【イベントレポート】経験者に聞く!30歳目前の転職活動。どう考えて、どう動いた?
NewMeでは女性×キャリアを共通テーマとしながら、多様な働き方・生き方を届けていくことを目的に様々なイベントを開催しております。今回は30歳を目前に転職を検討し、実際に新しい環境へ飛び込み、活躍されている3名のゲストをお呼びして「経験者に聞く!30歳目前の転職活動。どう考えて、どう動いた?」というテーマでオンラインセミナーを開催しました。■セミナーのアジェンダ①NewMeよりご挨拶・会社説明(NewMe COO笹川)②本日のテーマ、初めての転職活動について(NewMe CEO篠原)③登壇者紹介(NewMe COO笹川)④パネルディスカッション■イベントレポートセミナーのアジェンダ①~④のうち、④のパネルディスカッション部分のレポートとなります。
【登壇者プロフィール】
玉田 理沙(大手IT企業→ライフスタイルブランド)
2014年株式会社サイバーエージェント新卒入社。入社後2ヶ月でキュレーションメディアを立ち上げた後、2016年より同社の宣伝本部にて、ABEMAなど自社事業のマーケティング・プロモーションを手掛ける。2022年に株式会社heart relationに入社し、『Her lip to BEAUTY』のブランドマネージャーに就任。
中川なつみ(大手保険企業→スタートアップ企業)
2012年 慶應義塾大学卒業後、大手保険会社に入社。公務チャネルの営業部店にて中央省庁の機関代理店を担当。営業担当・事務担当を兼務。その後営業開発部に異動。全国規模の団体保険制度において、代理店向けの顧客管理システム開発支援を担う。2019年に娘を出産し、2020年株式会社hokanに入社。お客様を変革と成功に導くカスタマーサクセス部門においてシステム導入〜利用定着支援まで幅広くサポート。
石原真裕子 (外資系大手飲食会社→大手人材企業)
新卒で外資系大手飲食会社に入社。接客、マネジメント業務に従事し、店長職まで経験。
その後、2019年3月より大手人材会社にてキャリアアドバイザーとして勤務。キャリアアドバイザーとして転職支援をする傍ら、社内部活動にてキャリア教育活動に参加。中学生向けの講演や、大学生向けセミナーの企画や講師を務める。2024年某日よりNewMeにキャリアアドバイザーとして参画予定。
転職を意識し始めたきっかけは?
笹川:玉田さん、転職を意識し始めたきっかけを教えてください。転職されたのは30歳の時だったとお聞きしていますが。
玉田:30歳の時に転職しました。30歳までには自分の力を試すことができるレベルまでいっておきたいという目標が新卒の時からありました。キャリアを横に広げるタイミングと深めるタイミングがこれまで交互に来ていると感じているのですが、結構深まってきたなと感じたタイミングで、横に広げたいなと思い始めたのがその時期だったので転職を意識し始めました。
笹川:深さと幅。わかりやすいですね。一社で深さが増したのが30歳で、横に広げて行くことを考えたタイミングで異業種転職だったのですね。
玉田:そうですね。1社目でも1度異動を経験していますが、それも新卒の時は幅を広げられる仕事に希望を出して、その後深さを追求できるポジションに異動したという経験がありました。
笹川:自分のキャリアがどういう変遷を辿ってきたかを振り返った時に深さと幅で定量化するのは面白いですね。異業種転職は皆さん憧れますよね。その中でも、玉田さんは前職での経験を生かした異業種転職だと思いますが、その辺りもお聞かせいただけますか?
玉田:前職はPRやマーケティングの部署にいたので、そこを軸として、転職しました。現在はSNS周りのPRだけでなく、事業部全体のビジネス開発だったり、PLを見たりもしていますので、そこは新しくチャレンジさせてもらえているところです。
笹川:深さが満ち足りたなと思う瞬間は直感としか言えないとも思うのですが、深くなった気がしたり、もうちょっと深掘りできる気もしたりする方もいらっしゃると思うのですが、ジャッジするにあたって何かアドバイスをお願いします。
玉田:まさに私も深めようと思えば、まだまだ深められる部分もあり、ここで止めてしまっていいのかという思いは当時ありました。ジャッジする上で私が思っていたことで言うと、社外の人から相談を受けた時に、自分が貢献できるレベルになっていたと感じたことが大きいです。まだまだなところもあったと思いますが、一つのジャッジラインではあったかなと思います。
笹川:何か話が転がってきた時に、その分野で独力で貢献できるかどうか。勉強になります。中川さんはいかがでしょうか?
中川:私はきっかけとしては2つあって。1つ目は2018年に一度前職を辞める時です。専業主婦になり、その時期は夫が忙しく週1日2日会えるかなというくらいすれ違いで生活をしていたので、子どもも欲しいし今後のライフのことを考えて一旦退職しようかなと思いました。ただ、専業主婦になり続けるつもりは全くなく、その間ブライダルの司会のスクールに入ったりとやりたいことが出来る期間だったので、自分のための時間を過ごしていました。
2つ目のターニングポイントは、2019年に出産した後、2020年にコロナ禍に入ったことです。子どもが1歳半になり、どこかに預けてリモートワークがメインであれば働けるかなと思ったのが再就職のきっかけでした。
転職エージェントに相談して、保険業界にこだわるわけではなく、異業種でも問題ないということと、リモートメインで働ける仕事はありますか?あればでいいですくらいの感覚で相談しました。最初にいただいたのが偶然にも、hokanのカスタマーサービスの求人で、そのまま応募し、入社しました。なので、そんなに比較もせずに、(前職の仕事と)関連性があると思ったので、運命的な形で決めたという形で、今4年ほど働いています。
笹川:一発一中で転職が決まることも珍しいですが、ちゃんと点と点が繋がる転職ですね。専業主婦の期間があったことも、中川さんオリジナルのキャリアですよね。
中川:そうですね、“なんで辞めるの?“と前職でも言われましたが、また働きたいというのは自分の中に軸としてあったので、割とすっきり決めました。また、その時は30歳手前、28歳くらいだったので一旦キャリアを中断してもまた再開できるという、今思うと妙な自信があって、決断した形です。
笹川:さきほどの中川さんのお話ですと、エージェントにも相談していたとのことですが敢えて絞りすぎず、業種、年収など条件を定めることも、行きたいところに行くためには大事なのかもしれませんね。一方で中川さんみたいに間口を一回広げてみるというのも選択肢が広がるのかなと思いました。
中川:金融機関に勤めている方あるあるだと思いますが、大企業は福利厚生も整っているし、女性も多いし、そこそこ年収もいい。一つ一つの条件を比べていくと、今の条件よりも全ていい転職先はなかなか見つからないんですよね。なので、一旦受けてみて、そもそも内定が出るかもわからないので、もし今の会社にもご縁がなかったとしても、いくつか受けてみようかなっていうのは思っていました。内定が出たらその時に考えようかなと。ご縁がなかったらなかったで、次のタイミングを探そうかなと思っていました。
笹川:中川さんは地頭が良かったり、実力があったり、仕事にしっかり向き合う方という前提があるにしろ、自分のその時の気持ちや直感を大事にしながら、次に繋げるというのが本当に素敵ですね。中川さんのNewMe Storyの記事私も大好きですが、司会の勉強を始めたり、ライフの決断もそうですが、お仕事でもご自身らしい決断をし続けていらっしゃると思いました!
中川:人生を通して、面白い方に行ってみる、やってみて違ったら引くというのを意識しているので、フットワークが軽めな方かもしれないです。
笹川:本当にそうですよね。転職活動はしてみるだけはタダというか、受かるか受からないかはやってみないとわからないですよね。私も20代後半はずっとモヤモヤしていたタイプなんですが、モヤモヤして3、4年何もしなかったよりは、1度踏み出して、ダメな場合は引く、それでもいいのかもしれないですね。勇気の出るお話をありがとうございます。
笹川:石原さん、いかがでしょうか?
石原:私は今回を含めて2回転職をしています。新卒で外資系大手飲食会社に入社し、現場で店長を経験する中でビジネスプランを決め、売上や利益に直結させて結果を出すことの他に現場で活躍できる人材を育成することにも興味がありました。ただ、仕事の特性上イレギュラーなことやリアクションに追われることも多く、やりがいを感じることになかなかフォーカスできない歯痒さを感じていたこともあり、次第に転職を意識しました。
そして転職活動を始めたものの、当時は仕事に疲れていて、前に出る仕事よりも、裏方でサポートする仕事が良いかなと思っていました。
ところが、サポート職(事務職)に応募しても書類がなかなか通らなかった上、面接まで繋がってもなかなかご縁がありませんでした。そこで、マネジメントや人材育成の経験とそこにやりがいを感じていた気持ちを思い出し、職種は違うけれど、人材業界でアドバイザーの仕事をすることに活かせますよとエージェントにご提案いただきました。少し自信を失いかけていたところを自信を持たせていただいて、そこからはうまく進み、ここで頑張ろう!という気持ちになり、キャリアアドバイザーとして頑張ることに決めました。そして入社した大手人材紹介会社は助け合いの文化があり、わからないことはすぐ聞くし、質問をされることに皆さん嫌な顔一つせず相談に乗ってくれるという社風で、業務としてはCA片面でとことん候補者の方と向き合ってきました。仕事にやりごたえもあり、会社の文化にもフィットし、仕事しやすい環境でした。
そして再び転職しNewMeへの入社を決めました。今回の転職は、少し前に子どもを産んだという経験も影響しています。自分のキャリア人生を、新卒・転職後・今と区切り、これからは第三章のイメージ。これからどうしていこうと考えた時に、今の会社に復職した後の自分が大体イメージできてしまうことに気が付きました。周りにもママさんがたくさんいたので、良くも悪くも働いている自分が想像できてしまって。正直に自分と向き合った結果、働きやすいだろうし安定はしているものの、このままではあまりワクワクしないと思ってしまって。その時にNewMeに出会い、NewMeのビジョンでもある(人生を)ハンドリングできるかと自分に問い直した時に、このままでは自分もハンドリングできないと感じ、動こうと思いました。スタートアップという今まで経験のない環境ですが、モチベーションがしっかりあった方が仕事と子育てをより楽しく両立できると思い転職することにしました!
笹川:一緒に働けるのを楽しみにしています!石原さんのお話にもあった、自分のキャリアパスが見えてしまったというお話、私も結構同じで。29歳で会社を辞めて独立しましたが、その時まだまだアナウンス技術を磨きたいという思いと現職に後ろ髪を引かれる思いも正直ありました。ただ周りを見てみると、基本的に同じ職種の先輩たちのキャリアパスは決まっていて、自分が40代・50代とここでの働き方が想像できました。その他色々と悩んでいる部分もあり、一旦外の世界に出てみようと1年半程悩み抜いて決めました。
さきほどの篠原さんからの”初めての転職活動”のパートでも、チャレンジするには遅すぎることはないということがありましたけど、自分の先が見えた時、自分がワクワクするかどうかで、自分がこの先どう身を振るかを決めるタイミングが来てるのかなということは、私も色々な方のお話を伺っていて、すごく思います。なので、転職するなど決めてなくても、何か悩むということは今の状況に違和感とか、何か思うことがあるんだということだと思うので、もしかしたら考えるタイミングに来ているのかなと思ってもいいのではないかなと思いました。
転職するときに定めた「軸」は?
笹川:続いて、転職を決めた時の「軸」について伺っていきます。異業種への転職ということで、まずは玉田さんいかがでしょうか?
玉田:恐らくPRやマーケティングで実績を作ってきたことを評価して貰い入社が決まったのですが、そこからさらにステップアップというか幅を広げることができるかというのは、1つ自分の軸であったかなと思います。
笹川:それってある程度裁量があるポジションというか、意思決定をする立場であるというところも入社の決断に繋がったのかなと思うんですが、いかがですか?
玉田:そうですね。意思決定の回数は、本当に自分の成長に関わって来るなと思っていたので、そこの物理的な量というのは軸においてました。あとは、元々ドラマとか映画の宣伝をやっていたので、全く関係ない化粧品を扱うだけでも1つ幅の広がりは感じてましたが、そこにとどまらず、色々な意思決定の立場や、業界ならではの事業の作り方というのも携わってみたいなと思って、入社を決めました。
笹川:「軸」みたいなものは定めた方が、転職活動は進めやすいのかなと思いますが、自分の「軸」を探すことは皆さん迷われるポイントではありますよね。
石原:そうですね、なかなか「軸」を持てない人の方が多いかなと思います。むしろそれを認識できていないことの方が、多いというか。あまり普段から内省していかないと、「軸」が見えてこないと思うので、そこまで至るのに時間がかかったり、ちょっと一人では無理だなと思ってしまうことも多いとは思いますね。
笹川:「軸」って転職活動を始めてみて、徐々に構築されるものかもしれないので、始める前から定めるのは難しいかもしれないので、一歩踏み出してみるのが先でもいいのかもしれませんね。
転職してみて変化したことは?
笹川:ちなみに、転職してみて変化したことはありますか?元々母体の大きな大手にいらして、その後スタートアップ。中川さんの性格的にどちらがあっていたとか、スピード感の違いとか、そういったところで感じることってありますか?
中川:どちらが合ってたかでいうと、私は断然スタートアップが合っていると思っています。今70〜80人くらいの規模になっているんですが、私が今の会社に入社した時にはまだ20人目くらいで、女性で言うと2人目だったので、ほぼ男子校の中にぽんっと女性で(笑)、ママさんで入ったっていう感じだったんですが、当時全然違うカルチャーの中に入りました。「軸」の話にも繋がるんですが、「軸」を決めすぎず、ワクワクするかというところを大事にしています。私の場合は、中で働いている人達が生き生きしているかというポイントだったり、プロダクトが面白そう、みたいなところだったり。今カスタマーサクセスというお客様の導入支援の仕事をしているのでより強く思うのですが、転職活動においても自分が自社のプロダクトを好きであるってとても重要だと思うんです。
変化したことで言うと、前職であればなんとなくこういうキャリアパスを踏んでいくのかなと見通せましたが、今は全然先が見えないスタートアップという環境で、良くも悪くも変化があって、部署とか人数もどんどん変わっていって、常に変化し続けています。自分の1年後、なんなら半年後もどんな姿になっているのかがわからないというところが変化したことかもしれないですし、楽しいところかなとも思ってます。
笹川:なるほど、やっぱり中川さんの器の大きさをどの話にも感じるんですけども(笑)。エージェントの方にふわっと相談したところから、今のような「軸」が形成されたというお話もありました。NewMeにも色々なバックボーンのキャリアアドバイザーがいて、仕事と子育てを両立していたり、色々なスタートアップを経験された人たちもいたり、大手人材会社に在籍していたりなど。エージェントの人との相性やどんなアドバイスをくれるかなど、そういったところも見極めながら転職活動を進めていくと、より良い転職活動になるのかなと思いました。
そして、今中川さんからプロダクトを愛しているみたいなお話がありました。玉田さん、それこそプロダクトを愛している上でのお仕事だと思いますが。世界観や精度を上げていくということをチーム一丸となってやっていくというのはやりごたえに繋がったりするのかなと思いますが、その辺りお聞かせいただけますか?
玉田:そうですね、ブランドが作る世界観だったり、アートの要素というところが個人的には感銘を受けて入っているところではあります。そういうアートの要素のところに、自分が前職で学んできたサイエンスや分析を、ちょっとだけ要素として足すことを必要としてもらえているというか、自分のこれまで培ってきたところをかけ算できるというところも楽しいです。学びながら、自分の力も活かせるような環境でやれているというのはあると思います。あとは、女性って事業の収益という側面よりも、やりがいとか世の中に何かをもたらせているかというところに、自分のやりがいを感じることが多いと思っています。うちの会社も女性が9割ですが、お金を稼いだり、営業利益ということよりも、お客様にどう体験してもらうかとか、そういうところにやりがい、モチベーションを持って、熱量高くやられている方が多いので、そういうところにも刺激を受けて、楽しくやっているなと思います。
笹川:確かに人の「軸」でいうと、玉田さんが勤めていらっしゃるheart relationは小嶋陽菜さんがチームを形成しつつ、人とかこだわり切り口でのインタビュー記事などをよく拝見しているんですけれども、そういった、誰と働くか、どういう属性の人たちと働くかって、それこそ自分の今後のキャリアや、自分の居心地の良さに繋がったりしますよね。転職活動においてどういった仕事に従事するかはもちろんだと思いますが、どのような人と働くかも、大切だなと思うのですが、玉田さん、それを毎日ひしひしと感じていらっしゃるんじゃないですか?
玉田:そうですね。まさに環境だったり、携わるものだったり、世界観みたいなところで、自分がどう成長しているかも合わせてなんですが、やりがいを感じられているなと日々思っています。
笹川:そんなことも考えながら、転職活動をすると面白いかもしれないですね!
▶本イベントレポートの続きはNewMe HPよりご覧ください。
■会社概要
会社名 : NewMe株式会社
所在地 : 東京都港区南青山3-3-3 リビエラ南青山ビルA
代表者 : 代表取締役CEO 篠原 さくら・代表取締役CCO笹川 友里
設立 : 2023年6月
事業概要 : 女性向けキャリア支援事業
コーポレートサイトURL:https://newme-inc.jp/
有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-315787
■問い合わせ先
NewMe広報担当 pr@newme-inc.jp
すべての画像