国内の汽水・淡水魚のうち169種が絶滅危惧種! そのうち30種を常設展示する淡水魚水族館が、企画展『Save the淡水魚』を開催
アクア・トト ぎふは、国内で最初に認定された希少種保全水族館(希少種保全動植物園等)
世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」(岐阜県各務原市 館長:池谷幸樹 https://aquatotto.com)では、企画展『Save the淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~』を開催しています。
この企画展では、淡水魚がおかれている危機的状況を例に紹介し、人が暮らすうえで生物多様性の回復と健全な維持がとても重要であるということを広く伝えたいと考えています。絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)21種を含む22種を企画展で紹介しています。
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日本国内で絶滅のおそれのある汽水・淡水魚は約42%
世界は“ネイチャーポジティブ”へ
環境省の最新(2020年公表)のレッドリストでは、評価対象とした約400種の汽水・淡水魚のうち169種を絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)としています。自然を回復させるために、その絶滅を防ぎ、生態系が豊かになるような経済活動へ切り替えていく「ネイチャーポジティブ」という国際的な目標に向かって、世界が動きはじめています。
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企画展で在来のタナゴの仲間、全16種類を展示!
タナゴの仲間は、環境省のレッドリストで16種類のうち13種類が絶滅危惧種に、そのうち8種類は絶滅危惧IA類と評価されています。
東海地方のタナゴを幅2.7mの大型水槽で展示するほか、東北から九州地方まで、各地に生息するタナゴの仲間が一堂に会しました。天然記念物2種・国内希少動植物種4種を含む日本のタナゴ全16種類が一度に見られる施設はありません。これらは、保全活動に取り組んでいる各地の水族館などのご協力により、展示が実現しました。
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湧水も湖沼も干潟も大切な場所
高知県土佐湾や宮崎県沿岸などに生息する「アカメ」。埼玉県の源流で命を繋ぐ「ムサシトミヨ」。琉球列島のみに分布する、美ら島の神秘のドジョウ「ヒョウモンドジョウ」。いろいろな場所でくらす汽水・淡水魚たちを紹介しています。
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当館の取り組みを紹介
国が進める保護増殖事業のうち、アクア・トト ぎふは「イタセンパラ」の生息域外保全を担っており、計画的に繁殖させ、健全な飼育集団を維持しています。ほかにも当館で繁殖・維持している種を展示しており、解説で紹介しています。また、2024年からは水辺の清掃活動にも取り組み、木曽川を中心に学生や民間企業とも協同して活動を行っています。
美しくて凛々しい、そして、はかなくもたくましい淡水魚の魅力を感じ、大切に思っていただければうれしく思います。
企画展 『Save the 淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~』
【期間】2024年12月14日(土)~2025年4月13日(日)
【場所】館内1階 特別企画展示スペース
【料金】入館料のみ
【展示】生体展示(22種 約380点)など
(常設展示と企画展で同種の展示もあるため、絶滅のおそれのある種は、合わせて44種を展示。)
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