能登半島地震時をはじめとする被災高齢者支援が第13回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワード2025にて優秀賞受賞
10年間の災害支援経験から「被災高齢者支援と非被災地の空き家活用の掛け合わせ」を発表
医療法人社団オレンジ(福井県福井市、代表理事 紅谷浩之 以下 当社)は、「第13回アジア太平洋地域高齢者ケアイノベーションアワード2025」において「被災高齢者支援と非被災地の空き家活用の掛け合わせ」を発表し、ファイナリスト(優秀賞)に選出されました。Senior Livingカテゴリーにおいては日本企業唯一の受賞となります。

アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワードとは
「Asia Pacific Eldercare innovation Awards(アジア太平洋地域高齢者ケアイノベーションアワード)」はシンガポールのAgeing Asia社が主催するアワードです。50カ国、5000人の参加者を動員する介護や高齢者に関わるカンファレンスや展示会などを行う国際イベントAgeing Asia World Ageing Festival(本年度は2025年4月7日(月)から11日(金)までシンガポールにて開催)において、2012年から開催されています。アジア太平洋地域の高齢者のケアの領域でイノベーションを起こしている企業・活動・団体を表彰しています。
参考:https://worldageingfestival.com/waf2025/awards-2025
このアワードには毎年数百を超える応募があり、「高齢者ケア界におけるオスカー賞」とも表現されています。そのアワードのカテゴリーのうち、「Innovation of the year -Senior Living」部門において、本年度は当社を含むファイナリスト4社が選出されました。
オレンジが能登半島地震で挑戦した「Ageing in Living (暮らしを続けながら年を重ねる)」を世界に発信
令和6年能登半島地震は、超高齢社会における大地震災害となりました。
既存の避難プランは「普段から病気がなく自分のことは自分でできる若者が大半で、ごく一部に高齢者がいる設定」で設計されてきましたが、こうしたプランが全く機能しなくなったことが露呈したことは報道等で既に国内には周知されました。
当社は「Ageing in Place(住み慣れた場で年を重ねる)」を一つの合言葉に、国内3県にまたがり在宅医療に取り組んできました。「住み慣れた家・地域で、ずっと幸せに暮らしていくことを支えます」と言い続けてきました。しかし、能登半島地震災害支援の中で、被災された方々に「一度、ここを離れましょう。トイレが流せて、風呂に浸かれる場所で英気を養って、帰ってきましょう」と、断腸の思いで住み慣れた場所を離れることを勧めました。
そして挑戦したのが「Ageing in Living (暮らしを続けながら年を重ねる)」です。私たちは能登半島から200km離れた福井県勝山市で被災者の方に「暮らし」を継続してもらうことにチャレンジしました。
住み慣れた場所ではないけれども、お一人お一人が望む暮らし方が続くよう、現場のスタッフたちから寄せられた「非被災地における空き家を使ったシェアハウス」というアイデアを実現化し、暮らしの継続を目指しました。「シェアハウス輪っか」(福井県勝山市、2024年11月終了)は、超高齢社会の、急性自然災害(地震)と、慢性人口災害(超高齢化・人口減少)をかけ算して、高齢者の暮らしを繋ぐ取り組みでした。
詳細:地震災害×超高齢化社会=被災高齢者と空き家のマッチングによる災害対応型地域再生の実践 ―オレンジグループの取り組み(紅谷浩之によるnoteより)
https://note.com/orange_be_happy/n/ned73a2f99b47
参考:医療法人社団オレンジ及びオレンジグループの能登半島地震支援における活動記録
https://note.com/orange_noto2024


代表・紅谷浩之のコメント
「数多くの応募の中からファイナリストに選出していただき、国内外の多くの方々に、災害に直面した人たちのレジリエンスを引き出す方法としてこの取り組みを知っていただく機会になりました。私たちとしても、自分たちの取り組みに大きな確信を抱くことができた機会になりました。本選出に伴い、私どもに関わってくださっている全ての方々へ感謝申し上げます。
被災された皆さま、それを支える地域の皆さん、すべての災害支援に関わっている皆さん、
まだまだ癒えない傷もやらなければならないこともたくさんありますが、僕らが目の当たりにした支え合う力が連なる時に発するエネルギーを集めて未来に繋げていきましょう。」

医療法人社団オレンジについて
所在地:〒910-0018 福井県福井市田原1-2-20
代表者:紅谷 浩之
設立年月日:2011年2月
オレンジグループは、「人の暮らしをBe happy!に」をテーマに、国内3県で在宅医療を起点とし、衣食住を含んだ事業活動を行っています。在宅医療クリニックを4つ展開、オレンジグループとして、医療的ケア児のための通い場(福井、長野)、チェアクラフト工房(石川)、パーソナルトレーニングチーム(福井、長野)みんなの保健室(福井2拠点)、カフェ事業(福井2拠点)、特別養護老人ホーム(福井)を運営しています。
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