米国の脱炭素系スタートアップの技術・ビジネストレンドを調査
代替食品等の農林水産系テーマの企業数がトップ。再エネ/省エネ・CO2関連が台頭
本調査報告書では”脱炭素/気候変動対策系スタートアップ391社の技術・ビジネストレンド情報”や”体系的に整理された技術・ビジネストレンド情報”などが整理されており、脱炭素関連の技術提携先・投資対象先探索や脱炭素関連のビジネス企画の参考情報としての利用を意図して制作されました。
[本レポートで整理されている内容]
・脱炭素/気候変動対策系スタートアップ391社の技術・ビジネストレンド情報
・体系的に整理された技術・ビジネストレンド情報
・注目される技術テーマランキング
■調査背景・目的
世界中から投資資金が集まる、米国スタートアップ環境。米国ではベンチャーキャピタルからの資金供給によりリスクをとって立ち上がったスタートアップの技術が、一気にビジネスを拡大させ、マーケットを掌握する文化があります。ベンチャーキャピタルから投資を受けたスタートアップの技術トレンドの中には、5年後、10年後の世界の脱炭素業界をリードするものもあると考えられることから、本調査では脱炭素業界でスタートアップの技術トレンドを把握することで、次世代のビジネスを展望することを目的に実施しました。
■調査結果
[脱炭素テーマランキング]
[テーマ別構成比]
農業大国・自動車大国である米国では、「農林水産等」分類や「自動車・充電」分類のテーマのスタートアップ企業数が多い結果となりました。
「農林水産等」分類では牛のげっぷに含まれるメタン(温室効果ガス)を減らす文脈で、乳牛製品の代替技術開発が活発でした。
「自動車・充電」分類においては、特殊車両や航空機の電動化を開発する企業が多く、一般自動車以外から電動化の裾野の広がりが予測されます。
かつての米国は消費大国であり、エネルギー消費・CO2排出削減への取り組みに消極的な印象がありましたが、近年は脱炭素への関心が高まり、「省エネ」・「再エネ」関連のスタートアップ企業数が多くなっています。
また、脱炭素への関心の高まりから、「CO2関連」でのスタートアップ企業数も目立つ状況でした。
■主な調査項目
A. 総合分析
- 脱炭素テーマランキング
- 大分類別構成比
- 大分類別ランキング(以下5分類)
- エネルギー関連
- 自動車・蓄電池・新燃料関連
- CO2固定化・炭素会計・気候変動ソフト等関連
- 農林水産関連
- その他
B. 分野別分析
- 再エネ関連(低負荷電源を含む)(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、廃棄物発電、低負荷電源、再エネ導入支援ソフトウェア、再エネ販売、金融関連)
- 原発・核融合関連
- グリッド関連(電力管理・調整、電力貯蔵、送電網関連、エネルギー貯蔵、マイクログリッド)
- 省エネ関連(省エネ(業務)、省エネ(家庭)、データセンター、建築設計、建材・部品)
- 自動車・充電(設備)関連(モビリティ含む)(電池は除く)(電動関連、充電関連、シェアリング・サブスク等、自動運転、水素モビリティ、燃料関連、構造設計、ビッグデータ)
- 蓄電池関連(蓄電池、部材、蓄電池評価、再利用)
- 新燃料関連(水素、他燃料)
- CO2固定化関連(セメント・コンクリート、ダイヤモンド、プラスチック、燃料・オイル等、樹木・藻類等、DAC)
- 炭素会計・クレジット・気候変動ソフト等関連(炭素会計・CO2見える化、ESG評価等、気候変動予測・災害監視・データ提供等、カーボンオフセット・スコアリング等、保険設計、環境コンサルティング)
- 農林水産・食品開発・食品ロス・消費財ロス・他関連(代替食品、培養食品、脱炭素食品・減容食品、種子開発・遺伝子工学、土壌・飼料・肥料・農薬・分解、生分解素材・植物素材・代替素材、データ管理・解析/人工農業/生態調査、電動・装置・機器・ロボット、食品長寿命化、ビジネスモデル)
- その他(以下5分類)
- 製造関連
- 3R関連(廃棄物利用、リユース、自動分別・ゴミ箱、レンタル・リサイクル/プラットフォーム、リデュース)
- 水資源・海洋・空質(測定/監視)関連(水道・パイプ・水資源・浄水、下水道・雨水、水質 海洋、空質)
- 宇宙・地中探査/採掘等関連(地中探査/採掘、宇宙、油田メタン)
- その他関連(コミュニティ運営・投資)
C. 分野別企業概要一覧
- 再エネ関連(低負荷電源を含む)[33社]
- 原発・核融合関連[5社]
- グリッド関連(電力管理・調整、電力貯蔵、送電網関連、エネルギー貯蔵、マイクログリッドなど)[12社]
- 省エネ関連(省エネ、データセンター、建築設計など)[35社]
- 自動車・充電(設備)関連(モビリティ含む)(電池は除く)[50社]
- 蓄電池関連(蓄電池・部材・評価・再利用など)[17社]
- 新燃料関連(水素・アンモニア・バイオ燃料など)[12社]
- CO2固定化関連(分離回収・固定化・利活用含む)[21社]
- 炭素会計・クレジット・気候変動ソフト等関連(炭素会計、ESG評価、気候変動、カーボンオフセットなど)[29社]
- 農林水産・食品開発・食品ロス・消費財ロス・他関連(代替食品、培養食品、脱種子開発・遺伝子工学、土壌・飼料・肥料・農薬・分解、生分解素材・植物素材・代替素材、自動化など)[125社]
- その他(以下5分類)
- 製造関連(鉄鋼・セメント・リアクター・装置など)(固定化以外)[9社]
- 3R関連(リデュース・リユース・リサイクル)[18社]
- 水資源・海洋・空質(測定/監視)関連[13社]
- 宇宙・地中探査/採掘等関連[10社]
- その他(コミュニティ運営・投資)関連[2社]
参考:VC等の概要
■調査概要
調査目的|米国における脱炭素業界のスタートアップ動向の把握と体系的な技術トレンド情報の把握
調査対象|脱炭素/気候変動対策系スタートアップ391社(農林水産関連125社、エネルギー関連85社、自動車・蓄電池・新燃料関連79社、CO2固定化・炭素会計・気候変動ソフト等関連50社、その他52社)
調査範囲|米国
調査方法|専門調査員が公開情報調査をベースにスタートアップ企業を体系的に整理・分析した(海外の主要VCから脱炭素関連のスタートアップ企業をスクリーニング(391社)。その後、スタートアップ企業の基本情報およびタグ付けした情報を一覧化し、技術トレンドを整理・分析した。なお調査対象の主要VCおよびその選定条件は当社WEBサイトの本商品紹介ページにある調査概要にて記載)
調査期間|2022年5月~2023年3月
調査実施|アックスタイムズ株式会社 新時代エネルギー・脱炭素テック担当
■商品概要
調査報告書名|脱炭素を推進する米国スタートアップ391社 及び 次世代技術トレンド徹底調査
税込価格|報告書PDF 550,000円
体裁|PDF_Slide16:9_130pages (レポート部分は103pages)
詳細URL|https://axetimes.com/report/research-about_decarbonisation-tech-and-business-trend_391-startups_us_2023-03/
[本レポートで整理されている内容]
・脱炭素/気候変動対策系スタートアップ391社の技術・ビジネストレンド情報
・体系的に整理された技術・ビジネストレンド情報
・注目される技術テーマランキング
[こうした方にオススメ]
・エネルギー会社やエンジニアリング会社、IT会社、メーカーなどの研究開発者
・脱炭素関連の技術提携先・投資対象先をお探しの事業者
・脱炭素関連のビジネスを企画する立場の方
・海外の先行事例からビジネスシーズを探索されている方
ご関連企業様:エネルギー会社、ハウスメーカー、エネルギー設備メーカー、ロボットメーカー、自動車メーカー、モビリティ開発会社、部品メーカー、材料メーカー、化学メーカー、センサメーカー、ITシステム開発会社、SaaSプラットフォーマー、食品メーカー、金融会社など
■今後の調査方針
当社では脱炭素関連の取り組みが今後グローバル市場において益々重要視されることを想定し、当該領域における市場調査の注力度を高めていく方針です。
「カーボンニュートラル政策の取り組み実態と将来展望」シリーズでは、米国版、欧州版、中国版、インド版に続き、ドイツ版とイギリス版のリリースを計画しています。また本プレスリリース主題「脱炭素を推進する米国スタートアップ391社 及び 次世代技術トレンド徹底調査」の姉妹版として、「カーボンニュートラル関連注目国内スタートアップ調査」の発行を予定しています。
- [ドイツ版調査]カーボンニュートラル政策の取り組み実態と将来展望(2023年3月中を予定)
- [イギリス版調査]カーボンニュートラル政策の取り組み実態と将来展望(2023年4月中を予定)
- カーボンニュートラル関連注目国内スタートアップ調査(2023年3月中を予定)
■会社概要
商号 : アックスタイムズ株式会社
代表者 : 代表取締役 橋本 規宏
所在地 : 〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4丁目2番12号 野村不動産御堂筋本町ビル8階
設立 : 2021年4月26日
事業内容 : 調査レポート販売、市場調査研修、伴走型情報支援サービス
URL : https://axetimes.com
【本件に関するお問い合わせ先】
アックスタイムズ株式会社
TEL:050-3555-6200
お問い合せフォーム:https://axetimes.com/contact-form
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