2024年度省エネ大賞で 「IoT電力センサユニット」 が「資源エネルギー庁長官賞」を受賞
15秒で電力を見える化。実効性のある省エネを可能にする革新的な電力センサ
株式会社SIRC(サーク)(本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:髙橋 真理子、以下「SIRC」)の主力商品「IoT電力センサユニット」が、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する2024年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において、「資源エネルギー庁長官賞(電気需要最適化分野)」を受賞しました。
「省エネ大賞」は、省エネ性・CO2削減において優れた製品や、模範となる省エネ・脱炭素の取り組みを表彰することで日本国内全体における脱炭素意識の向上を促し、カーボンニュートラル達成に向けた省エネ型社会の構築に寄与することを目的とした賞です。
これに関連して、2025年1月29日(水)~1月31日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される ENEX2025「第49回地球環境とエネルギーの調和展」にて、受賞製品の展示が行われます。
◆ 受賞製品の特長と受賞の背景
多くの工場や製造現場では、電力使用量の把握が請求書ベースにとどまっており、具体的な省エネ施策を立案するためのデータが十分に得られていないのが現状です。一部ではCT(クランプメーター)を用いた計測が行われていますが、力率※が計測できないため、電流と電圧を掛け合わせた簡易計測による概算値にとどまり、信頼性の高いデータを得ることができないという課題があります。
※力率:電源から供給された電力のうち、有効に働いた電力の割合。
IoT電力センサユニットは、
① 既存設備にワンタッチ15秒で後付けが可能
② 従来とは異なるSIRC独自方式で力率を計測し、より正確な有効電力を把握できる
③ ワイヤレス設計により電気・配線工事が不要
といった特長を持ち、手軽に工場のラインごと・設備ごとに設置し、個別の電力データをより正確な値で見える化することで、電力の削減ポイントを明確にし、実効性のある省エネ施策を立案・実行することが可能になります。
本製品は、工場や製造現場における脱炭素化とコスト削減を加速し、脱炭素時代における実効性のある取り組みを切り拓く革新的なツールとして、多くの分野での活用が期待されています。当社は本製品を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
▼ IoT電力センサユニット商品ページ
https://sirc.co.jp/product/dds-01/
◆ 受賞製品の詳細
① 既存設備にワンタッチ15秒で後付けが可能
三相3線や単相2線・3線のうち、2本の電線にクランプするだけで設置が完了します。特別な資格や技術は不要で、誰でも簡単に取り付けが可能です。既存の古い設備にも後付けできるため、コストを抑えながら電力の見える化を手軽に実現できます。
② 従来とは異なるSIRC独自方式で力率を計測し、より正確な有効電力を把握できる
従来の方法では、3本すべての電線にセンサを取り付ける必要がありましたが、本製品は独自技術「SIRCデバイス」とアルゴリズムにより、任意の電線2本にセンサを取り付けるだけで力率を計測し、より正確な有効電力を把握できます。設備によっては、最大80%程度の誤差が力率変動により生じる場合があり、正確なデータが得られず実用性に欠けることがあるため、力率計測は非常に重要な要素となります。
③ ワイヤレス設計により電気・配線工事が不要
本製品は電池駆動で、センシングデータをBluetoothで送信するため、電気工事や配線工事なしで、設備を停止させることなく設置が可能です。汎用電池で約3年間稼働※し、電池交換の手間を大幅に削減できます。
※通信間隔10秒の場合
◆ 計測データの可視化方法
計測データは、自動でグラフ化、メール通知、API連携が可能な「SIRCクラウド」や、既存の上位機器や制御システムに接続可能な、オンプレミスシステムなどで可視化できます。
◆ 本製品による電力削減の取り組み例
【例1】装置Aのお昼休憩中(非稼働中)の電源OFFと、夜間の電源消し忘れ改善による省エネ効果を計算すると、
400kWh × 20日(1か月分) × 12か月 = 96,000kWh/年
180kWh × 20日(1か月分) × 12か月 = 43,200kWh/年
合計で139,200kWhの削減が可能になります。
【 例2 】ラインCにおいて、休日に大きな消費電力が発生していますが、毎月発生していると想定すると、約4,300kwh × 12か月(1年)= 51,600kwh/年間の削減が可能になります。
【 例3 】換気ファンや集塵機には一般的にフィルタが使用されますが、フィルタが目詰まりを起こすと効率が低下し、その結果、消費電力が増加します。本製品で効率を力率として把握することで、消費電力の増加を防ぎ、歩留まりの悪化を抑制する効果が期待できます。
◆ 株式会社SIRC(サーク)について
大阪市立大学(現:大阪公立大学)発のスタートアップとして2015年に創業し、現在は独自技術のひとつである「SIRCデバイス」を活用したDXソリューションを提供しています。幅広い世代のメンバー約35名で構成され、今回の省エネ大賞への応募にも、入社間もない若手社員から取締役までが一丸となって取り組みました。ルワンダ共和国における水道インフラ問題への対応と省エネ対策に取り組むなど、地球環境に配慮しながら、これから発展する人や経済の成長を実現する社会の構築を目指しています。
◀ 部門も世代も超えたチームワークで取り組みました。
会社概要
会社名 株式会社SIRC(サーク) (英文表記:SIRC Co., Ltd.)
所在地 大阪市中央区久太郎町2-5-31 関電不動産船場ビル9F
代表者 代表取締役CEO 髙橋 真理子
事業内容 SIRCデバイスを活用した製品開発および販売、DXソリューションの提供
設立 2015年2月
商品・サービスに関するお問い合わせ
当社ホームページの問い合わせフォームよりご連絡ください。
2024年度「省エネ大賞」詳細
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像