内田洋行・パワープレイス、「ウッドデザイン賞2024」ハートフルデザイン部門にて「山のダイゴミプロジェクト」が林野庁長官賞(優秀賞)を受賞
―林野庁長官賞・ソーシャルデザイン賞など3つの賞を同時受賞―
株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大久保昇、以下、内田洋行)とグループ会社であるパワープレイス株式会社(代表取締役社長:前田昌利、以下、パワープレイス)が参画する「山のダイゴミプロジェクト」が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催する「ウッドデザイン賞2024」にて、林野庁長官賞を受賞しました。そのほか、内田洋行グループは、「日本の木でできた家具」、「地域とデザインで繋がる木製屋台製作プロジェクト」がソーシャルデザイン部門にて入賞をいたしましたのでお知らせいたします。なお、「山のダイゴミプロジェクト」の受賞展示として、「無印良品 銀座」(東京都中央区)内のATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 にて2025年1月31日(金)から4月13日(日)まで、企画展「山のダイゴミ展」が開催されます。
※「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。
右から、林野庁次長 小坂 善太郎 氏、有限会社サンケイ 川添 恵作 氏、パワープレイス株式会社 片桐 昂樹 氏、谷知 大輔 氏、代表取締役社長 前田 昌利 氏、「みどりの大使」安藤 きらり 氏
ウッドデザイン賞2024 受賞の取り組みについて
■コミュニケーション分野ハートフルデザイン部門 優秀賞(林野庁長官賞)受賞 「山のダイゴミプロジェクト」
山のダイゴミプロジェクトは ダイゴミプロジェクトチーム(東京都および宮崎県)、宮崎県、特定非営利活動法人(NPO法人)宮崎文化本舗(宮崎県)、株式会社良品計画(本社:東京都文京区、代表取締役社長:清水智、以下良品計画)とともに受賞しました。本プロジェクトは、宮崎県の森林産業関係者の協力のもと、森林産業の各過程で生まれる未利用材を活用したプロダクトの市場流通を目指すとともに、消費者向けに林業ツアーを実施することで、生産地(地域)と消費地(都市部)を繋げるプロジェクトです。未利用材を「ゴミ」と捉えず、工夫して上手にものづくりを行うことを醍醐味(ダイゴミ)として、デザイナーと地域プレイヤーが協働して100点以上の試作品を製作しました。2022年度~2025年度までの3か年事業として宮崎県「森林産業イノベーション人材創出モデル事業」の採択を受け、実施しております。内田洋行及びパワープレイスは、プロジェクト全体の企画・マネジメントやプロダクトの開発デザイン等を担当しています。
今後は、これらのプロダクトを市場に流通させると同時に、消費者向けの体験型モニターツアーの企画も検討していきます。実際に山へ足を運ぶことで、山や林業に対する理解を深め、森に想いを馳せる消費者を増やしていきます。内田洋行では、お客様に対して国産木材に対する理解と共感を深めたうえで、オフィスや公共施設や学校空間における木材利用の促進を目指していきます。
■受賞プロジェクトの「山のダイゴミ展」が開催、未利用材を活用する可能性を提示
「無印良品 銀座」6FのATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 にて、企画展「山のダイゴミ展」が開催されています。
会期 2025年1月31日(金)―4月13日(日)
営業時間 11:00-21:00
会場 「無印良品 銀座」 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 入場無料
住所 〒104-0061東京都中央区銀座 3-3-5無印良品 銀座6F
https://www.ryohin-keikaku.jp/news/2025_0115_01.html
■コミュニケーション分野 連携・協働のシステム・仕組み ソーシャルデザイン部門
―地域とデザインで繋がる木製屋台製作プロジェクト―
内田洋行北海道支店ショールーム「ユビキタス協創広場U-cala」で使用している老朽化した木製屋台を新しくするため、学校法人美専学園 北海道芸術デザイン専門学校(以下bisen)の学生の皆様と協力して木製屋台設計プロジェクトを実施しました。本プロジェクトは、企業の社会的存在意義を見直し、地域との交流を深めることを目的としています。
内田洋行は、木製屋台デザインコンペティションを企画し、bisenの学生と共に木製屋台のデザインから製作までの経験と、社員に向けたプレゼンテーションの機会も設け、学生にとって今後の就職活動や職場での活躍に役立つ貴重な経験となりました。
2023年7月1日に内田洋行北海道支店が開催した「ウチダの木育ひろば」イベントでは、木育ワークショップや体験コーナーを通じて、地域住民、木育マイスター、bisenの学生が一体となり、木育の理念を共有しました。本イベントは、北海道、札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会の後援を受けた産官学連携イベントで、当日は97組233名が来場しました。来場者は木製屋台の模型を見て投票するコンペティションにも参加し、完成した木製屋台は社内だけでなく近隣地域でも活用される予定です。今後も内田洋行北海道支店では地域の皆様と共に、木育活動を通じて豊かな自然環境の保全と持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
■プロダクツ分野 オフィス・施設用家具 ソーシャルデザイン部門 ―日本の木でできた家具―
内田洋行と良品計画は、2014年の林野庁の国産木材利活用事業に共同で参画し、首都圏などの都市部に向けて木材の様々な使い方や情報を集めた冊子制作など、国産木材の需要開発に向けて調査や活動を進めてきました。2016年に両社は国産木材活用の協業を開始し、「日本の木でできた家具シリーズ」を共同商品化し、それぞれの持つ市場へ心地よい空間づくりの浸透に取組んでまいりました。
「日本の木でできた家具シリーズ」(シェルフ、テーブル・デスク、ベンチ)は、金属パーツをプラットフォームとして、板部分は3種類の定型国産材のほか地域産材にも対応可能で、オフィスや公共施設への国産材導入を促進します。地域産材を使用するにあたり、様々な木製パネルで検証・試験を実施し、より安全にお使いいただくためのガイドラインも策定しており、木のぬくもりを生かしながら愛用いただけるファニチャーとなっています。杉を始めとした針葉樹を活用することでカーボンニュートラルへの取組を促進するきっかけを生み、森林保全に寄与します。内田洋行グループでは、産地での原木調達や製材及び加工を担う木材活用マネジメントも実施するなど、地域産材の活用をひろげ、全国各地の地域活性化に貢献いたします。
内田洋行グループの木材活用について
国産木材の普及のために需要者の都市部と生産者を結ぶ活動として、2004年より宮崎県や北海道、栃木県をはじめとした全国各地の国産木材活用を開始しています。2010年、自社オフィスの木質化や国産木材を活用した製品づくりによって林野庁「木づかい運動」にて農林水産大臣より感謝状を受けました。2011年「東京おもちゃ美術館」の「赤ちゃん木育ひろば」の設計や地域産材を採用した空間構築システム「WooD INFILL」(2015年)の開発や、2019年「高畠町立図書館/屋内遊戯場もっくる」では、産地での原木調達や製材及び加工を担う木材活用マネジメントを実施しました。
さらに、2022年に京都市・三井住友信託銀行株式会社・菊池建設株式会社・ナイス株式会社・京都北山丸太生産協同組合・京北銘木生産協同組合と、北山杉の利用促進に関する相互連携を締結し、自社のみではなく官民連携での取り組みにも力をいれております。こうした活動を中心に、内田洋行では学校や企業などに対して木製家具の販売を積極的に行うことで、CO2の固定化量が内田洋行グループの年間排出量(Scope1及びScope2)に匹敵する量となっています。今回の協業もこれらを促進させるものと考えており、SDGsや2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
【内田洋行グループの国産木材を活用した開発例】
■内田洋行グループ 「ウッドデザイン賞」これまでの受賞歴
内田洋行・パワープレイスについて
内田洋行は、2004年より木材を使用した空間の心地よさや豊かさに注目し、学校や自治体、企業など多くのお客様に国産材家具を中心とした木質化空間を提供してきました。天然の木が創り出す感じ良い空間には、自然と人が集まりコミュニケーション量の増加や思考の転換が促されます。割れたり、変色したりといった天然木ならではの経年変化と付き合いながら、人を惹きつける「感じ良い」をもった商品づくりを目指しています。今後も国産材活用を通して社会へ貢献しながら、心地よいオフィス空間を提案していきます。
※パワープレイスは内田洋行グループとして2003年に設立されました。
パワープレイス 公式HP https://www.powerplace.co.jp/
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