3Dプリント義足のインスタリム、官民によるインパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」 に選定
潜在力の高いインパクトスタートアップへ、官民一体となって集中的に支援を行う「J-Startup Impact」プログラムを活用し、更なる海外事業の加速と、更なる人材獲得を推進
このプログラムを通じた政府支援を受け、既存の海外事業(フィリピンおよびインド)の更なる加速と、更なる第三国への展開を加速していきます。
▪️J-Startup Impact について
インパクトスタートアップとは、社会的・環境的課題の解決や新たなビジョンの実現と、持続的な経済成長をともに目指す企業であり、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の考え方を体現する存在として注目されはじめています。
経済産業省ではこれまで、イノベーションの担い手であるスタートアップへの支援を目的に、官民一体となって集中的に支援を行う「J-Startup」プログラムを運営してきましたが、本年度よりインパクトスタートアップに対する認知向上や支援の気運醸成に向けて、潜在力の高いインパクトスタートアップへの集中支援を行う「J-Startup Impact」を設立し、ロールモデルとなることが期待される30社を選定しました。
■ インスタリムについて
当社は、従来の約10分の1以下となる低価格・短納期の3Dプリント義足をフィリピンで製造販売する日本発のスタートアップです。
義足は、一人一人の体に合わせて医学的に最適な形状を手作りする必要があり、1本あたり30~100万円と高価であるため、糖尿病性壊疽などの血管疾患や交通事故などで脚の一部を無くしたにもかかわらず義足を購入できない方が、未だ世界に4,000万人以上(※2)も存在すると言われています。
このような社会課題を解決するために、当社は3DプリンティングおよびAI技術を活用した新しいデジタル製造ソリューションを開発し、従来の約10分の1水準となる低価格で、かつ短納期の3Dプリント義足を、2019年よりフィリピンにて、2022年からはインドでも、現地での製造販売を行っており、すでに2,000名以上のユーザーに好評を頂いております。
このような当社の取り組みに対して、以下のような様々な評価を頂いております。
(近年の受賞歴)
AIスタートアップの日本一を決めるコンペ「Hongo AI」にて2位(2019年)
2020年にはSDGsに貢献するスタートアップとして世界大会「Extreme Tech Crunch」の日本予選(通称:XTC Japan)にて優勝。日本代表に選出(2020年)
日本最大級のスタートアップピッチコンテスト「ICC グランプリ」で2位(2021年)
日本初の ESGアクセラレータープログラム「ICJ ESGアクセラレーター2021」の大賞を受賞(2021年)
経済産業省が推進する「J-Startup」認定企業に選出(2021年)
古川医療福祉設備振興財団 「第 10 回顕彰・第9回助成対象者」の顕彰対象者として選出(2023年)
第9回安藤忠雄文化財団賞を受賞(2023年)
第3回SDGs岩佐賞(福祉部門)を受賞(2023年)
■ 人材採用について
弊社では、このJ-Startupの認定による政府支援を受け、更なる海外事業(主としてフィリピンおよびインド)の加速のため、東京/日本に住まなくても働ける「インターロケーショナル・ワーキング制度」などの当社の独自制度や、フィリピン・インドでの現地採用などを通じて、以下のようにエンジニア人材、コーポレート人材の採用を実施して参ります。
(募集職種について)
3Dプリンター&フィラメント開発エンジニア
生産技術エンジニア
ハードウェア開発プロジェクト・マネージャー
総務
事業開発(※フィリピン・インドに在住の方)
義肢装具士
理学療法士
会計・財務(※フィリピン・インドに在住の方)
(インターロケーショナル・ワーキング制度について)
会社の近所に居住することを強いられず、自分自身の多様な価値観にしたがって、人生を豊かにするために、「居住地」を自由に選択することができる制度です。詳細は弊社WEBページ(https://ja.instalimb.com/)に掲載されている、各ポジションのリンク先の募集要項をご覧ください。
私たちインスタリムは、社員の「好きな人と好きな場所で、人生を豊かに生きる」という人間の生来的な権利を守り、QOLを向上させる事、幸せに生きることに真摯であるメンバーを求めています。
そういう人こそが、”本当は人生を豊かに生きることができるはずにも関わらず、その権利・機会を剥奪されている人たちを救う”という、私たちインスタリムのビジョン・ミッションに対しても、真摯に、意欲的に向き合えると考えるからです。
■ 会社概要
会社名: インスタリム株式会社
代表者: 代表取締役CEO 徳島 泰
事業内容: 3Dプリント義肢装具装置の開発・製造・販売
資本金:167,011,715円
URL: https://www.instalimb.com/
所在地:
<東京オフィス>
東京都千代田区墨田区横川1-16-3 (Center of Garage 内)
<フィリピンオフィス>
Unit 2512, Centuria Medical Makati, Kalayaan Avenue, Brgy. Poblacion, Makati City, Metro Manila, Philippines.
<インドオフィス>
No. 87-B, Udyog Vihar, Phase 5, Gurugram, Haryana, India
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(※1)「世界初」
当社調べ。単なる試供品の提供ではなく、事業化の前提となるカスタム量産体制が構築された3Dプリンタ・CAD義足事業として。
なお、「カスタム量産体制」(マス・カスタマイゼーション)とは、ユーザー個人のニーズに応じたカスタマイズと、大量生産並みの低コストな供給を両立する生産システム。義足の提供には患者一人一人の断端(切断部)の形状に合わせた製造が不可欠であるため、世界的な普及には、低コストな大量生産とパーソナライズされた受注生産を兼ね備えた提供が不可欠となる。
(※2)「4,000万人以上」
世界の四肢切断者が全世界で6,500万人(以下論文より引用:McDonald CL, Westcott-McCoy S, Weaver MR, Haagsma J, Kartin, D. Global prevalence of traumatic non-fatal major limb amputation. Prosthet Orthot Int. Submitted 2020 March.)に、スタンフォード大学のMaurice LeBlanc氏の2011年講義資料(https://web.stanford.edu/class/engr110/2011/lecture03a.html)の”義足=約70%”をかけた数字である4,550万人に
さらに、国連レポート(United Nations (http://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/assistive-technology ))の”現在(義足など)アシスティブ・デバイスにアクセスできるのは10人に1人”より、90%をかけた4095万人を、「脚の一部を無くしたにもかかわらず義足を購入できない方」とした。
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