【348名に調査】生成AIを使った画像広告「54%」の消費者が「購入に影響がない」と回答

AIで生成した画像を用いた広告に関する認識について348名にアンケート調査。生成AIを使った画像広告を私たちはどう扱うべきか。

アルテナ株式会社

アルテナ株式会社(本社:愛知県名古屋市中区大須2-10-45 大須ステーションプラザ4階)は、「デジタルメディアにおける消費者行動調査」として、生成AIで作成した画像を用いた広告は、広告を見る消費者にとってどのような影響があるのかを把握すべく、「生成AI画像を用いた広告における認識」についてインターネット調査を行いました。

調査結果について(サマリー)

  • AIが作成した広告と人間が作成した広告の違いを認識できますか?という質問に対して42%が「認識できない」という回答をした。

    商品を購入する際、AIが作成した広告だと知った場合、「まったく影響がない」という回答が54%と半数は購入に影響がでないことがわかった。

  • AI生成画像を用いたWEB広告に対する印象は、ポジティブと回答したのは22%、ネガティブという回答は26%とややネガティブな印象をもつ回答が多かった。

調査概要

調査内容:AIで生成した画像を用いた広告に関する認識調査

調査方法:インターネット調査

調査期間:2024年9月14日〜9月16日

有効回答:348名

回答者属性:インターネットを利用している20代〜60代

※調査結果を引用される場合は、弊社までご一報いただき、元記事『生成AIを使った画像広告「54%」の消費者が「購入に影響がない」と回答|生成AIを使った画像広告を私たちはどう扱うべきか』のリンクを記載ください。

調査詳細

Q1 :AIが作成した広告を見たことがありますか?また、どのような媒体で見ましたか?

  • ソーシャルメディアで見た

  • ウェブサイトで見た

  • 動画プラットフォームで見た

  • 見たことがない

  • 見たかもしれないが、確信が持てない

AIが作成した広告を「見たことがある」と回答した人は(合計:38.71%)で「見たことがない」と回答した人が(合計:25.06%)と見たことがあると認識している人の割合がやや高い結果となりました。また、「見たかもしれないが、確信が持てない」と回答した人が(36.23%)と最も高い割合を示しており、AIが作成した広告と従来の広告との区別が難しい可能性が考えられます。

Q2 : AIが作成した広告と人間が作成した広告の違いを認識できますか?

  • 全く認識できない

  • あまり認識できない

  • どちらともいえない

  • ある程度認識できる

  • 明確に認識できる

AIと人間が作成した広告の区別について「認識できる」という回答が(合計:23.85%)、「認識できない」という回答が(合計:42.24%)となりました。また「どちらともいえない」が(33.91%)で最多であり、この結果は、AIが高度化している一方で、消費者はまだAIが作成した広告に対して明確な認識を持っていないことを示す結果となりました。

今後、AI広告がさらに普及していく中で、消費者のAI広告に対する理解や評価がどのように変化していくのか注目されます。

Q3: AI生成画像を用いたWEB広告に対する印象はどれに近いですか?

  • ポジティブ

  • どちらかといえばポジティブ

  • どちらでもない

  • どちらかといえばネガティブ

  • ネガティブ

AI生成画像を用いたWEB広告に対する印象は、ポジティブな印象と答えた回答は(合計:22.42%)、ネガティブな印象という回答は(合計:26.72%)となり、ネガティブな印象を持つ割合がやや多いです。また、大多数の回答者が「どちらともいえない」(50.86%)と中立的な立場を取っています。

Q4 :商品を購入する際、AIが作成した広告だと知ったらあなたの決定にどの程度影響しますか? (SA)

  • 購入をやめる

  • やや躊躇する

  • まったく影響がない

商品購入の際、AIが作成した広告だと知った場合の影響について、過半数の(54.02%)が「まったく影響がない」と回答しています。一方で(36.21%)が「やや躊躇する」と答え、(9.77%)が「購入をやめる」としています。

この結果は、多くの消費者がAI広告を中立的に捉えている一方で、約45%の消費者がAI広告に対して何らかの懸念を抱いていることを示しています。AI広告の透明性と信頼性向上が今後の課題となる可能性があります。

Q5 : 広告を見るとき、その広告が誰によって作られたかを考えることはありますか?

  • 全く考えない

  • めったに考えない

  • たまに考える

  • よく考える

  • 常に考える

広告を見る際、その制作者(人間かAIか)を考慮しない人が多数派です。「考えない」という回答は(合計60.63%)で、一方、何らかの頻度で制作者を意識する人は(合計39.36%)です。多くの消費者は広告内容自体に注目し、制作過程には関心が低いといえます。

Q6 :あなたが見ている広告がAIによって作られたものだと知ったら、その広告や商品に対する印象は変わりますか?

  • 非常にネガティブに変わる

  • やや不安に感じる

  • 変わらない

  • やや興味を持つ

  • 非常にポジティブに変わる

広告がAIによって作られたと知った場合の印象変化について、過半数の(56.61%)が「変わらない」と回答しています。一方で、ネガティブな反応を示すと回答した人が(合計:31.04%)、ポジティブな反応を示すと回答した人が(合計:12.36%)となっています。

この結果は、多くの消費者がAI広告に対して中立的な立場を取る一方で、不安や懸念を感じる人々が一定数存在することを示しています。

Q7 :AI生成画像を用いたWEB広告に対してポジティブ/ネガティブな印象を持つ理由は何ですか?

  • 実在の商品やサービスとのギャップを感じる可能性がある/ない

  • 新鮮さがある/ない

  • 人間味がある/ない

  • プライバシーへの配慮がある/ない

  • 広告がより創造的で魅力的に見える/見えない

  • その他

AI生成画像を用いたWEB広告への印象の主な理由は、「実在の商品やサービスとのギャップ」(28.73%)、「人間味の有無」(27.00%)です。次いで「新鮮さ」(15.77%)、「創造性と魅力」(14.69%)、「プライバシーへの配慮」(12.10%)が続きます。

消費者はAI広告に対し、現実との整合性や人間的要素を重視しつつ、新規性や創造性、プライバシーにも注目しています。

調査結果のまとめ

生成AIが作成した画像を用いた広告が、消費者とってどのような影響があるのかを調査しました。現段階では、生成AIが作成した画像を使った広告を見たことがないという回答が25%、まったく認識できないという回答が22%という結果になりました。しかし今後AI技術の発達により、さらにAIで生成した画像を見分けることが困難になり、認識できる消費者も減っていくことが考えられます。

また制作者がAIだろうと購入には影響しないと回答した人が、過半数を占めています。このことから制作のプロセスはあまり関係なく、それよりも「実物と相違がないか」「正しい情報なのか」「不快なものでないか」などアウトプットの品質が重視されていることがわかります。

この結果から「生成AIで作成した画像を使った広告について私たちはどう扱うべきか」を生成AIに聞いてみた

「生成AIを活用した広告画像は、ユーザーとの新たなコミュニケーション手段として革新的な可能性を秘めています。この技術を効果的に活用するには、消費者との強固な信頼関係の構築が不可欠です。AIの使用を透明性高く開示し、実際の商品やサービスとの一貫性を保ちつつ、人間の創造性とAIの能力を融合させることで、感動的かつ信頼性の高い広告を生み出せるでしょう。」

「しかし、この革新的なツールには新たなリスクも伴います。個人情報の保護、データの悪用防止、そしてAIバイアスの排除は、業界が直面する重要課題です。これらのリスクに先手を打って対応し、適切な自主規制やガイドラインを確立することが、業界の健全な発展には不可欠です。」

「さらに、消費者教育にも注力すべきです。AI広告の特性や限界を理解してもらうことで、より成熟した広告環境を築くことができます。多様性と包括性を重視し、社会的責任を果たすAI広告は、ブランドと消費者の関係をより深化させる可能性を秘めています。

広告業界に身をおく以上、この技術革新を ethical(倫理的) かつ effective(効果的) に導く責任があります。AIと人間の協働により、広告の未来を創造し、社会に価値をもたらすことが大切です。」

総評

これから更に生成AIを用いた画像や動画が広告として使われ、AIで作った画像をAIがテストをし、AIが修正する。そんな未来も遠くないと思います。そうなると広告を制作する側も、広告に対する関心が薄れ、広告を見るユーザーのことを考えなくなってしまうのではないかと感じております。

生成AIはあくまで手段として考え、広告主あるいは制作関係者はこれまで同様ルールや「人を不快にさせない」「過度に不安を煽らない」などのモラルに反しない消費者に配慮した広告を作ることが必要だと考えます。

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「生成AIを使った画像広告「54%」の消費者が「購入に影響がない」と回答|生成AIを使った画像広告を私たちはどう扱うべきか」

会社概要

会社名  :アルテナ株式会社

所在地 :愛知県名古屋市中区大須2-10-45 大須ステーションプラザ4階

メール  :info@altenas.jp

事業内容 :Webマーケティングの支援

URL   :https://altenas.jp/

担当者  :加賀 恵典

※調査結果を引用される場合は、弊社までご一報いただき、元記事「生成AIを使った画像広告「54%」の消費者が「購入に影響がない」と回答|生成AIを使った画像広告を私たちはどう扱うべきか」のリンクを記載ください。

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会社概要

アルテナ株式会社

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
愛知県名古屋市中区大須2丁目10番45号 大須ステーションプラザ4階
電話番号
-
代表者名
古田聡
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2020年04月