「やっぱり長野がやらなくちゃ」長野県立大学とクリケットファームが食用コオロギの共同研究を開始。 地元に根付く昆虫食文化を産学連携で後押し
長野県伝統の食文化を守り、食用コオロギの新たな価値の創造を。
長野県でコオロギの養殖事業を展開する株式会社CricketFarm(以下、クリケットファーム)は、この度、長野県立大学と食用コオロギの共同研究を開始することといたしましたので、お知らせいたします。
研究内容
本研究では、食用コオロギの加工とその二次機能性の改良というテーマのもと、次の内容にて実施いたします。
テーマ | 食用コオロギの加工とその二次機能性の改良 |
研究内容 | 1,食用コオロギの加工(調味料化)に関する研究 2,食用コオロギの二次機能性(味や匂い)に関する研究 |
研究担当者プロフィール
<長野県立大学 小木曽 加奈 准教授>
岐阜大学大学院連合農学研究科生物資源科学専攻修了、博士(農学)の学位を取得。そのほか、農業普及指導員を取得。サンヨー食品株式会社(開発本部開発部)、長野県短期大学生活科学科講師、長野県短期大学生活科学科准教授を経て、現職。これまでに長野県内の未利用資源(ジビエやソルガムなど)を対象に分析・加工を通じた有効活用方法を検討している。
<株式会社Cricketfarm 坪井 大輔 代表取締役>
小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻MBA取得。2009年に札幌にてスマホアプリ開発のITベンチャーを設立。システム開発・ソーシャルゲーム運営の2つの事業で年商10億円を達成。4度の事業売却を成功させており、その売却額は総額約14億円におよぶ。現在は複数の企業を経営し、日本/世界の社会課題の解決に向け、2021年にFoodTech市場へ参入。
長野県伝統の食文化を守り、新たな価値を見出す
長野県では古くから食文化として昆虫食が根付いています。イナゴ、ざざむし、蜂の子(はちのこ)、蚕のさなぎなどが貴重なタンパク源として食されてきました。
しかし、高齢化による捕り手不足などが原因で伝統文化である昆虫食の継承は危ぶまれているのが実情です。食べたくてもなかなか入手しにくかったり、地元の若者に昆虫食の味を知り継いでもらう機会も減ってきているのです。
私たちはこうした背景を受け、この度の共同研究にてコオロギの加工品の作成や、風味・香りの改善について研究を行うことで、コオロギが持つ新たな一面を見出し、価値・ブランドの向上に貢献できるのではないかと期待しています。長野県の伝統である昆虫食がこれからの世代の方々にも広く継承されていってもらうためにも、高い意義を感じながら本研究に取り組んでまいります。
会社・大学概要
名称 | 株式会社CricketFarm(クリケットファーム) |
所在地 | 〒394-0048 長野県岡谷市川岸上1-13-19 |
代表取締役 | 坪井 大輔 |
設立日 | 2021年8月11日 |
電話 | 0266-75-2113 |
FAX | 0266-75-2149 |
WEB | https://www.cricketfarm.co.jp |
名称 | 長野県立大学 |
所在地 |
〒380-8525 長野県長野市三輪8-49-7 |
学長 | 金田一 真澄 |
創立日 | 2018年4月1日 |
WEB | https://www.u-nagano.ac.jp/ |
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