鳥インフルエンザ検査を劇的に迅速化する、国環研発のベンチャー企業が始動
-国立環境研究所が開発した鳥インフルエンザウイルス病原性の迅速判定技術を活用-
さまざまな環境研究に取り組む国立環境研究所(国環研)が初めて支援するベンチャー企業が誕生しました。新会社「株式会社野生動物医科学ラボラトリー」は、鳥インフルエンザの迅速検査技術を活用し、ウイルスの拡散状況を解明することで、その制御に貢献することを目指します。
これまで10日ほどかかっていた鳥インフルエンザの病原性判定を、国環研の独自技術で3日まで短縮しました。また、海外の研究機関と共同で開発を進めている技術により、1日で判定することが可能となります。この技術をもとに、感染拡大を早期に察知し、防疫対策を支えることが期待されています。さらに、野生動物や飼育動物の疾病検査や、重金属や化学物質による中毒の調査、さらに絶滅危惧種の保全技術開発にも取り組みます。
国環研は、環境問題や生態系の研究などを手掛ける日本の中核的研究機関です。これまでにも様々な機会を用いて環境保全に関する科学的知見の普及を行ってきましたが、今回はベンチャー支援を通じて、その研究成果を社会に還元しようとしています。この新会社は、動物と人間社会の健康を守るとともに、生物多様性の保全や公衆衛生の向上を目指し、2025年1月6日から本格的な事業を開始します。
私たちの未来と自然をつなぐ新たな挑戦に、ぜひご注目ください!
関連情報:
-
国環研公式HP報道発表ページ
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2024/20241203/20241203.html
-
関連動画(国環研YouTubeチャンネル)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像