【広島発】SNS動画とXR技術を活用した若者の新たな就活を実現
~「ひろしま就職モデル」で地元定着を促進するため株式会社ビーライズと合同会社Clark'nが業務提携~

この度、株式会社ビーライズと、広島大学発の次世代ベンチャー企業である合同会社Clark'nが業務提携を締結いたしました。
私たちが強みとして持つSNS動画とXR技術の連携によって、地方課題である若年層の転出超過の深刻化を解決することを目的とした、若者の地元定着を促進する取り組み「ひろしま就職モデル」を実施してまいります。

1.背景
広島県は近年、若年層の転出超過が深刻化しており、総務省の統計によれば2024年度まで4年連続で転出率が全国1位となっています(総務省『住民基本台帳人口移動報告』、広島県雇用労働政策課調査)。これは地域の労働力不足に直結し、経済的・社会的活力の低下をもたらしています。

また、全国的な地方創生の課題に対しては、どの地域でモデルを構築するかが重要になっています。例えば東京のような大都市は人口などの特殊性を持つなどの理由から地方への横展開が難しく、逆に過疎が進んだ地域ではモデル化が現実味を欠く恐れがあります。
その点で広島県は、人口規模・産業構造・若者の転出傾向といった要素が適度に複雑かつ深刻であり、全国的に共通する構造的な課題を内包しています。よって、広島で構築されるモデルは、他の地方都市における応用可能性が高く、横展開に資する実証フィールドとして極めて適しています。広島で機能するモデルは、他の地方都市にも十分応用できるポテンシャルがあるといえます。
2.課題
内閣府の調査によると、若者が職場を選ぶ際に最も重視するのは「職場の雰囲気や人間関係」、「仕事内容の具体性」、そして「リアルな職場体験の有無」です(内閣府『こども若者 いけんぷらす いけんひろば ~地方に関する調査~』2024年)。

しかし広島では、企業と若者が直接接点を持つ機会が限られており、地域内企業に関する情報が若者に十分届いていないのが現状です。一方、都市部の企業はオンライン・オフライン問わず情報発信が活発で、自然とそちらに目が向いてしまいます。その結果、地元企業への理解が深まらないまま、若者が都市部へと流出していく要因のひとつになっていると私たちは考えています。
3.業務提携の目的
これらの課題を解決するため、このたび、XRクリエイティブコンテンツの制作を手がける株式会社ビーライズと、広島大学発の次世代ベンチャー企業である合同会社Clark'nが業務提携を締結いたしました。この提携を通じて、若者が広島の企業を深く知り、魅力を感じて定着する仕組み「ひろしま就職モデル」を構築してまいります。

4.取り組み内容
合同会社Clark'nは、若者目線で企業の魅力を伝えるコンテンツ制作を強みとしており、特にSNSや動画を活用した企業認知向上サービスを展開しています。一方、株式会社ビーライズは最新のXR技術(AR/VR)を用いたクリエイティブなコンテンツ制作に強みを持っています。
今回の提携では、Clark'nが制作するSNSコンテンツを通じて若者の企業への認知を高め、その後ビーライズが制作するXRコンテンツを通じて、没入型の職場体験を提供します。XR技術を活用することで、リアルな職場の雰囲気や仕事内容を深く理解できるようになり、従来のインターンシップに比べて参加のハードルが低く、多くの企業を気軽に知ることができる機会となります。これにより若者に企業への興味を深めてもらい、インターンシップ参加や最終的な雇用へと繋げ、就職市場におけるミスマッチを減らすことを目指します。

5.期待される成果
2社の連携により、企業への認知から職場体験、そして実際の定着までを一貫して提供できる新しいモデルが完成します。広島県内企業への理解を深め、定着率を高めることにより、地元経済の活性化と持続的な成長につながることが期待されています。
6.今後の展望
本取り組みを通じて成果を検証し、2030年までに広島県内の若年層定着率を現状比で15%向上させることを目標に掲げます。また、この取り組みを「ひろしま就職モデル」として3段階のフェーズに分けて県内外に広めていき、地域課題解決の先進事例として全国展開を目指してまいります。
若者と地域企業が相互に魅力を感じ合う持続可能な社会の実現に向け、株式会社ビーライズと合同会社Clark'nは共に邁進いたします。

ひろしま就職モデル1.0|実証フェーズ

動画と“体験型ゲーム”で築く、持続可能な採用サイクル
採用活動において、企業の魅力を伝える動画は、学生の興味を惹きつけるための最適な「入口」です。しかし、動画という限られた時間の中では、職場のリアルな雰囲気や仕事の具体的な面白さ、大変さなど、学生達が本当に知りたい「深いレベルの情報」まで伝えきることは困難です。
そこで「ひろしま就職モデル1.0」では、この課題を解決するため、学生の入口となる「採用動画」と、深いレベルの情報を”体験”できる「体験型ゲーム」を連携させるという、新しいアプローチをご提案します。
◯動画で伝えきれない“リアル”を、体験型ゲームで体験


私たちが制作するゲームは、若年層である学生が普段から慣れているような、親しみやすい演出で楽しみながら企業の理解を深められるのが特長です。
例えば、以下のような疑似体験が可能になります。
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職場の人間関係を体験: 先輩社員や同僚との会話を再現したものをゲーム内で体験。
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これまでOB/OG訪問など限られた機会だけでしか伝えられなかった、チームの雰囲気や既存社員の相性などを、学生が肌で実感できます。
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具体的な仕事内容を体験: 実際の業務で起こりうるシチュエーションをゲームで体験。
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短期インターンなどでも伝えにくかった、仕事のやりがいや難しさを具体的に学生に理解してもらうことができます。
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私たちが提供する体験型ゲームにより、学生は一方的に情報を受け取るだけでなく、自ら考え、選択することで、企業への理解を飛躍的に深めることができます。
入社後のミスマッチを防ぐことができるなど、定着率の増加にも極めて有効な手段です。
◯採用活動を「サイクル化」し、企業の資産に変える
この取り組みの最大の強みは、一度きりで終わらない点にあります。
まず動画で広く興味を喚起し、その後ゲームにて学生に深い理解を促します。
そして、ゲーム内での学生の選択や行動データを分析することで、企業側は「学生がどこに興味を持っているのか」「どんな情報が響くのか」といった、採用活動に不可欠なインサイトを得ることができます。

フェーズ目標:
・若者の地元企業への関心を喚起
・インターンに行く前に企業を知れるハードルの低い体験機会の創出
・企業側も“伝えきれなかった魅力”を発信可能に
ひろしま就職モデル2.0|拡張フェーズ

学びとキャリアを繋ぎ、“自分らしい働き方”をレコメンド
XR職場体験の導入企業が多様な業種へと広がる2.0のフェーズでは、単に企業を知るだけではなく、一人ひとりの学びや興味とキャリアを直接結びつける支援へと進化します。
学校での専攻や探究学習のテーマと関連性の高い企業や仕事を提示できるようにし、「この学びが、社会のここで活かせる」という学生の発見を促す場をより提供します。
これにより、学生は無数の選択肢の中から“自分らしく働ける場所”のレコメンドを受けられるようになり、就職活動は、未来への期待を膨らませる”主体的なキャリア選択の場”へと変わります。
フェーズ目標:
・若者の“地元で働くこと”へのイメージ向上
・学校や行政と連携した包括的なキャリア支援の実現
・企業の採用活動における広報力・マッチング精度の向上
ひろしま就職モデル3.0|社会実装フェーズ

広島から全国へ。誰もが自分らしく働ける社会を実装する
「ひろしま就職モデル」は、最終段階として、広島で実証されたこの仕組みを全国へ適応させる、社会実装フェーズへと移行します。
これにより、「ひろしま就職モデル」は単なる就職支援の枠を超え、日本の構造的な課題である「人口減少」と「東京一極集中」という大きな流れに対する、実践的な解決モデルとなります。
若者と企業が、そして地域社会がデジタル上でシームレスにつながることで、一人ひとりが自らのキャリアを主体的に描き、場所にとらわれず活躍できる未来を創造します。この広島発のモデルを全国へ展開し、「誰もが自分らしく働ける地域社会」を広げていくことを私たちの最終目標とし、共同事業に取り組んで参ります。
フェーズ目標:
・若者の地域定着が進み、人口流出に歯止め
・地域経済の活性化と雇用の質の向上
・広島モデルとして全国へ横展開し、日本全体の地域創生に貢献
まとめ
本提携により、認知から体験、そして定着へとつながる新たな地域活性化モデルを広島から発信してまいります。私たちは、テクノロジーと若者の視点を融合させることで、地域課題の本質に向き合い、実効性のある解決策を提供していきます。
【本件に関するお問い合わせ】
合同会社Clark’n
担当:千田、渡辺
E-mail:info@clarkn.co.jp
会社名 :合同会社Clark’n
事業拠点:広島県東広島市鏡山2-313
設立 :2022年
代表者 :代表 千田 太志
事業内容:・コンテンツマーケティング事業
・オウンドメディア事業
株式会社ビーライズ(広報担当)
担当:川渕
E-mail:contact@berise.co.jp
会社名 :株式会社ビーライズ
事業拠点:〈東京本社〉 東京都千代田区岩本町3-3-5 秋葉原SHビル9F
〈広島本社〉 広島市南区松原町2-62 広島JPビルディング8F
〈大阪営業所〉大阪市北区梅田1丁目11番4号 大阪駅前第4ビル 9F
設立 :2012年
代表者 :代表取締役CEO 波多間 俊之
事業内容:・医療防災XR事業
・デジタルツイン事業
・XR関係人口事業
・XRエンタメ事業
・XR(VR/AR/MR)システムの企画・開発
・Web、3DCG、デジタルコンテンツの企画・制作
※お問い合わせは原則メールにてお願いいたします。
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