レジ袋有料化とコロナで大きく意識が変化 箱に付ける紙の取っ手『クラフトハンドル』で“はこぶ”を変える
包装資材から取り組むSDGsをニッチトップメーカーが提案
■SDGs に積極的な企業は 24.4%、一方で半数近くは認知しつつも取り組んでいない
2020年6月に帝国データバンクが全国1万1,275社に対して「SDGs に関する企業の見解について」調査を実施した結果によると、「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業は8.0%。また、「意味もしくは重要性を理解し、取り組みたいと思っている」は16.4%で、合計するとSDGsに積極的な企業は24.4%で4社に1社という結果となりました。また、「言葉は知っていて意味もしくは重要性を理解できるが、取り組んでいない」(32.9%)が3割超となり、「言葉は知っているが意味もしくは重要性を理解できない」(14.8%)といった、SDGs の存在は認知しているものの取り組んでいない企業が半数近くにのぼりました。SDGs に積極的な企業を規模別でみると「大企 業」は 34.9%で全体(24.4%)を 10.5 ポイン ト上回っている。しかし、「中小企業」は 22.1%、「小規模企業」は 19.0%となっており大企業 と比べて大きく下回っている。
■『クラフトハンドル』誕生の背景
これまでSDGs は政府や自治体を中心に展開されていましたが、近年は民間企業においても積極的に関与する機運が高まっています。またSDGsの目標達成への貢献によって新たなビジネスチャンスへのつながりや企業の魅力向上、それにともなう新たな人材の獲得など、さまざまな効果も期待されています。食品や日用品を取り扱うメーカー各社も、昨年7月から開始した「レジ袋有料化」を受けて商品の包装について見直す行動が活発化しています。松浦産業は、袋の減少から箱需要を視野に入れた古紙回収分別不要の紙製『クラフトハンドル』を48種類のカラー展開で開始しました。
■『クラフトハンドル』の4つの特徴
1. 商品を包装している箱に取付けてそのまま運ぶことができる
2.差し込むだけで取っ手が付くので作業性がアップする
3. 紙箱と同素材なので捨てる際に分別せず廃棄できて土へ還すことができる
4. 全48種類のカラーであらゆる色の紙箱に対応することができる
■レジ袋だけでなく紙袋も使わない 商品を入れた箱をそのまま運ぶという選択
これまでの商品包装の概念は、商品を入れた箱をさらにプラスチックまたは紙でできた袋に入れるのが主流でした。しかし、レジ袋の有料化(一部紙袋も含む)の流れを受け、商品をいれた紙箱をそのまま持ち運ぶというがスタイルが増えてきました。これにより紙袋メーカーも紙器の開発に力を注ぐ傾向にあります。多くのメーカーは、その世界感、商品の画像や利用方法を紙箱で表現していることが多く、紙箱を持ち運ぶこのスタイルは購入したお客様に自社商品のPRをしていただくことにもつながります。紙製の取っ手『クラフトハンドル』という選択は、SDGsに取り組む企業としての姿勢を示すことができる紙箱には必要不可欠な存在です。
■取っ手のバリエーション
松浦産業では、『クラフトハンドル』のほかにも、様々なニーズに対応する箱に付ける取っ手を開発しています。
『カンタッグ』
紐の両端にプラスチック成型品でストッパーを付けた商品で、「簡」単に装着できる「タッグ」という特徴からこの名前が生まれました。菓子メーカー等で使用されており、紐部分はリボンなどで高級感を演出できます。
『タックハンドル』
大手メーカーとの共同開発により誕生した商品で、紙箱に直接装着してそのまま運ぶことができます。商品の形を選ぶことなく装着できる利便性から様々な場所でご利用いただいています。最近では、おうち時間が増えたことで、酒類の箱買い、家電の買い替え、DIYへ挑戦する人等が増え、飲料メーカーをはじめ家電メーカー、ホームセンター、衣料品メーカー等幅広い分野で『タックハンドル』の需要が増えています。
■プラスチックにしかできないこと
商品の特性上、プラスチック包装を変えられない場合もあります。例えば化粧品やヘアケア商品のセット販売の場合、購入者がセット内容を外から見えるよう透明な袋、紙箱、高透明のクリアケース等へ入れて販売しています。
紙箱が一番環境に優しいのですが、商品が見えにくく店頭で陳列する際にほこりやごみが入ってしまうというデメリットがあります。また、高級シリーズの展開や季節感を打ち出す場合、他のシリーズとの差別化や世界観を演出できる「クリアケース+プラスッチックの取っ手」は中身が完全に見える安心感と高級感を保ちつつ、そのままお客様が持ち帰りできるように工夫され一石二鳥の優れた効果を発揮します。
このように、私たちの生活シーンではプラスチックにしかできない役割が存在します。松浦産業では、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に準じた再生プラスチック原料を使用した循環型製品の製造販売も早くから進めてまいりました。また、ライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベル「エコマーク」商品の製造販売にも力を注いでいます。それぞれのニーズに合わせ松浦産業にしかできないことを追求し製品開発をこれからも進めています。
松浦産業株式会社は、紙袋の「取っ手」という皆さまの手に触れる身近な商品を扱っており、「私たちは、幸せを運んでいる。」をビジョンに掲げています。ビジョンはそのままに、D2C事業、また、取っ手の技術を活かしたプラスチック成型品に注力してまいります。
【商品についてのお問い合わせ先】
松浦産業株式会社 東京営業部 TEL:03-5445-1567
■会社概要
会社名:松浦産業株式会社
代表取締役社長:松浦公之
本社所在地:香川県善通寺市上吉田町270-1
創業:1932年4月25日
資本金:8,000万円
従業員数:45名(2020年7月現在)
事業内容:PP・PE延伸テープ及びロープ、紙袋用把手、タックハンドル、SP(販促商品)、成型品
ホームページ:https://matsuura-sangyo.co.jp/
1932年にわら縄ロープ生産からスタートした松浦産業株式会社は、1966年からPP・PE延伸ロープ生産を始め本格的にプラスチック業界に進出しました。現在は紙袋用取っ手の国内トップシェアメーカーとして、食品・アパレル・小売など様々な業界の紙袋の取っ手やタックハンドル(ダンボールなどに直接貼るシールタイプの取っ手)を生産しています。また、プラスチックの成型技術を生かして、大型テーマパークのプラスチック容器や企業の販促商品なども生産しています。
「私たちは、幸せを運んでいる。」をビジョンに掲げ、松浦産業株式会社は創業から約90年、皆さまの直接手に触れる取っ手という商品を作ってまいりました。今後は、ニッチトップメーカーとして多様化する取っ手ニーズに対応しながらも、人々にとってより身近な衛生用品やプラスチック成型品事業に注力していく予定です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像