JR東日本スタートアップ株式会社とTokyo Artisan Intelligence株式会社が資本業務提携を締結

厳しい鉄道安全要件を満たすTAIのAIソリューションを活用し、大幅な業務効率化を目指します

Tokyo Artisan Intelligence株式会社

2024年4月9日 13時00分

ＪＲ東日本スタートアップ株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：柴田裕）とTokyo Artisan Intelligence(トウキョウアーチザンインテリジェンス)株式会社（本社所在地：神奈川県横浜市　代表取締役：中原啓貴）は、TAIが開発したAIソリューションの導入による鉄道業務全体の効率化・コスト削減を目的とした資本業務提携を締結しました。

今回、JR東日本スタートアップ株式会社とTokyo Artisan Intelligence株式会社（以下「TAI」）は資本業務提携を締結し、TAIのAIソリューションを活用したDXによる鉄道業務全体の効率化・コスト削減に関して協業することを合意しました。

TAIが開発するAIベースDXソリューションにより日本の厳しい鉄道安全要件を満たし、大幅な効率化を実現します。

右：ＪＲ東日本スタートアップ株式会社　代表取締役社長　柴田裕　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　左：ＪＲ東日本スタートアップ株式会社　マネージャ　吉田知史　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中央： Tokyo Artisan Intelligence株式会社　代表取締役社長　中原啓貴

JR東日本スタートアップ株式会社　柴田社長からのコメント
今回こうしてTAIとパートナーシップを結べたことをとても嬉しく思います。TAIとの出会いは、スタートアップ企業とJR東日本で新たな事業・ソリューションを創出する「JR東日本スタートアッププラグラム」でした。そこでチャレンジしたのは、沿岸線区の「越波」監視のDXと、保線現場における材料管理へのAI活用でした。いずれも現場の負担は大きいながらも、個別特殊で解決策が見いだせなかった課題です。それを、TAIはものの見事に自社AIシステムをカスタマイズし、短時間で現場での活用に結び付けました。この機動力こそ、TAIの最大の魅力でありポテンシャルであると考えます。鉄道の現場はまだまだ課題が山積しています。今回のパートナーシップを機に、それら現場の課題解決を機動的に進めていきたいと思います。一緒に鉄道現場をDXしていきましょう。

JR東日本スタートアップ株式会社　代表取締役社長　柴田裕

三井住友海上キャピタル株式会社　白松様からのコメント
此度、Tokyo Artisan IntelligenceがJR東日本スタートアップと資本業務提携を行うこととなりましたことは、株主として喜ばしい限りです。
Tokyo Artisan Intelligenceの開発するエッジAIプラットフォームは、鉄道事業者が求める高水準の安全の実現に貢献できると考えています。
当社としましても、両社の更なる発展に向けて、最大限のサポートをしていく所存です。　

三井住友海上キャピタル株式会社　白松　昌之

TAIのDXソリューションについて

TAIのDXソリューションは、エッジAIプラットフォームを活用したリアルタイムな認識処理を達成できることが強みです。九州旅客鉄道株式会社（JR九州）とともに新幹線線路点検の効率化・コスト削減を達成した技術を他の事業に展開中です。

新幹線の安全性維持には、定期的で厳格な線路点検が必要です。従来の手法では点検時間と人員コストが大きな課題でしたがTAIのDXソリューションを用いた点検自動化により、これらの課題を大幅に改善することができました。点検精度の向上により、安全性をさらに高め、日本の厳しい鉄道安全要件を満たすことが可能になりました。