能登半島地震で焼失した輪島朝市へ、愛知の木工業者らが屋台を貸出
組立式屋台で復興支援!無償提供!輪島朝市の火災被災店舗をサポート。
能登半島地震直後の大規模火災で屋台を焼失した輪島市朝市組合に、愛知県豊橋市の「老津木工(有)」(松井誠代表取締役)と前橋工科大学(群馬県前橋市)の辛島一樹准教授が組立式屋台を無償で貸し出します。
復興に向けて歩みを進める被災地を支援するためで、まずは2024年3月23日(土)に石川県金沢市で出張開催する輪島朝市で活用される予定です。
辛島准教授は、防災のまちづくり計画が専門。
自然災害のリスクを考慮した住民と行政、専門家の協働による防災まちづくりを研究しています。「過去の地震災害後の復興の様子を振り返ると、被災後の経済活動の支援の重要性を感じていたため、今回、能登半島地震の被災地を組立式屋台で支援しようと考えました」と話します。
名物の屋台は大火で大半が焼失
日本三大朝市の一つ、石川県輪島市の「輪島朝市」は、もともと輪島市朝市組合の組合員一人ひとりが毎朝、各々で屋台を組み立てて、昼には片づける、という方式をとっていました。 地震前には180~200店ほど屋台が軒を連ねていた輪島朝市。その屋台一式は朝市通りの小路に置いていたものが多く、1月1日の能登半島地震の直後に発生した大規模な火災で、大半を失ってしまいました。
出張輪島朝市の課題は各店の雰囲気づくり
2月19日に辛島准教授と老津木工の松井の2人が被災地に入り、組合の方からニーズを調査しました。
今回の金沢市での「出張輪島朝市」は、大テント内に海産物や工芸品などの店が並ぶ予定で、組合の方々はそれぞれの店らしい雰囲気をどのようにつくるか、そこに頭を悩ませていました。
組立式屋台は、木目がシンプルで、各々に暖簾や垂れ幕などを装飾することで各店舗の特色が出せると思います。
また、輪島朝市は組合員の高齢化により、従来の屋台では設置や片付けの負担が大きく、より持続可能な方法が必要と考えられていました。これまで使っていた屋台は組立と片付けに各30分かかるそうで、弊社の組立式屋台は組立5分、片付け5分という手軽さも喜んでいました。
■組立式ヤタイ Patto とは
今回貸し出す「組立式ヤタイ Patto (パッと)」は、木製の持ち運びのできる組み立て式のオリジナル屋台です。
工具を使うことなく、誰でも簡単に組み立てることができます。
更に折りたたみ式の為場所を取らず、コンパクトカーでの移動も可能となり、今回のように出張する場合でも運びやすいという利点があります。
また、側面に丸い穴を開けることで、風通しを良くし、風であおられるリスクを軽減。転倒防止として、台座の脚にペグなど地面へ固定できる設計にしています。
■組立式ヤタイ Patto (パッと) 展開時のサイズ 約)幅180×奥行60×高さ180cm 総重量 約22kg 価格 69800円(税込・送料込み一部地域を除く)
■斜め置き台 展開時のサイズ 約)幅85×奥行72×高さ81cm 木箱大 約)幅85×奥行40×高さ15cm 木箱小 約)幅80.5×奥行36×高さ8.5cm 総重量 約10kg 価格 28000円(税込・送料込み一部地域を除く)
■ストレート台 展開時のサイズ 約)幅90×奥行35.5×高さ42cm 総重量 約4kg 価格 11000円(税込・送料込み一部地域を除く)
開発は、新型コロナウイルス禍で影響を受けた方々が気軽に屋外で経済活動を行えるよう、木材販売、特注家具の製造販売を行う老津木工が声をかけ、辛島准教授の前任地、豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)の建築サークルの学生と一緒にデザインを検討。
2021年の販売開始後、まちなか活性化や公共空間の活用のツールとして幅広く利用されています。
■今後も追加支援予定
輪島市朝市組合には、組立式屋台10台と商品棚となる斜め置き台7台、ストレート台3台を貸し出します。当初は組立式屋台4台と斜め置き台4台を送る予定でしたが、組合からの追加要請に応える形で増やしました。
期間は設けておらず、必要がなくなれば返却してもらう予定です。また、組合からの希望で今後、組立式屋台を4台、斜め置き台7台を追加で貸し出し、8月ごろまでには全て送りたいと考えています。
屋台10台のうち3台を坂口塗装さんに支援という形でご協力いただきリメイクしていただいております。
坂口塗装代表 坂口博亮 HPURL:https://sakaguchi-tosou.com/
前橋工科大学の辛島一樹准教授のコメント 「被災後から復興に向けての市街地整備には時間がかかります。その間、今回の出張輪島朝市のように、いろいろな場所や形態で物品販売を行える機会が発生すると思われます。その際のツール(場づくり)としてご活用いただければと思います」
出張輪島朝市
日時:2024年3月23日(土) 午前8時〜正午
場所:石川県漁業協同組合 金沢支所 敷地内 加賀建設株式会社 敷地内
<お問い合わせ先>
前橋工科大学
環境・デザイン領域
准教授 辛島 一樹
〒371-0816 群馬県前橋市上佐鳥町460番地1
TEL:027-265-7316
mail:k-karashima@maebashi-it.ac.jp
老津木工有限会社
担当:松井
〒441-3301 愛知県豊橋市老津町中聖38-1
TEL:0532-23-2528(受付時間:平日9:00-17:00)
mail:info@oitsu-wood.com
この取り組みをきっかけとし、より多くの支援の輪が広がることを切に願っております。
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