2023年度「味覚の授業」Ⓡがスタート
シェフが小学校に出前授業 ~基本の味と味わうことの楽しさを学ぶ~
東京都中央区立月島第二小学校。5年生の2クラスで行われた「味覚の授業」は、星付き日本料理店として東京とパリで名を馳せる「銀座小十」の主人、奥田透氏により行われました。
「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」そして「うまみ」の5つの基本の味があること、それらが組み合わされてさまざまな味わいを生むことを学ぶ子どもたちの教室には、大鍋でひかれる、かつおぶしと昆布の出汁の香りが漂いはじめます。日本独特の味である「うまみ」をまず嗅覚から感じる子どもたち。その出汁をベースに塩や酒などの調味料が加わり、帆立貝のしんじょをたねにしたお椀ができ上りました。
その一品がよそわれるのは、奥田氏が自店でも使っている本物の塗りのお椀。「和室」「和服」など日本の生活から「和」の要素が薄れていくことに危機を感じているという奥田氏は、日本料理人として、子どもに最も身近な日本の伝統である「和食」を伝えることを使命と考えています。しんじょ椀の試食に際しても、季節によって具材はもちろん、味の加減を変えること、そしてお椀の形や柄も暦に合わせて変えるような、繊細な和食の心を説明しながら、美しいひと椀を手渡していきます。ひとりひとりが大切に受け取り、先の授業で学んだ5味を探すように、集中して味わう姿が見られました。
■「味覚の授業」Ⓡについて
フランスで1990年に発祥した子どもへの味覚教育活動。日本では2011年に「味覚の一週間」Ⓡ実行委員会(東京都千代田区)によって開始され、今年で13年目を迎える。料理人など食のプロがボランティアで小学校を訪れ、それぞれの専門知識を生かして子どもに味覚を教える。2023年度の実施数は全国228校 538クラスで12,313名の児童が受講の予定。
<今後都内で実施予定の一例>
10月21日 中央区立明正小学校
講師:坂田幹靖(銀座KANSEI)/ 菊地賢一(レザネフォール)/ 藤野真紀子(料理研究家)
10月24日 港区立高輪台小学校
講師: 後藤裕一(Equal)/ 薬師神陸(unis)/ 澤村圭介 (八芳園)
10月27日 大田区立田園調布小学校
講師:境智子(エコール・ヴァローナ東京)/ 菊地賢一 / マシュー・クラブ(TWO ROOMS) / 太田高広(ホテルニューオータニ)
11月7日 中央区立泰明小学校
講師:杉本雄(帝国ホテル)
11月24日 千代田区立麹町小学校
薬師神陸 / 宮本雅彦(トレフミヤモト)/ コウケンテツ(料理研究家)
11月28日 港区立麻布小学校
講師:山下春幸 (HAL YAMASHITA)
11月28日 新宿区立四谷小学校
講師: ダヴィッド・ブラン(グランドハイアット東京)/ ドミニク・コルビ(フレンチ割烹ドミニク・コルビ)
*敬称略、順不同
「味覚の一週間」Ⓡ公式サイト:https://legout.jp/
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