教育現場で初実証!(※1) 鹿児島県立出水高等学校の探究学習で「選び方学」(※2)を実施

―宮崎国際大学で示唆された「無意識の絞り込み」=第一選択が、出水高校の探究学習で世界で初めて(※1)教育現場において実証―

一般社団法人日本選び方学会

一般社団法人日本選び方学会(本部:鹿児島県出水郡長島町、理事長:大戸宏章)は、2025年11月13日、鹿児島県立出水高等学校(総合的な探究の時間「想造」:「紫・不知火学(フィールドワーク)」)で長島町を訪れた生徒13名と引率教員1名、計14名に対して、「選び方学(Erabikata: The Science of How to Choose)」の特別講義を実施しました。講義では、選び方学の基幹実験である 「ベビーカー実験(選び方学)」 が実施され、その結果、参加者全員が「ベビーカーより飲み物のほうが選びやすい」と回答しました。この“14名全員一致”という極めて稀な結果は、選び方学が提唱する 「第一選択(無意識の絞り込み)」が経験値によって作動するという核心概念を明確に裏付けるものです。
この一致データは、宮崎国際大学で示唆されていた第一選択の存在を、世界で初めて(※1)県立高校の教育現場で再現した点で特に重要です。

また、自己肯定感や進路選択に悩む高校生の意思決定力育成に繋がる教育効果が確認され、今後の教育現場への応用が期待されるだけでなく、情報リテラシー教育への活用も見込まれます。

選び方学ロゴ(日本語)

■選び方学 (※2)― 人間の意思決定を構造化する新しい学問(※3)

選び方学は、2025年7月5日鹿児島県長島町在住の研究者・大戸宏章(おおと・ひろあき)によって創設が宣言(プレスリリース)された、新しい意思決定分野の学問です。人間の選択行動を 「0次選択 → 基礎選択 → 第一選択 → 第二選択(最終選択)」 の4階層構造として整理し、既存の経済学や心理学が扱ってこなかった“選ぶ前の絞り込み”のメカニズムを初めて理論(※3)化しました。

第一選択から第二選択(最終選択)に進むイメージ(飲み物の場合)

その中核を担うのが選び方学の基本方程式——
意思決定 = 情報 × 経験値 × 価値観
この数式は、あらゆる選択の質を決定する三要素を構造的に示し、意思決定の再現性と予測性を可能にします。

特に「第一選択」は、従来の学問がほとんど扱わなかった未踏領域であり、選択肢を“無意識の瞬間”で絞り込む行為を指します。選び方学では、この第一選択こそが意思決定の中枢であり、経験値(体験とその体験に対する直感的感情が統合された記憶)が十分でなければ、第一選択が発動せず「選べない」 状態に陥ると定義しています。この発見は意思決定研究における2400年の空白を埋めるものであり、極めて高い学術価値を持ちます【プレプリント】。

■ ベビーカー実験(選び方学)とは ― 第一選択を可視化する基幹実験

今回出水高校のグループを対象に実施されたベビーカー実験(選び方学)は、経験値の有無が第一選択の可否にどう影響するかを検証する目的で設計された、選び方学の基礎実験です。

参加者に以下の2つの選択を比較させます:

飲み物選び:ほぼ毎日選び、経験値が豊富

ベビーカー選び:自身で選んだ経験値がゼロに近い

そして、質問は極めてシンプルです:
「どちらが選びやすいですか?」

今回の結果は14人中14人が「飲み物」と回答しました。
この“満場一致”は、経験値の有無がそのまま第一選択の可否に直結することを強く示しています。飲み物には日常的体験から得られた膨大な経験値が蓄積しているのに対し、ベビーカーは全員が未経験であり、第一選択を作動させる材料(経験値)がゼロであるため絞り込みが行えない——という選び方学の理論と完全に整合した結果です。

■ 生徒13名が示した“無意識の構造” ― 感想文が語る選ぶ力の目覚め

講義後に提出された13名分の感想文には、選び方学が教育的に持つ価値が集約されていました。(以下、抜粋)

選び方学講義会場の様子①
選び方学講義会場の様子②

「選択を4つに分けてやることで、納得できることが増えるのだと思いました。僕もそのようにして一つ一つのことを決めていきたいです。」

「選び方学についても、これからの進路選択に活用して将来につなげていきたいと思った。」

「構造視という考え方を大切にし、まわりの枠組みから考えていくことが大切なのかもしれないと感じました。」

「選び方学など、今日長島に来なかったら学べなかったことを学ぶことができたので、長島に行って沢山のことを学べてよかったです。本当に貴重な体験をさせて頂いたなと思いました。」

「一つのこと(大戸さんが選び方学について)を25年も根気強く考え続けるのはとてもすごいことだと思いました。」

選び方学講義受講の14名の方々

これらのコメントは、初めて“自分の選択の構造”を理解した瞬間の記録であり、意思決定教育としての選び方学の可能性を強く示しています。特に「構造視」という概念が生徒に伝わり、その重要性の気づきが感想として出てきた点は、選び方学が知のOSとして機能し始めている事例といえます。

■ 学術的意義 ― 14/14 の一致が示す“第一選択の存在証明”

学術的に最も重要なのは、今回の結果が次の三点を同時に満たしている点です。

① 第一選択そのものの実証は世界初(※1)

既存の学問には「第一選択」という概念自体が存在していません。第二選択(最終選択)ばかりが注目され、“絞り込みの仕組み”は研究されてきませんでした。
今回のデータは、第一選択が実在し、経験値によって作動することを初めて(※1)示したものです。

経験値による第一選択の絞り込みが起動するイメージ(飲み物選びの場合)

② 県立高校の教育現場での実証は前例がありません。(※1)

大学研究でも企業調査でもなく、高校生の「現場の学習行動」として第一選択が確認された点は、教育研究史上きわめて特異です。

③ 14名全員一致という統計的に特異な結果

経験値の有無が極端な2領域を比較すると、第一選択が作動する/しないの差が明確に現れることが示されました。この実験は、場所・年齢・背景が異なる集団でも再現性が高い構造を持つことが期待されており、今後被験者数を増やすことで理論の強度がさらに高まります。

■ 教育的意義 ― 情報リテラシーを“選ぶ力”から再定義する

現代の教育現場では、インターネットやSNSに関する指導が「注意喚起」中心となりがちですが、選び方学は、この問題を “情報をどう選ぶか” という主体的視点へ置き換えます。

選び方学によると以下の説明が可能です:
「情報リテラシーとは、“何をどの順番で見るか”を自分で決める力です。
それを育てるのが選び方学です。」

これは、スマホの検索エンジンアルゴリズムによって無意識の第一選択が奪われつつある現代において、教育が取り戻すべき最重要テーマです。今回の実証は、選び方学が高校教育にそのまま導入可能であることを示す極めて重要な第一歩となりました。

■ 地域から生まれた“新しい知” ― 長島町から世界へ

選び方学は、大学の研究室でも大企業の研究所でもなく、人口9,000人程度の小さな島・長島町で誕生しました。
“知は辺境から生まれる” という理論がありますが、今回の実証はその典型例といえます。
中山間地農業、教育、地域社会など“生きる選択”が凝縮された環境が、第一選択という学問的突破口を生み出したのです。

■ 今後の展開 ― 全国の教育現場へ

一般社団法人日本選び方学会では今後、

・高校、大学でのベビーカー実験(選び方学)の実証授業拡大(他地域展開)

・探究学習用のカリキュラム整備

・YouTube公式チャンネルでの講義公開

・Zenodoでの研究資料公開

・情報リテラシー教育への参加

等を進め、選び方学を全国の教育現場で活用できる体系へと発展させていきます。

■ 選び方学創設者コメント

「選び方学は、人の“選ぶ力”を取り戻すための学問です。
すべての選択は、情報・経験値・価値観の掛け算でできています。
そして、最終選択の前に必ず第一選択があります。
第一選択を意識化した瞬間、人は人生の主体者になります。」

■ 選び方学創設者略歴

鹿児島県出水郡長島町出身

1997年 上智大学法学部法律学科卒業

2001年 アップリカ葛西株式会社(現ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社)入社

     ここでベビーカーと出会い「なぜベビーカーは選びにくいのか?」という問いに出会う。

2012年 ふるさと長島町にアムザス株式会社創業し入社(~現在)

     ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社の業務を業務委託を受け継続する。

     じゃがいも農家業もスタートする。

2014年 ふるさと貢献のために非営利活動法人あたたかいcocoro長島を設立、理事長就任(~現在)

2017年 第一選択の概念に到達

     「選び方学」の商標登録を出願する。(取得済)

     選び方学の研究機関として、一般社団法人日本選び方学会を設立、理事長就任。(~現在)

2021年 イノシシ被害を低減させるため選び方学を活用してイノシシガードを開発、2件の特許を取得

2025年 選び方学の創設を宣言

     ベビーカー実験(選び方学)をスタート

一般社団法人日本選び方学会本部近くの国道389号線沿い立つ価値観の看板

20歳の時に東京で誓った「ふるさと貢献」という自身の価値観の核を胸に、選び方学研究、NPO法人活動、農業、ベビーカー販売、獣害対策に取り組み、意思決定の質を向上させることで、社会全体の質の向上を目指す。

■ お問い合わせ

一般社団法人日本選び方学会
(Japan Society for the Science of How to Choose)
理事長:大戸宏章
Web:https://www.erabikata.or.jp/
E-mail:info@erabikata.or.jp

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Preprint DOI(選び方学基幹論文):https://doi.org/10.5281/zenodo.15606654
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※1 当社調べ(2025年12月)。ベビーカー実験(選び方学)により、選択過程における「第一選択」の階層の存在を県立高校の授業で世界で初めて実証。

※2 「選び方学」は、一般社団法人日本選び方学会の登録商標です。

※3 本理論は体系的な構造を有する新たな学問領域として提唱されており、現在、日本国内での正式な学術分野としての制度的承認を目指している段階です。

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会社概要

一般社団法人日本選び方学会

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URL
http://www.erabikata.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
鹿児島県出水郡長島町城川内865番地
電話番号
080-3085-4357
代表者名
大戸宏章
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年09月