地域とデザインの学校 LIVE DESIGN School、来夏にその知を結集させた本の出版を目指し、公開プロジェクト「FIELD EDIT」を始動

プロジェクトメンバーが各地で考察し、議論し、記述し、編集しながら、地に根づいて創造的に生きるための未来提言を探究。公開出版会議のキックオフは京都にて5月17日・19日開催。

株式会社野と知

地域で創造的に生きるための運動体「LIVE DESIGN School」(運営:株式会社野と知 代表取締役:中井きいこ/安田翔 所在地:京都府京都市)。もともと『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』という書籍のスピンオフから始まったこの学びの場は、3年間の取り組みを通じて、「地に根づいて創造的に生きること」に関する実践知の蓄積と未来への提言を目指し、来夏の書籍刊行に向けて準備を進めています。そのプロセスを公開出版型としてひらき進めていく「FIELD EDIT」(フィールドエディット)をこの5月から始動いたします。

▶︎LIVE DESIGN Schoolとは?

地域で創造的に生きるための、学びと実践の運動体「LIVE DESIGN School(LDS)」。開校から2年、10代から60代までの多種多様な参加者延べ約400名と、30社以上の企業・行政機関が全国から参加。学びや実践を起点に、地域に根ざしたプロジェクトと地域を超えた連携が生まれています。

この運動を先導するのは、「リードデザイナー」と呼ばれる、地域が注目される前からずっと、各地でユニークな活動を展開してきた11名のデザイナーたち。それぞれが地域に根付き、その土地での最適解を見定めながら現場の舵を切る実践者で、経済合理性の指標からはみ出した新たな価値観を体現しています。

▶︎本から実践へ、そして再び本へ。本と実践の往復を

LDSは1冊の本から始まりました。2022年に出版された『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』(以下、おもデザ)は、のちにリードデザイナーと呼ばれる、地域に根ざしたデザイナーたちが、その実践と思想を紹介した書籍です。この本には日本を代表するデザイナー・原研哉氏が推薦文を寄せてくださり、出版後の交流の中で「本で終わらせず、学校にしてはどうか」というアドバイスをいただきました。その言葉がきっかけとなり、書籍への反響とともに、2023年春にLDSが誕生しました。

2025年4月、日本デザインセンターで行われた2期最後のプログラム「寄港式」の一場面。(撮影:Shiori Fukada)
2025年4月開催の原研哉氏登壇イベントには、100名ほどが参加(撮影:Shiori Fukada)

2025年、LDSは活動開始から3年目を迎えます。地域を舞台に、多種多様な参加者の学び合い・共創を生み出したこの2年。今年は第1フェーズ集大成の年と位置付け、日本各地での学びと実践を深化させていくと同時に、“LIVE DESIGN”という知の結晶化に力を入れます。

そうして生まれるのは、リードデザイナーらの実践や、LDSでの学びの軌跡を辿りながら、地域で創造的に生きるための未来への提言を行うための書籍。それは単なる記録集ではなく、次なる実践へとつながる循環化の試みでもあります。

地から知を生み出す。そのためのプロジェクトが、「FIELD EDIT」です。

▶︎公開出版プロジェクト「FIELD EDIT」とは

「FIELD EDIT」は、『おもデザ』編集者の中井きいこが先導する公開出版プロジェクトです。今年、FIELD EDITメンバーは、日本中の地域を巡回しながら、LDSのフィールドワークに同行します。そこで、土地に根付いて活動するさまざまなプレイヤーたちを観察し、集まった人々と共に議論しながら、「生きた記述」「生きた試論」「生きた言葉」を蓄積していきます。そうして生まれた言葉や仮説〈知〉が、フィールド〈地〉をエンパワメントする/指標や提言をつくることを目指しています。

具体的に、公開出版プロジェクト「FIELD EDIT」は以下の3つのプロセスで構成されます。

1. 実地編集会議 ー 各地で場をひらき、多様な視点で書籍企画についてディスカッションする。今この時代に、何をどう記述するべきか。

2. 参与観察 ー LDSのフィールドワークに同行し、現地のプレイヤーたちを観察・考察する。地域で起こっていることをどう解釈するか。

3. 当事者記述 ー 単なる観察者としてではなく、自分たちが当事者として記述する。自分たちの問いと、社会をどう接続できるか。

▶︎キックオフイベントを京都にて開催

FIELD EDITが思考の旅に飛び出る前に、5月17日と19日、京都でトークセッションを実施します。書籍づくりのはじまりという一つの創造的な場に、当日ぜひ居合わせてください。

第1回「なぜ今、地域の“記述”が必要?」

  • 日時:5月17日(土) 14:00〜16:00

  • 場所:FOR/M KYOTO(京都市北区紫野西野町29-4)

  • スピーカー:坂本大祐(リードデザイナー/ 合同会社オフィスキャンプ代表社員)、中井きいこ(野と知)、安田翔(野と知)

  • トークテーマ:「なぜ今、地域の『記述』が必要か?」

  • 申し込み:不要。お気軽にお立ち寄りください

坂本大祐

クリエイティブディレクター

奈良県東吉野村に2006年移住。2015年 国、県、村との事業、シェアとコワーキングの施設「オフィスキャンプ東吉野」を企画・デザインを行い、運営も受託。開業後、同施設で出会った仲間と山村のデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、ローカルエリアのコワーキング運営者と共に「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立、全国のコワーキング施設の開業をサポートしている。著書に、新山直広との共著「おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる」(学芸出版)がある。奈良県生駒市で手がけた「まほうのだがしやチロル堂」がグッドデザイン賞2022の大賞を受賞。

第2回「地域の“実践”と“記述”はどんなふうに手を取り合える?」

  • 日時:5月19日(月)19:30〜

  • 場所:FOR/M KYOTO(京都市北区紫野西野町29-4)

  • スピーカー:中井きいこ(野と知)、安田翔(野と知)、野村隆文(LDS参加者・フィールドエディットメンバー/(株)中川政七商店 コピーライター)

  • トークテーマ:「地域の“実践”と“記述”はどんなふうに手を取り合える?」

  • 申し込み:不要。お気軽にお立ち寄りください

詳細はフィールドエディットのインスタグラムをご確認ください

https://www.instagram.com/field_editing

▶︎FIELD EDITの思考メモ - FIELD BOARDについて

FIELD EDITが各地へ巡回する際には、書籍化に向けた編集部の思考メモや参考資料が詰まった「FIELD BOARD」が帯同されます。このボードは、FIELD EDITのアイコンとして各地に出現し、現地での発見を経て、より骨太な思考のメモへと進化していく予定です。具体的には、編集部の出版ドキュメント、LDSから生まれたZINE、参加者によるLIVE DESIGN を記述したフィールドエッセイ、関連する資料として地域のZINEや書籍などがご覧いただけます。京都での出現期間は、5月17日(土)〜25日(日)の9日間です(場所:FOR/M KYOTO)。さらに京都の次にどの地域で出現するのか、お楽しみに。

関連情報は、決定次第お知らせいたします。詳細はFIELD EDITのインスタグラムアカウントをご確認ください。

https://www.instagram.com/field_editing


【LIVE DESIGN School2025の概要】

LIVE DESIGN School

https://live-design-school.com

<開催日時>

2025年6月-2026年4月に随時開催

<参加方法>

オンラインと現地を併用

<参加費>

個人枠:学生 44,000円 / 20代社会人 82,500円 / 30代以上社会人 110,000円

組織枠:5名以下 220,000円 / 6名以上 330,000円

<参加資格>

特別な資格や経験は必要ありません。

年齢、職業、地域、スキルを問わず、地域やデザイン、その学びや実践に関心があるすべての方にご参加いただけます。

<申込み締切>

2025年5月25日(日) 23:59

<エントリー方法>

ホームページより受け付けています。

https://live-design-school.com/

<お問い合わせ先>

(株)野と知 / LIVE DESIGN School 運営

hello@yatochi.jp

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会社概要

株式会社野と知

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URL
-
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市上京区相国寺門前町699-1
電話番号
-
代表者名
中井希衣子
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年11月