地域建設業新未来研究会とフォトラクションがAIの共同研究を開始
~ 紙図面からの数量拾い業務で10倍の生産性向上を目指す ~
■ 共同研究の背景
国内の建設業許可業者の約99%を占める中堅・中小企業では、工事に必要な施工体制の人員は確保されていても、見積業務や設計照査の人員を専任で確保するのが難しい状況にあります。特に民間建築の場合には、概算見積や本見積がタイトで猶予期間が短いにもかかわらず、契約前や着工当初は人的負担が大きい業務に工数を割けられないため、見積業務の負担が経営上の課題となっています。
■ 共同研究に至った経緯
一般的に、自由なレイアウトや様々なルールで記載されている建築図面をAIで解析することは困難と言われています。しかしフォトラクションでは、2年近くに渡り建設産業に特化したクラウド型AIエンジンの研究開発を行い、図面から通り芯や部屋の間取りを解析するなど、建築図面に特有の独自ノウハウを蓄積してきました。一方、全国の中堅・中小企業が集まるCCAでは、地域建設業が国土や地域産業を守り発展に寄与することを目的に、技術力の向上、生産性の向上、人材育成などの様々な取り組みを各社で連携してきました。さらに、ICTやIoTの取り組みを推進し地域建設業にあった展開を行うための「建設IoTワーキンググループ」を結成し、独自の検査システムや営業支援システム開発支援などを行ってきました。建設業で働く技術者の生産性を向上し、建設の世界を限りなくスマートにしたいという双方の想いが合致し、今回の共同研究に至りました。
■ 共同研究の内容
今回の共同研究では、図面解析ノウハウを持つフォトラクションが新たなAIエンジンを開発し、CCAの参加会員である地域の中堅・中小建設会社が持つ見積や積算に関するノウハウをデータ化してAIに教師データとして読み込ませることにより、建築図面に記載された面積や設備などの数量拾いに特化したAIを開発します。
これにより、設計会社から入手した紙図面からの数量拾いを自動化し、見積や設計照査を迅速化することを目指します。AIで数量拾いを自動化できれば、これまで建物1棟あたり1週間から10日ほどかかっていた業務を1~2日まで短縮することができ、最大で約10倍の生産性向上が期待できます。
さらに、壁や柱など間取りを構成する線の意味や立面図の高さ情報など、図面から解析する範囲を拡大し、紙図面からCAD/BIMへの自動データ変換にも取り組みます。中堅・中小企業で導入が遅れているBIM(Building Information Modeling)の活用を促進するなど、建設産業のさらなる生産性向上に貢献していきます。
■ 一般社団法人地域建設業新未来研究会について
代表理事:中村 光良(中村建設株式会社: 代表取締役)
設立:2014年1月
所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3丁目13-7
会員数:24社
WEB:https://www.cca-net.or.jp
■ 株式会社砂子組について
代表取締役:砂子 邦弘
設立:1962年5月
所在地:〒079-0394 北海道空知郡奈井江町字チャシュナイ987番地10
事業内容:土木建築工事、石炭採掘販売
WEB:http://www.sunagonet.co.jp/
■ 株式会社フォトラクションについて
代表取締役:中島 貴春
設立:2016年3月14日
所在地:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町10-2 ACN日本橋ビル5階
資本金:2億100万円(※資本準備金含む)
事業内容:インターネットサービスの企画・開発・運用
WEB:https://corp.photoruction.com
■ 本件に関する問い合わせ先
一般社団法人地域建設業新未来研究会(CCA) 建設IoTワーキンググループリーダー
株式会社砂子組
企画営業部 部長 真坂
TEL:011-232-8231
株式会社フォトラクション
事業開発部 部長 町田
TEL:03-3527-3047 E-mail:pr@photoruction.com
以上
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