GLOCAL-EYEZ、国土交通省の点検支援技術性能カタログにて合格項目数最多、道路巡視の精度は最高ランク
-R6年度発表の性能カタログに、スマートフォンによる道路点検クラウドサービスGLOCAL-EYEZ掲載-
株式会社スマートシティ技術研究所(本社:東京都文京区、代表取締役社長:趙 博宇)が開発しているスマートフォンによる道路点検システムGLOCAL-EYEZが、令和6年4月に発表された国土交通省「点検支援技術性能カタログ」の<舗装>と<道路巡視>の両方に掲載されたことをお知らせいたします。
技術概要
「GLOCAL-EYEZ」は、一般車両にスマートフォンを設置して走行し、取得した車両の振動データと前方画像データからAI等の解析によって、舗装や道路附属施設の損傷状況を大規模かつ迅速に評価できるクラウド型の道路点検サービスです。
国土交通省「点検支援技術性能カタログ」とは
国土交通省道路局は道路構造物の点検の効率化・高度化を推進するため、点検に活用可能な技術の性能値等をとりまとめた「性能カタログ」を策定しています。直轄国道の舗装の定期点検は、点検支援技術の活用を原則化しており「性能カタログ」に掲載された技術の中から選定されます。
■「点検支援技術性能カタログ」の評価項目
① <舗装点検>性能評価項目:ひび割れ率・わだち掘れ量・IRI
② <道路巡視>性能評価項目:ポットホール、区画線、建築限界、標識隠れ
GLOCAL-EYEZの登録項目
「GLOCAL-EYEZ」が登録条件を満たした指標は以下の通りです。<舗装点検>においては、従来の専用測定車に劣らない精度を確保し、全指標に登録されました。<道路巡視>においては、登録指標数は掲載技術中最多であり、すべての登録項目で精度最高位を獲得しました。
■国土交通省報道発表「点検支援技術性能カタログを拡充」[R6年4月時点]
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001737836.pdf
■国土交通省発表ページ:点検支援技術性能カタログ掲載技術一覧 [R6年4月時点]
https://www.mlit.go.jp/road/tech/zyunshi-list.html
GLOCAL-EYEZの開発タイムラインおよび実績
近年、劣化の進む舗装を効率的に管理するため、スマートフォンやドライブレコーダーのような車両内設置装置を活用した簡易的な路面点検技術への期待が、道路管理者より多く寄せられています。車内装置による簡易路面点検技術は従来の路面性状測定車に比べ、高頻度な計測により大量な点検結果を安易に入手できるという強みがあるのの、検出率や的中率における精度的な問題が少なからずあり、道路管理者による利用価値が限定的でした。こうした背景を受け、(株)スマートシティ技術研究所とニチレキ(株)は東京大学と共同で、スマートフォン1台だけで高精度に管理指標を測定できる技術を開発しました。長年の研究開発を通じて、一般車両や車載簡易装置を用いる際の難しさを克服し、国内外における性能確認試験に合格しています。
「GLOCAL-EYEZ」の展開実績
高い技術力に基づいて開発された[GLOCAL-EYEZ]は2021年9月リリース以来、導入延長は毎年連続して前年度比200%を達成しています。これまでは国内計100以上の自治体や国道事務所に対して有償提供しております。そのうち、3年以上定着して使われている自治体も多数あります。なお、姉妹サービスである[GE×Patrol]や[GE×Photopro]といった写真通報型クラウドシステムもパッケージとして展開しており、路面性状点検業務のみならず、パトロール業務の効率化や住民通報の見える化など、道路管理全体に貢献しております。
株式会社スマートシティ技術研究所について
株式会社スマートシティ技術研究所は、インフラ維持管理分野における最先端の研究成果を社会に還元することをミッションに、2019年に設立された東京大学発のベンチャー企業です。
WEBサイト:https://www.smc-tech.com/
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