NPO法人Board Game Japan、「第3回Board Game Japanカップ」の審査結果を発表 「スーパーバグ!」などクリエイター部門7作品、ジュニアクリエイター部門3作品が入賞
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学習要素を含むボードゲームの開発やボードゲームの開発・振興・研究に向けたプラットフォームの構築を行うNPO法人Board Game Japan(京都市左京区、代表理事:堂野能伸)は、アマチュアのボードゲームクリエイターによるユニークな作品や、社会課題の解決やアカデミック・アウトリーチに貢献するゲームに光を当て、それらを表彰するコンテスト「第3回Board Game Japanカップ」を開催しました。
エントリー期間(2024/11/1(金)〜2025/1/10(金))に、高校生以上の一般の方を対象にしたクリエイター部門は81作品、小中学生の方を対象にしたジュニアクリエイター部門は12作品の応募があり、審査を行った結果、以下の作品が第3回Board Game Japanカップの入賞作品となりました。
クリエイター部門
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大賞 |
「スーパーバグ!」 (栗田崇史さん、クボナオさん、村中絵美里さん、佐藤ルブナさん、栗田怜奈さん・東京都) |
入賞 |
「俺の最高の友達を紹介するぜ!」 (前川姫菜さん、東宏海さん・福岡県) 「しゃかしゃかみっけ」 (あすかさん・東京都) 「ダストシュート」 (Kato Rikuさん・長崎県) 「EIYO HERO(エイヨウヒーロー)」 (関口いちろさん、寺内麻美さん・東京都) 「決断の現場(仮称)」 (大西光雄さん、三木大輔さん、若井聡智さん、大下修央さん・埼玉県) |
審査員特別賞 |
「回想かるた 記憶に挑戦」 (田中孝史さん・兵庫県) |
ジュニアクリエイター部門
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大賞 |
該当なし |
入賞 |
「気温あげま戦隊 CO2サクゲンジャー」 (物部さらさん・神奈川県) 「イロトイロ」 (田島ちひろさん・東京都) 「街一番の縫い物職人」 (小山珠久さん・東京都) |
ご参考)第3回Board Game Japanカップの特設ページ
https://boardgamejapan.org/cup/
なお、3月8日(土)10:00~18:00にビジョンセンター横浜みなとみらいで開催される教育・研修ゲーム/サービスの展示・販売・商談・体験会「Play & Learn 2025(#03)」の中で、第3回Board Game Japanカップの表彰式を行う予定です。受賞作品の試遊なども計画していますので、ご興味を持たれた方はぜひ取材や参加をご検討いただけたらと思います。イベントの詳細やお申し込み方法はPlay & Learn 2025(#03)の公式サイトをご覧ください。
入賞作品に関する選評は次の通りです。
クリエイター部門
大賞(賞品:Amazonギフトカード5万円分)
「スーパーバグ!」(栗田崇史さん、クボナオさん、村中絵美里さん、佐藤ルブナさん、栗田怜奈さん・東京都)
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選評:ゲームとしてはシンプルですが、ルールが細やかでそれを理解することが感染症や抗菌薬の理解に繋がるところが評価されました。コロナ以後様々な感染症や微生物、それを抑える薬の効果や使い過ぎのリスクなどについて、ナーバスになっている人たちが理解を深める良いツールだと思います。
入賞(賞品:Amazonギフトカード1万円分)
「俺の最高の友達を紹介するぜ!」(前川姫菜さん、東宏海さん・福岡県)
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選評:コミュニケーション能力やプレゼン能力を楽しく遊びながら学べる点が評価されました。特に、デメリットカードを引いた際にどのようにその短所をフォローしていくのかがゲームのハイライトとなり、最高に盛り上がりそうです。
「しゃかしゃかみっけ」(あすかさん・東京都)
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選評:直観的に遊べる点、「しゃかしゃか」と「みっけ」という語感、砂時計による視覚的な時間制限がとても魅力的です。まさに2歳から遊べるであろうシンプルかつインクルーシブなデザインが評価されました。
「ダストシュート」(Kato Rikuさん・長崎県)
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選評:ゴミの分別という身近なテーマを楽しくわかりやすく遊べるゲームです。ゴミ箱に投げるといった動作が加わるのも楽しそうです。ゴミの分別は地域特性もあるので、ローカルなアイテムを拡張したり、遊ぶ人の年齢や知識に応じて、いくつもの遊び方ができそうな点も評価されました。
「EIYO HERO(エイヨウヒーロー)」(関口いちろさん、寺内麻美さん・東京都)
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選評:キャラクターを一目見るだけで、何の栄養素で、何と仲良くなることが体に良いのかわかりやすく作られていることが評価されました。シンプルでゲーム性は高くないかもしれませんが、すぐ楽しく遊ぶことができ、分かりやすいキャラクターになじむことで理解が深まるきっかけになりそうです。
「決断の現場(仮称)」(大西光雄さん、三木大輔さん、若井聡智さん、大下修央さん・埼玉県)
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選評:災害現場での対応には常に決断が伴いますが、それをゲームで疑似体験することができる点が評価されました。特に専門家の方々が持つ知識や経験に基づいて作成されているため、よりリアリティのある状況や判断をすることができるようになっています。
審査員特別賞(賞品:Amazonギフトカード1万円分)
「回想かるた 記憶に挑戦」(田中孝史さん・兵庫県)
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選評:コンテストの開始以来最高齢の方からの応募で、自分たちが抱える課題をゲームとして制作し活動されていることに、まず敬意を表したいと思います。認知症予防のために、お題に合わせ自分たちの思い出や記憶を呼び起こし、発表することで参加者間の交流を深めていくという点が評価されました。しかも高齢の開発者の方自身が主体となりワークショップを続けておられるところが素晴らしいです。
ジュニアクリエイター部門
入賞(賞品:Amazonギフトカード1万円分)
「気温あげま戦隊 CO2サクゲンジャー」(物部さらさん・神奈川県)
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選評:すごろくなのにゴールをしてはいけないというゲームのコンセプトがユニークです。気候変動について調べた内容をうまくゲームにも落とし込めています。参加者でハラハラドキドキ、協力しながら温暖化対策について学ぶことができます。
「イロトイロ」(田島ちひろさん・東京都)
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選評:色の三原色に着想を得て、色の組み合わせによって新たな色をつくりだしていく楽しさと戦略性が評価されました。よりシンプルなルールにして対象年齢を低く設定した作品や、光の三原色に注目した別デザインのスピンオフ作品なども期待されます。
「街一番の縫い物職人」(小山珠久さん・東京都)
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選評:お裁縫という身近なテーマを可愛らしいゲームに仕上げているところが良いと思います。ゲームとしてもある程度の完成度がありますが、サイコロの数が少し多いので初心者用には少なくしても良いかなと思いました。
NPO法人Board Game Japanでは、今後もコンテストの開催などを通して、アマチュアのクリエイターによるユニークなボードゲームの社会的認知度を高めるお手伝いをしていく予定です。
【主催団体・お問い合わせ先について】
特定非営利活動法人(NPO法人)Board Game Japan
目的
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主に学習要素を含むボードゲームやカードゲームの開発
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ボードゲームの振興・研究を目的としたプラットフォーム組織の構築
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日本のボードゲーム人口を増やし、日本発のボードゲームを世界に広めていく
事業内容
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ボードゲーム等を開発し教材化・商品化する出版印刷事業
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ボードゲーム等を販売する物品販売事業
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ボードゲーム創作活動の方法等を教授する教育事業
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児童向けワークショップの開催等のアマチュア興行事業
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その他必要な事業
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