約7割の経営者が“「ヒト」に関する課題を抱えている”と回答!自社に足りていない点が原因で発生したトラブルとは?
自社の課題に対してマネジメントシステムの導入や認証取得といった対策を行っている経営者は約7割
経済産業省によると、2年に及ぶ新型コロナウイルス感染症の流行や、原油・原材料価格の高騰、部材調達難、人材不足といった供給面の制約もあり、中小企業は引き続き厳しい状況にある、と記しています。
(参照:https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220426003/20220426003.html)
ヒト、モノ、カネ…中小企業が抱える「課題」には、それぞれの企業ごとで異なるかと思いますが、企業理念や中期的な事業計画、あるいは経営戦略において、その目標を達成するための仕組みやルール作りといった「企業の組織作り」の中に、多くの課題があるかもしれません。
その場合はマネジメントシステムなどを導入することで一定の改善が期待できますが、それを使うのは結局「人」であるため、社員の意識といったことなども疎かにできないと言えるでしょう。
実際、中小企業が抱えている課題には、どのようなものがあるのでしょうか。
課題を明らかにすることで、それぞれの企業が打つべき対策が見えてくるかもしれません。
そこで今回、ISO認証取得・運用支援サービス『ISOプロ』(https://activation-service.jp/iso/)を運営するNSSスマートコンサルティング株式会社は、従業員数300人以下の中小企業経営者を対象に、「企業課題」に関する調査を実施しました。
<調査概要>
調査概要:「企業課題」に関する調査
【調査期間】2023年8月4日(金)~2023年8月5日(金)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1.006人
【調査対象】調査回答時に 従業員数300人以下の中小企業経営者 であると回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
【中小企業の企業課題】最も多いのは『ヒト』に関する課題
はじめに、どのようなことを企業の課題と感じているか伺ってみましょう。
「どのようなことに関する“企業の課題”を抱えていますか?当てはまるものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『ヒト(67.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『カネ(46.8%)』『モノ(23.4%)』『情報(22.5%)』『コンプライアンス(14.8%)』と続きました。
「モノ・カネ・情報」を扱う「ヒト」や、「会社の血液」と言われる「カネ」を課題と感じている経営者が多いようです。
そこで、課題として感じていることについて、具体的な内容を聞いてみました。
■具体的に、企業の課題として抱えていることは…?
・仕入れ価格が高騰してるが売値に転嫁できない(40代/男性/大阪府)
・仕事はあるが、人材不足で新たな人材の教育も時間がかかる(40代/男性/福岡県)
・慢性的な人手不足、若い人材が入らない(50代/男性/新潟県)
・採用活動はしているが離職率が高く、万年人手不足である(50代/男性/神奈川県)
などの回答が寄せられました。
電気やガス、原材料の価格高騰によって、経費が上がっている分を価格転嫁できず、カネに関して悩んでいる企業があるのではないでしょうか。
また、地域を問わず慢性的に人手不足を感じている企業があり、転職が一般化しつつある状況もヒトに関する課題を大きくしているのかもしれません。
『社員スキルや育成環境』が足りていない企業が多数? 中にはトラブルに発展したケースも
先程の調査で、「ヒト」や「カネ」を課題と感じている経営者が多いことが判明しました。
では、自社の足りない点や弱みとして、どのようなことがあるか聞いてみました。
「以下の中で、自社に足りていない(あるいは、弱み)と思うのはどのようなことですか?(複数回答可)」と質問したところ、『社員スキルや育成環境(30.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『社員のモチベーション(20.9%)』『生産・製造の安定性(19.6%)』『企業のブランド力(製品の信頼性)(19.0%)』『資金運用に関する安定性(18.5%)』と続きました。
部下を指導する先輩社員が自身の通常業務に追われているケースもあり、社員スキルの向上や育成環境が育ちにくい、と感じる経営者が多いのかもしれません。
また、多様な生き方を選択できる時代だからこそ、仕事に対するモチベーションにばらつきがあったり、人手不足や資金難による設備投資の遅れなどが原因で、安定性の高い生産体制の構築ができなかったりする企業も多いようです。
次に、自社に足りていない点を起因としたトラブルが発生したことがあるか、聞いてみました。
「足りていないことが原因で、取引先などとのトラブルにつながった経験はありますか?」と質問したところ、およそ7割の経営者が『ない(68.1%)』と回答し、『ある(31.9%)』を大きく上回りました。
自社に足りない点がトラブルにまで発展するケースは少ないようですが、具体的にどんなトラブルに発展したのか、併せて聞いてみました。
■実際、どのようなトラブルにつながったのか具体的には…?
・原材料の高騰に対応出来ず取引先を失った(40代/男性/山口県)
・生産性が落ちて販売数に影響が出た(50代/男性/愛知県)
・人手不足の為納期が間に合わなかった(50代/男性/宮城県)
・クレーム対応などの際の対応の仕方により話が複雑化してしまった(50代/男性/佐賀県)
などの回答が寄せられました。
トラブルに発展してしまうと、納期の遅れや二次クレームの発生で信頼を無くし、取引先を失うといった経営への大きな打撃につながるケースがあるようです。
課題に対して対策を行ている企業のうち約4割は『ISO認証』を取得していると回答
先程の調査で、社員スキルや育成環境が足りていないと感じている経営者が多いことが判明しました。
また、足りていない点がトラブルに発展するケースは少ないものの、トラブルにつながると経営への影響が大きくなる場合もあることが分かりました。
では、自社の課題に対してマネジメントシステムの導入や認証取得といった対策を行っている企業の割合はどのくらいなのでしょうか?
「課題に対して、システムの導入や認証取得といった対策を行っていますか?」と質問したところ、およそ7割の経営者が『いいえ(69.5%)』と回答し、『はい(30.5%)』を大きく上回りました。
経験や勘ではなく、仕組みによって課題解決にアプローチすることで、継続的に成果を得ようとする経営者が多いのではないでしょうか。
次に、導入しているシステムや取得している認証について聞いてみました。
「導入しているシステム(または認証を取得)があったら教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『ISO認証(41.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『この中にはない(課題の対策はまったく行っていない)(20.9%)』『JISマーク認証(19.2%)』『ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)(16.0%)』『Pマーク認証(14.3%)』と続きました。
ISO認証による対策に取り組む企業が多いのは、仕組みによる課題解決だけでなく、国際的な基準を満たし取引の際にも信頼を得られる、といったメリットもあるからかもしれません。
また、課題の対策まで手が回らない企業や、国際規格までは広げず日本の規格であるJISマーク認証に取り組む企業も多いようです。
では、システムを導入している企業は、成果を感じているのでしょうか?
「それらのシステムを導入(または認証を取得)したことで、どのくらい成果が出ていますか?」と質問したところ、『とても成果が出ている(27.2%)』『ある程度は成果が出ている(51.8%)』と回答した方を合わせて、およそ8割の方が『成果が出ている』と回答しました。
システム導入には高いハードルがあるかもしれませんが、導入すれば成果を得られる可能性が高いのではないでしょうか。
【ISO認証の取得についてどう思っている?】4割以上は取得するべきと回答
ここまでの調査で、経営へ打撃を与えるトラブルに発展する可能性のある課題に対し、システム導入など仕組みによって対策を取る企業が多いことが判明しました。
また、システムを導入して成果を感じている企業が多いことも分かりました。
では、導入するシステムとしてISO認証を意識している経営者はどの程度いるものなのでしょうか?
「現在、ISO認証を取得(あるいは検討)していますか?」と質問したところ、『取得している(12.9%)』『検討している(15.6%)』と回答した方を合わせて、およそ3割の方が『取得(検討)している』と回答しました。
先程の調査で課題解決を目指して導入しているシステムとして、ISO認証と回答した方が一番多かった点も踏まえると、ISO認証の取得は、課題解決の手段として検討しておいて損はないと思います。
そこで、企業課題に対してISO認証を取得しておいたほうが良いか聞いてみました。
「現在の企業課題に対して、ISO認証を取得しておいた方が良いと思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う(11.0%)』『ある程度そう思う(30.7%)』と回答した方を合わせて、約4割の方が『そう思う』と回答しました。
企業課題への対策となるシステムはISO認証以外にもたくさんありますが、約4割もの方がISO認証を取得しておいた方が良い、と回答していることから、ISO認証に対する期待値は高いと言えるのではないでしょうか。
ISO認証による仕組みで企業課題の解決に取り組んでみては
今回の調査で、企業が抱えている課題として「ヒト」が一番多いことが判明しました。
また、課題が経営へ打撃を与えるほどのトラブルに発展する可能性があり、ISO認証などのシステムによって対策をとり、システム導入が成果を挙げていると感じている企業が多いことも分かりました。
課題解決を目的としたシステムはたくさんありますが、導入しているシステムとして一番多かった回答が「ISO認証」。
ISO認証を取得すれば、仕組みによる課題解決へのアプローチ手法を導入できるだけでなく、国際基準を満たしていることを証明できるので、取引先の信用を高めることもできると思います。
今後は、ビジネス環境や市場だけでなく、組織を取り巻く環境や個人の働き方など、あらゆるものが変化し、将来予測がますます困難を極める時代になっていく可能性が高いのではないでしょうか。
人不足により経験や勘だけに頼れなくなっていく時代だからこそ、ISO認証など仕組みによる課題解決へのアプローチ手法を導入してみませんか?
ISO・HACCPの新規取得・運用サポートなら『ISOプロ』
今回「企業課題」に関する調査を行ったNSSスマートコンサルティング株式会社は、ISO・HACCPの新規取得・運用サポートサイト『ISOプロ』(https://activation-service.jp/iso/)を運営しています。
ISOプロは、ISO審査員資格保有者やISO構築コンサルタント経験者が多く所属するISOの専門家集団です。
当サイトで発信する情報を通じ、サイト利用者様がISOの構築や運用などISOに関わる業務を円滑に進め、事業の成長につながるよう信頼できる情報発信を提供します。
ISOプロについて:https://activation-service.jp/iso/philosophy
『ISOプロが訊く』ISO取得企業へのインタビュー掲載中
『ISOプロが訊く』とは、ISOを取得した企業様にISOプロがインタビューをする企画です。
その企業が、ISOを取得した理由や取得する上での課題、ISOを取得して何が変わったのかを伺っています。
ISO運用企業様の生の声をぜひご覧ください。
ISOプロが訊く:https://activation-service.jp/iso/interview
ISO・HACCPコンサルタント募集中
ISOプロでは、全国各地のISO・HACCPコンサルタントを募集しています。
『お客様の実情に合わせた各種ISOやHACCPの構築、運用』をポリシーとして、サポート業務を行っております。私たちの想いに共感いただける方、少しでもご興味がある方はぜひお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://activation-service.jp/iso/lp/form-collabo-entry/
【会社概要】
会社名:NSSスマートコンサルティング株式会社
所在地:東京都港区新橋6-1-11 Daiwa御成門ビル3F
代表者:安藤栄祐
URL:https://nss-smart-consulting.co.jp/
事業内容:ISO認証コンサルティング事業、助成金コンサルティング事業
【記事等でのご利用にあたって】
本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「ゼネラルリサーチ調査」「NSSスマートコンサルティング株式会社」である旨の記載
・ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
すべての画像