けんぽれんからの“3つのお願い” 医療・健康保険の現状や喫緊の課題と、正しい行動について情報発信する「きいろをみどりへ」特設ページと啓発ムービーを公開
健康保険組合連合会(本部:東京都港区、会長:宮永俊一/以下、けんぽれん)は、少子高齢化で深刻化する医療などの問題を背景に、日本の医療費の仕組みや健康保険制度に関して、国民のみなさまに少しでも関心を寄せていただけるよう、“けんぽれんからの3つのお願い”をお伝えする取り組みを開始いたします。これに伴い、2025年7月31日(木)より、けんぽれんウェブサイトに特設ページおよび啓発ムービーを公開したことをお知らせいたします。
医療費に関する現在の状況を「きいろ」信号になぞらえ、その状況に対する正しい行動を「3つのお願い」に基づく「みどりアクション」とし、それを推進する内容となっています。

2025年は、戦後のベビーブーム期に生まれた団塊の世代とよばれる方がすべて75歳以上、いわゆる後期高齢者になる年です。さらには今後、高齢者人口がピークをむかえるとされる2040年頃にかけて、人口の高齢化とともに医療の高度化、高額化など、様々な要因により医療費は増大し、少子化に伴う現役世代の減少もあいまって、医療保険制度が深刻な財政危機に陥ることが危惧されています。
そこでこの度、健康保険組合の加入者だけでなく、広く国民のみなさまに向けて、日本の医療費のしくみや健康保険制度などについて、まずは身近なテーマであることを認識いただけるような取り組みを実施する運びとなりました。危機的とも呼べる状況を「きいろ」信号になぞらえ、その状況に対し国民のみなさまが気軽に取り組める正しい行動を「みどりアクション」とし、それを推進することを目的に、特設ページおよび啓発ムービーを公開いたしました。また、主に健保組合加入者向けのリーフレットも制作しており、WEBサイトよりダウンロードいただけます。
■「きいろをみどりへ」特設ページ:
https://www.kenporen.com/health-insurance/kiiro_midori/
■「きいろをみどりへ」について
本取り組みは、国民のみなさまに知っていただきたい医療・健康保険に関する現状や喫緊の課題を、3つの言葉の頭文字をとり、「きいろ」信号として表現し、それに対し、国民のみなさま一人ひとりが気軽に取り組める3つの行動「みどりアクション」を推進するものです。
医療・健康保険に関する現状・喫緊の課題
き:危機的状況/医療と国民皆保険制度がピンチ
い:医療費の増加/現在の国民医療費は47兆円
ろ:6割しか残らない現役世代の保険料/4割は高齢者医療へ
2024年時点で、高齢者の人口は3,624万人となり、総人口の29.3%を占めています※1。一方、医療費は毎年1兆円規模で増加し、2023年時点で47.3兆円に至っています※2。こうした中、2025年度の健康保険組合予算における経常支出9兆7,717億円のうち、約4割(3兆8,930億円)が高齢者医療に充てられています※3。つまり、現役世代のために使われるのは保険料の約6割のみということになります。こういった危機的な状況をまずは知っていただくことを目的に、「きいろ」信号と表現しています。
未来を変える「みどりアクション」
み:見よう給与明細。自分の健康保険料を知ることから始めよう。
ど:どんなに忙しくても、必ず健診。
り:理解しよう、セルフメディケーションの力。
「きいろ」の現状を踏まえ、国民皆保険制度を守っていくために、けんぽれんでは「3つのお願い」を発信しています。①医療費の仕組みや健康保険制度の厳しい状況についてもっと知っていただく、②自分自身で健康を守る意識をもち、健診をきちんと受けていただく、③軽度な身体の不調は自分で手当てするセルフメディケーションを心がけていただく、の3つです。この「3つのお願い」を、国民のみなさまにもご理解いただきやすいよう、「みどりアクション」として推進してまいります。
※1 総務省「人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)」(令和7年4月14日)
※2 厚生労働省「令和5年度医療費の動向」(令和5年9月3日)
※3 健康保険組合連合会調べ/前期高齢者納付金+後期高齢者支援金
■健康保険組合連合会 会長の宮永俊一のコメント
「私たち健保組合は、これまで加入者・事業主との密接な関係を生かし、医療給付を行うだけでなく、加入者の健康を守るために、健診をはじめとする保健事業にも積極的に取り組んできました。
しかし、高齢化に伴う医療需要の増大や高額薬剤他の医療高度化等による医療費の増加により、財政悪化に苦しむ健保組合が増えてきているのが現状です。
これから2040年にかけて、高齢者人口がピークに向かい、少子化により現役世代が減少していくなかで、現役世代の医療費負担がさらに増加していくことが見込まれます。
国民のみなさまに、この『きいろ』信号のような危機的な状況を改めて知っていただき、また、一人ひとりがすぐに行動にうつすことのできる『みどりアクション』に関心を寄せ、行動に移すことで、安心のいしずえである国民皆保険制度を将来にわたり守るたしかな基盤を築くことができると信じています。この取り組みが、みなさまご自身の健康やライフスタイルをさらに向上させるきっかけになれば幸いです。」
今後もけんぽれんでは、各種メディアを通じた情報発信を継続し、国民のみなさまに正しく理解いただけるよう、様々な活動を推進してまいります。
■「きいろをみどりへ」特設ページについて
URL:https://www.kenporen.com/health-insurance/kiiro_midori/


けんぽれんでは、今後の情報発信の参考とさせていただくべく、国民のみなさまを対象に「3つのお願い」に関するアンケートを行っています。どなたでも回答いただけます。
アンケートサイト:https://forms.office.com/r/fiN8k580T3
■啓発ムービーについて
公開タイミング:2025年7月31日(木)以降、順次公開(計6本予定。2本目以降は8月下旬公開予定)
映像尺:30秒(2本目以降の計5本は15秒を予定)
URL:https://youtu.be/FCRcGx6fqss







■リーフレットについて
ページ数:4ページ
サイズ:A4サイズ
URL:https://www.kenporen.com/health-insurance/medical-question/#iryou_leaflet
■健康保険組合連合会について
健康保険組合連合会とは
健康保険組合連合会(健保連)は、企業ごと、業種ごとに設立される健康保険組合の連合組織として、各健保組合の活動を支え、保険者機能の充実・強化に向けた活動を行っています。
全国の1,373(2025年7月1日現在)の健康保険組合で構成され、被保険者とその家族を合わせると、全国民のおよそ4分の1に当たる約2,800万人が加入しています。
事業の紹介
健保連は、1943年(昭和18年)に健康保険法に基づく公法人として設立されて以来、健保組合の代表として健保組合の発展と持続可能な医療保険制度の実現を目指して、さまざまな活動をしています。
・医療制度改革に向けた活動
・医療費適正化のための活動
・健保組合間の共同事業の推進活動
・健保組合運営のサポート活動
・広報活動
・調査研究活動
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