GK京都、全国初の洪水ハザードマップをデザイン!
チャート式の情報提供とスマホ版洪水ハザードマップ(奈良県橿原市)
ぺーパー版の洪水ハザードマップは、地図の反対面にあたる情報面のデザインが最大の特徴です。
地図から読み取ったその場の浸水の深さや自分の状況に応じてチャート式の選択を繰り返すと、最適な安全確保行動がわかる仕組みになっています。また、オリジナルキャラクターが重要なメッセージだけを伝えるなど、安全確保のための一般的な情報は最小限に絞りました。ひとり一人が活用しやすく親しみやすい紙面づくりを工夫しました。
さらにスマートフォンからGPS位置情報を用いて、その場の危険度と適切な行動がすぐにわかる「スマホ版ハザードマップ」も同時に開発しました。画面デザインは、ぺーパー版と共通とし、観光客や橿原市を訪れた人にも分かりやすい情報提供を心掛けました。
橿原市洪水ハザードマップは、NPO法人防災デザイン研究会(京都府京都市・理事長 林勲男)の監修のもとに制作されました。防災デザイン研究会には、防災の専門家(防災科学技術研究所)やエンジニアに加えてデザイナー(GK京都)が参加しています。今回のハザードマップ制作の過程でGK京都は、多角的で多様な意見をふまえて検討の土台となるラフデザインを可視化し議論を後押しして、最終デザインを完成させる役割を担いました。
橿原市は6月上旬から、13年ぶりに改定したぺーパー版の洪水ハザードマップの配布を開始しました。マップは、表紙とセットでデザインしたクリアファイルに入れて、一軒ずつポスティングで配布されました。同時にスマホ版洪水ハザードマップも公開しています。
橿原市洪水ハザードマップの改定について(橿原市WEBサイト):https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=60ab10fd65909e5756721e4a
株式会社GK京都
デザインマネジメントを強みとする総合デザイン会社。1972年創業。
プロダクトからコミュニケーション、環境、UI/UXにいたるまで幅広い事業を展開。様々なモノづくり、コトおこしを牽引していく「クリエイティブ・ハブ」として活動。2022年に50周年を迎え「みらいにいく!」を合言葉に、人々の暮らしや社会に貢献するデザイン会社を目指す。
●防災デザインへの取り組み
GK京都は、阪神・淡路大震災の翌年の1996年より、京都大学防災研究所の林春男教授(当時)と、防災ピクトグラム研究をスタートしました。2006年には、防災研究者、防災コンサルタント、情報通信/社会インフラ企業のエンジニア、情報システムエンジニア、行政職員、そしてデザイナーが参画する「NPO法人防災デザイン研究会(Alliance for Disaster reduction Designs・通称ADD)」を立ち上げ、研究を継続してきました。ADDでは、一つの目的に対し、多角的な知見から同時にアプローチすることで、防災ピクトグラム(図記号)、津波避難サイン(標識)、ハザードマップ、避難訓練の企画や広報デザインなどにおいて、革新的な成果を生み出してきました。GK京都はデザインによって、これからも防災・減災に役立つさまざまな取り組みを総合的にサポートさせていただきます。
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