住まいに悩みを持つ高齢者は、9割を超える。悩みの上位は、「防犯面の心配」「温度管理が難しい」「広すぎる」。「防災面の心配」と「防犯面の心配」で、男女差が大きい。

高齢期のライフスタイルについて研究しております、NPO法人「老いの工学研究所」(大阪市中央区。https://www.oikohken.or.jp/  理事長:川口雅裕 https://ini-p.co.jp/)は、「高齢者の住まいの悩み」について調査し、65歳以上の430名から回答を得ましたので、お知らせいたします。







1.「住まいに悩みのない人」は、わずか7%

本アンケートでは、「今の住まいに関する悩み」を9項目から選んで頂きました(複数回答可)。ほかに「住まいに悩みはない」という項目を設け、それにチェックした人と、悩みの9項目にチェックがなかった人の合計を「住まいに悩みがない」とカウントしたものが上のグラフです。
その結果、「住まいに悩みはない」人は、全体の約7%にとどまっており、高齢者の9割超は今の住まいに何らかの悩みを持っていることが分かります。
悩みの上位は、「防犯面が心配」(32.2%)、「温度管理が難しい」(31.5%)、「広すぎる」(24.9%)となりました。「温度管理が難しい」という項目については、高齢者の家庭内事故の原因として非常に多くなっているヒートショクに対する警戒心ではないかと考えられます。

2.女性のほうが住まいへのみが多い女性は特に、「防災」「防犯」が気にかかっている

悩みの項目では、「広すぎる」以外は、男性よりも女性のほうが多くなりました。
高齢女性の悩みの上位は、「①防災」(42.4%)、「②温度管理」(31.7%)、「③防犯」(29.5%)、男性では「①温度管理」(31.4%)、「②防災」(26.9%)、「③広すぎる」(25.5%)となっています。
また、男女の差が大きかった(女性が男性を大きく上回った)項目は、「防災」で15.5ポイント、次に「防犯」で10.3ポイントとなっており、女性は特に「防災面」「防犯面」について気になっていることが分かります。

【まとめ】
今回の調査で、9割を超える高齢者が、今の住まいに対して何らかの悩みを抱えていることが分かりました。
家庭内での事故(転倒やヒートショックなど)、災害や犯罪、体調の急変など、高齢期には様々な不安が出てきますが、それらへの備えが十分とは言えない家に多くの高齢者が住みつづけているという実態が見えてきます。高齢期の健康維持や安心・楽しみのために、高齢期に相応しい住まいへの住み替えを促すことも必要ではないかと考えられます。

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会社概要

URL
https://www.highness-co.jp/
業種
不動産業
本社所在地
大阪府大阪市中央区伏見町4-2-14 WAKITA藤村御堂筋ビル4F
電話番号
06-6223-2424
代表者名
緒方一彦
上場
未上場
資本金
6000万円
設立
1993年03月