開発には何度もトラブルが起きたが、開発できてもできなくても、来年もまた草取りが来る。諦められない理由がある。」とコメントしました。

また、後半テーマ「初期衝動か計画遂行か、お困りごとかビジョンか」のパートでは、計画遂行できる人が多くないことや資金調達に向けた綺麗で表面点な言葉はすぐ分かると浜野氏が指摘しました。その後、日吉からは「スマート農業や農業技術がどうだとかは、正直どうでもいい(笑) ただ、草取りしたくない。」と創業時から変わらない困りごとについて触れ、本当は何をしたいかをメンバーと膝を合わせて話し合った結果「50年後、100年後の地球を子ども達に渡すことを想像したときに、自分たちは当事者ではなくとも、当事者意識がとても強く感じられた。」という過去を振り返りました。

また、開発中の新製品についても話が広がり、これまで車やバイク、楽器・玩具など様々な分野での発明実績・特許を有するケンジ氏から「農業や米作りは何百年も続いているのに、なぜ同じ解決策がなかったのか、いまだに狐につままれている。発明品とはまだ見ぬ夢ではなく、まだ実現していないだけの当たり前のもの。100%信じて今後も作り続ける。」とのコメントがありました。

トークセッションの最後には「夏の数週間という短い期間にどれだけPDCAを回してデータが取れるかが肝」というハタケホットケの珍しい事業や率直な発言を繰り返すメンバーに、大川氏・浜野氏からは「通常の製造業ではあまり見ないし聞かない。」「全体的に最上級におかしい人たち。」とのコメントがありました。それ対し「われわれは製造業ではなく農業です。」との日吉の返答に「こっちが違ってました、ごめんなさい。(笑)」と、終始和やかで賑やかな雰囲気のまま幕を閉じました


「ミズニゴール」について

「ミズニゴール」は、全国で小規模農家が最も多く後継者不足、耕作放棄地といった農業課題を抱える長野県で生まれた自動除草ロボット。水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を自動化します。

◆日本の農業課題とミズニゴールの詳細、これまでの取り組み:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000099207.html

◆走行動画:https://youtu.be/hQX8zabFuzw

~創業以来初の収穫米をECにて販売中~

日本国内の一般的な慣行農家では重労働・経営の負担軽減のために、除草剤などの農薬・肥料を使用せざるを得ない状況です。今回発売されるお米は、農家の大多数を占める小規模農家にも手が届くスマート農業事業を手掛けるハタケホットケ社の除草ロボット「ミズニゴール」を活用して実現した農薬不使用米。長野県の豊かな自然環境、経験豊富な農家さんと最新のテクノロジーのもとで栽培され、自然環境への影響は勿論、消費者と生産者双方に配慮された日本の国内循環型農業の新しい可能性・プロトタイプとなりうるお米です。

ギネス認定の原料米農家とコラボしたコシヒカリ米、‟神米“イセヒカリなど3種類を発売

概要

・製品名:ミズニゴール米

・種類:3品種(各白米、玄米の選択可能)

・サイズ: 2kg~20kg

 ※各サイズは精米方法によって重量が異なります。詳細はHPをご覧下さい。

・今季の総販売量:6,000kg

・価格:

◆長野県飯山産コシヒカリ (農薬不使用栽培・天日干し): \1,700~ \ 16,800

◆長野県塩尻産イセヒカリ (自然栽培・天日干し): \2,400~ \ 28,800

◆長野県松本産コシヒカリ (農薬不使用・転換1年目):\1,000~ \ 12,000

今後も有機・⾃然農法の普及とスマート化に向けた製品開発と、日本国内の安⼼・安全な⾷の普及に向けて貢献してまいります。また、様々な原料価格の高騰が進む中、費用を抑えながら無農薬や有機農法の導入・転換を促進すると同時に経営リスクの分散を後押しする事業を進めてまいります

会社概要

・会社名:株式会社ハタケホットケ

・設立:2021年10月25日 代表取締役:日吉 有為

・所在地:長野県塩尻市大門八番町1番28号スナバ

・事業内容:スマートアグリ製品の開発・製造・販売

・公式サイト:https://hhtk.jp/

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会社概要

株式会社ハタケホットケ

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URL
https://hhtk.jp
業種
水産・農林業
本社所在地
長野県塩尻市大門八番町1番28号 スナバ
電話番号
-
代表者名
日吉 有為
上場
未上場
資本金
440万円
設立
2021年10月