世界初の小型宇宙利用プラットフォームを開発するElevationSpaceが東北大学と共同で世界最高性能の小型推進装置の開発を開始

ミッション定義審査をクリアし、基本設計に向け東北大学と2件の共同研究契約を締結

国際宇宙ステーション(以下、ISS)に代わる世界初の小型宇宙環境利用プラットフォームを開発する株式会社ElevationSpace(本社:宮城県仙台市、代表取締役 / CEO:小林稜平)は、2023年打上に向けて開発している技術実証機のミッション定義審査をクリアし、次の基本設計フェーズに移行しました。
基本設計開始に伴い東北大学工学研究科桒原研究室、東北大学学際科学フロンティア研究所齋藤助教と共同研究契約を締結し、技術実証機及び技術実証機に用いる世界最高性能の小型高推力推進装置の研究開発を共同で行います。

ElevationSpaceと東北大学で共同開発している高推力推進装ElevationSpaceと東北大学で共同開発している高推力推進装


■背景
当社は、東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた10機以上の小型人工衛星の技術を基に、2021年2月に設立された東北大学発宇宙スタートアップです。
ISSは、2000年の本格利用開始からこれまで、基礎科学的な実験から創薬などの産業利用まで幅広く利用されてきました。しかし、構造寿命などの関係から2024年以降のISSの運用は未定であり、運用終了後に宇宙利用を行う場所が無くなると考えられています。

そこで、当社は小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とする小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
プラットフォーム実現に向け、世界有数の技術である大気圏再突入技術(大気圏で燃え尽きず、地球に帰還させる技術)を獲得する必要があり、2023年打上に向けて当社が開発している人工衛星にて技術実証を目指しています。
 

ELS-R機体イメージELS-R機体イメージ


■ミッション定義審査
技術実証機のミッション及びコンセプトの妥当性を検証することを目的にミッション定義審査を実施しました。審査員には国内で最も大気圏再突入技術に知見のあるJAXA等の有識者が参加し、概念設計フェーズから次の基本設計フェーズに移行可能なことを確認しました。

■共同研究内容
従来の高推力推進装置は固体または液体推進剤を用いた大型推進装置であり、安全性を維持したまま経済的に小型化するには限界があります。そのため、大型衛星で当たり前に使われている推進装置が大きさの制約から小型衛星には搭載されていませんでした。
一方で小型衛星に搭載可能な電気推進装置は小型ではあるものの、大きさを維持したまま高推力化させることには限界があります。

当社が2023年打上を目指し開発している技術実証機では、地球へ帰還のために軌道を離脱する大きな力が必要であり、高推力推進装置が必須となります。
そこで当社が東北大学と共同で開発するのが、液体/気体の酸化剤と固体の燃料を用いるハイブリッド推進装置です。危険物でないプラスチック等の固体燃料を用いるハイブリッド推進装置は大型衛星用の推進装置と比べると若干性能は劣るものの、小型衛星に搭載可能な推進装置において高い安全性と高い推力を両立させることのできる唯一の推進装置です。一般的に小型衛星に用いられる推進装置の推力は大きくても数N級であるのに対し、今回開発する推進装置は数百N級の推力を有しています。
 

ハイブリッド推進の特徴ハイブリッド推進の特徴

 

 


東北大学の齋藤助教は、これまでに新型ハイブリッド推進装置の燃焼機構に着目した研究を進めてきており、国内外の宇宙推進分野で高い評価受ける若手研究者です。当社との共同研究にて世界に先立ち最高性能の小型高推力推進装置を宇宙空間で実証していきます。
現在は燃焼試験を行い推進装置の基礎特性の把握などを行っている段階で、今後より本格的な環境での燃焼試験を行っていく予定です。

また、東北大学の桒原研究室とは、世界有数の大気圏再突入技術を小型衛星にて実証するための研究開発を共同で行い、技術実証機の研究開発を加速させていくことを目指します。

■採用について
当社は副業・フルタイム問わず、人工衛星の開発経験を有するエンジニアを募集しています。
その他の職種も随時採用を開始していく予定ですので、取り組みに共感いただける方は気軽にご連絡ください。
お問い合わせ先:info@elevation-space.com

 

 

 

■株式会社ElevationSpace 代表取締役 / CEO 小林 稜平のコメント

東北大学の齋藤先生には随分と前から技術の相談をさせていただいており、ようやく共同研究という形で世界最高性能の推進装置開発に取り組めることに非常にワクワクしています。この推進装置の開発は小型衛星のモビリティ性能を革新的に高め、新たな利用分野を開拓していくことにつながると確信しています。私たちの技術実証機はその一例でしかなく、デブリ除去や深宇宙探査等への新たな領域への展開を東北大学と共同で狙っていきます。


■会社概要
社名:株式会社ElevationSpace(エレベーションスペース)
本社住所:宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9 enspace
代表者:代表取締役 / CEO 小林稜平
CTO:取締役 / CTO 桒原聡文
設立:2021年2月3日
事業内容:小型宇宙利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業
URL:https://elevation-space.com
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