企画展「丹」開催
AAWAA(COSMIC WONDER)が向き合う丹後の織物の世界
京丹後・丹後古代の里資料館にて開催中。
「ECHO あしたの畑−丹後・城崎」では、京丹後市教育委員会との共催企画として、丹後古代の里資料館にて現代美術作家AAWAAによる作品「丹」を公開します。
古代において辰砂は丹と呼ばれ、ECHOの会場である丹後町、古代の丹波国の丹は辰砂(朱砂)が採れたことに由来します。この地域では古墳や土器に朱が塗られ、日本茜で染める朱の織物が作られていました。同企画は、かつてこの地で生き、丹波国を築いた人の眠りの痕跡を見つめ、古代と現代をつなぐ試みです。丹後・三坂神社墳墓群から出土した朱の土−辰砂から触発された織物による空間を生み出しました。
2千年前、京丹後に築かれた三坂神社墳墓群には、海の碧を想起させるガラス玉など大陸とのつながりを示す副葬品とともに、眠る人の未来を言祝ぐ赤い鉱物、丹後・但馬・丹波を中心とする葬送儀礼の痕跡である割れた土器が残っています。本展では、丹後古代の里資料館が収蔵する土器の破片と、当時の手法に基づいて制作された現代の土器をあわせて展示することで、古代の作り手、技法やその思いに近づくことが試みられました。
COSMIC WONDERの主宰として、26年間、衣を通して織物と向き合ってきたAAWAA。織物を育む土地とその歴史に向き合い、丹波・美山を活動拠点とするAAWAAは、同墳墓にまつわる記録から、文字には残されることのなかった現代に通ずる精神世界と原初的な表現技法や素材をひとつひとつ考察し、現代の手仕事と丹後の地の素材から成る空間を織り上げました。
作品名:丹
作家名:AAWAA(COSMIC WONDER)
制作年:2023年
素材:丹後の赤土に埋めた絹布、丹後の赤土で成形した野焼き土器、写真
AAWAA(COSMIC WONDER)
COSMIC WONDER主宰、現代美術作家。現在、京都北部の里山にある草葺家屋の古民家を拠点に活動。写真、立体、絵画などで自身の経験した事象を主体とした精神的な空間を発表している。
主な展覧会として、COSMIC WONDER「充溢する光」島根県立石見美術館(2017年)、「Harmonic Meditation」Taka Ishii Gallery(香港・2019年)。コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎「お水え いわみのかみとみず」島根県立石見美術館(2016年)、「かみ」 資生堂ギャラリー(銀座・2017年)、「ノノ かみと布の原郷」島根県立石見美術館(2021年)。
展覧会名:ECHO あしたの畑ー丹後・城崎
会期:2023年10月7日(土)ー11月26日(日)
会場:丹後古代の里資料館(京都府京丹後市丹後町宮108)他
主催:NPO法人TOMORROW、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
委託:令和5年度日本博2.0事業(委託型)
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展覧会WEB: https://echo-tomorrowfield.com
Instagram: https://www.instagram.com/tomorrow_field/
Facebook: https://www.facebook.com/tomorrowfield/
Twitter: https://twitter.com/TOMORROW_FIELD
□プレスリリース
https://prtimes.jp/a/?f=d102137-7-432531e73d328f1b30552cbf5bb9ab29.pdf
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