ヤンマー建機株式会社は、革新的なリノベーションを行うスウェーデン人起業家のアントン・ヴェルマン氏を初のグローバルブランドアンバサダーとして迎えます。

Anton Wörmann（アントン・ヴェルマン、以下アントン）はヤンマー建機との協力を深め、古く忘れられた家々のための新しい未来を築いています。

ヤンマー建機株式会社

2025年12月4日 11時10分

アントンによる日本の「空き家」住宅の修復は、ヤンマー建機株式会社（以下、ヤンマー建機）が2023年に彼の革新的な仕事を初めて知った時点で、すでに世界的な注目を集めていました。

彼の伝統的な日本の遺産や建築習慣への愛情、そして日本の都市部で放置され忘れ去られた何千もの家を救い修復する旅は、ソーシャルメディアで何百万ものフォロワーを獲得しました。

彼の起業家精神は、ヤンマー建機自身が顧客の可能性を引き出し、価値ある持続可能なビジネスを築く手助けをするというコミットメントと相まっていました。ヤンマー建機はアントンを初のグローバルブランドアンバサダーとして迎え入れ、その関係を強化したことを嬉しく思います。

ヤンマー建機の価値観に自然に合致する

アントンは以下のようにコメントしています。

「私にとってこのアンバサダー契約は、二つの歴史を繋ぐことです。空き家の家々は何世代にもわたる職人技と家族の思い出を秘めており、ヤンマーは豊かな工学的伝統を持つ日本の企業で、人々が生活し働く場所を形作るための機械を作る長い伝統を持っています。私のプロジェクトでヤンマーの製品を使うことで、それらの世界を意図的に結びつけることができます。これにより、古い家々に新たな命が吹き込まれています。適切な機械が慎重で安全かつ持続可能な改修を支えることを聴衆に示すことが出来れば、それは完璧なパートナーシップだと感じます。」

ヤンマー建機のアンバサダーとして、アントンはグローバルなコンテンツプロジェクトに貢献し、今後、ConExpo（ラスベガス）やCSPI（東京）などの国内外の主要な建設展示会にも出演します。

アメリカ、ヨーロッパ、アジアで強い支持を持つ彼は、ヤンマーが本物らしさ、耐久性、責任ある建築を重視する若い層を繋げていきます。

ヤンマー建機のグローバルブランドマーケティングおよびCSRディレクターであるエルシー・デ・ナイス（以下エルシー）は、この一歩を自然な進化と見なしています。「アントンはプロジェクトを重ね、ヤンマーを自然かつ誠実に代表していることを示してきました」と彼女は語ります。「私たちのアンバサダーとして、彼はヤンマー建機のブランドタグラインである『Building With You』のメッセージを引き継いでいます。つまり、世界中の人々が思いやりと誇り、目的を持って築くことを促すということです。」

共有の旅

エルシーが初めてソーシャルメディアでアントンのプロジェクト作品を見たとき、彼の作品の背後にある意図、すなわち古い建物への敬意、その環境、そして地域社会に与えている良い影響にすぐに感銘を受けました。「アントンは私たちヤンマー建機のブランドタグライン『Building With You』の哲学と、人々やコミュニティが”花開く”のを助けるという『HANASAKA』の信念を体現しています」と彼女は語ります。「彼と協力するのは自然な流れのように感じました。」

アントンはその瞬間をはっきりと覚えています。「ヤンマー建機から初めて連絡があったとき、持続可能性を核にした会社と協力できる可能性に胸を躍らせました」とアントンは語ります。

「エルシーに会った後、私は福岡・筑後工場を訪れ、建設機械の製造方法を見学し、ヤンマー建機チームの他のメンバーとも会いました。このコラボレーションは、東京・中野の住宅プロジェクト中に形を成しました。超小の機械が必要だったのです。その瞬間から、すべてが揃った印象を持ちました。」

実践的な仕事を通じて信頼を築く

初期の協働の多くは、現地での実践的な作業でした。ヤンマー建機の東京・中野プロジェクトは、幅800mmの通路しか通れない現場で、SV05ミニショベルを組み合わせました。コンパクトなSV05の幅はわずか580mmで、限られた空間で正確に作業できました。

これは小型の建設機械が慎重な改修を可能にする初期の実演作業でした。

アントンはその後、ヤンマーの支援を受けて日本の重機免許を取得し、現地での資材輸送のために自身でヤンマーのキャリアを購入しました。「初めての機械を買うのは、まるでコミットメントのように感じました。これが今の私の人生です!」」と彼は笑います。

ビルダーズストーリーを世界に共有する

このパートナーシップは、ヤンマー建機の「For the Builders」ビデオシリーズを通じて世界的に拡大しました。これらのビデオシリーズは、実践的な活動を通じてコミュニティを強化する人々に焦点を当てています。過去のエピソードでは、イギリス・スコットランドでの泥炭地の修復やカナダ・ケベックでのメープルシロップ生産が紹介され、ヤンマーの機械が多様な環境で人々をどのように支えるかが紹介されています。

「For the Builders」シリーズの最新エピソードは、絵のように美しい千葉県でアントンが進める滝の家のプロジェクトを追います。そこでは狭い森林の小道や揺れる川岸が基礎工事を困難にしています。ヤンマーのミニショベルとキャリアを使い、手作業では困難な作業をこなしました。新しい下水道用の溝掘りと穴掘り、湧水の流れを変えるための小さな水路の掘削、でこぼこした地形で重い石を運ぶこと、将来のサウナの基礎準備、そして川へ降りるコンクリートブロック階段の建設などです。一部の道は950mmに狭まり、ヤンマーの小型建機により、通常はアクセスできない地形でも安全かつ正確に作業できました。

日本庭園のバランス、シンプルさ、正確な配置の原則に基づき、伝統的な雰囲気とアントンの落ち着いた「ジャパンディ」アプローチが融合し、日本の伝統とスカンジナビアのデザインを融合させています。それは彼が毎回のリノベーションに持つ丁寧な姿勢を反映しています。