U-Factor®液による治療薬開発を目指す株式会社U-Factorが東京女子医科大学と共同研究契約を締結
~脳動脈瘤に関する研究を実施~
乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液「U-Factor®液」で、ALSやアルツハイマー型認知症などの難治性疾患の治療薬製剤化を目指している株式会社U-Factor(本社:東京都千代田区、代表取締役:井島英博、以下:当社)は、東京女子医科大学総合科学研究所(東京都新宿区、講師:石黒太一)と脳動脈瘤を対象にした共同研究契約(以下、本研究)を、2024年5月1日に締結しました。
1.背景
当社は、2020年3月から独自開発した培養上清液「U-Factor®液」を用いて、様々な外部研究機関と共同研究を実施してきています。2021年から国立研究開発法人産業総合技術研究所、2022年より慶應義塾大学医学部とU-Factor®液を用いた共同研究を実施している中、新たに、脳動脈瘤を対象に、U-Factor®液の効果検証を行う共同研究を開始することに致しました。
2.脳動脈瘤とは
脳動脈瘤は、脳血管の一部がコブ状に膨らんだ部分であり、有病率は約3%と言われております。脳動脈瘤が破裂すると重篤なクモ膜下出血を引き起こし、約40%の方が破裂により死亡し、救命できても多くの方が寝たきり等の重たい後遺症が残ります。現状では、脳動脈瘤の破裂を予防する方法は外科治療による脳動脈瘤の閉塞のみに限られていますが、手術による合併症のリスクも少なからずあるため、破裂を予防するための内科的治療の開発が重要な課題となっています。本研究では、当社が開発したU-Factor®液を使用して脳動脈瘤の破裂予防に関する効果検証を行う予定です。
3.当社独自の培養上清液「U-Factor®液」とは
当社は、幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液を当社独自の技術を用いて精製を行い、純度の高い培養上清液をU-Factor®液 (登録番号:第6396893号)と名付けました。幹細胞より分泌された大量のサイトカイン(生理活性作用をもつタンパク質)を含んでおり、当社取締役であり名古屋大学大学院医学研究科名誉教授の上田実らが、その有効性を発見しました(M Ueda, et al. Neurosci 2015)。当社でさらに改良を重ねて特殊な方法で精製したU-Factor®液には、安全性と有効性に関して非常に大きな可能性があると考えています。
4.本研究の概要
本研究では、U-Factor®液を、東京女子医科大学に提供し、脳動脈瘤に関する様々な基礎実験を行う計画です。上述の通り、有効な内科的治療法が存在しない脳動脈瘤破裂予防に関して、U-Factor®液の有効性・可能性を検証します。
研究実施主体 |
研究での役割 |
U-Factor |
・研究に必要な費用や幹細胞培養上清液の提供 |
東京女子医科大学 |
・研究テーマの検討や設定 ・研究の実務運用 |
【株式会社U-Factor】
設立 :2020年3月
代表者:代表取締役社長 井島 英博
所在地:東京都千代田区麹町六番町7-11 ESCALIER六番町1階
事業内容:U-Factor®液によるアルツハイマー型認知症などの難治性疾患を対象とした治療薬の製剤化を目指しています。世の中には有効な治療方法が確立されていない疾患が多数存在し、そのような疾患に対して、当社が開発したU-Factor®液を用いてアンメットメディカルニーズにこたえる新薬開発に取り組んでいます。
【東京女子医科大学】
開設:1952年
理事長:岩本絹子
所在地 :東京都新宿区河田町8-1
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像