マーケティング担当者が突然退職。。事業成長を止めずに多岐に渡るジェネラリスト業務をカバーできた方法
MarketingPiece導入事例記事Vol.2
今回は、IoTのプラットフォーマーとしてスマートホームやIoTソリューションを提供している株式会社アクセルラボ(本社:東京都新宿区、 代表取締役:小暮学)の高橋 貢様・浅野 有汰様に、スタートアップだからこそプロ人材を業務委託で活用するべきポイントを伺いました。
正社員の退職による人員の不足と見えてきたマーケティング課題
ーーーーまずはアクセルラボ様の事業内容について教えてください!
浅野 アクセルラボではスマートホームのプラットフォーム開発を主軸に事業を展開しております。自社でスマートフォームの制御ソフトやプラットフォームを作成した上で、他社のデバイスを繋ぎ込み、スマートホームが機能する状態で不動産事業者にご提供します。直近では住宅以外の領域に向けてもIoTを使ったより快適に過ごすことができる空間設計を行っております。
ーーーーMarketingPiece導入前の事業/マーケティングの課題はどのようなものがありましたか?
浅野 当時、マーケティング業務は主にオンライン施策担当とオフライン施策担当の二名で分担しておりまして、私がオンライン施策担当でもう一名の担当者がオフライン施策担当みたいな形で業務を分担しておりました。その中でオフライン担当者の退職が決まったものの、代わりに担当できる人員が社内にはおらず、私一人でオンライン/オフライン両面対応することもリソース上厳しいと考えました。そこで一旦、私の業務を洗い出したところ、「広く浅く担当していたことで領域(特にサイト制作や広告代理店のディレクション)によっては業務のクオリティが落ちていたこと」が課題として見えてきました。
高橋 マーケティング担当者の退職にあたって新規での採用を考えていたものの求めている人材がすぐに入ってこない中で、優秀なフリーランスの方にお任せする選択肢も出てきました。
朝比奈(MarketingPiece) 当時、浅野さんの業務設計を私も一緒に行っていたのですが、HubSpotを活用したCRM施策やメディアのディレクション、広告代理店のディレクション、イベント設計/企画など私がこれまでに見たことないくらい多岐に渡っていた印象はあります(笑)。
初めてのフリーランス人材活用における不安と期待
ーーーーフリーランス人材の活用は初めてということでしたが、採用にあたっての不安はありましたか?
高橋 フリーランスが採用前の面談等の中では「できる」と言った業務にもかかわらず、実際にお願いするとなると「できない」みたいなケースが生まれることは不安でした。例えば、広告運用ができると言っていた方でも実際は代理店のディレクションのみで自分で運用したことがなかったみたいなケースも一定あるのかなと思っていました。。そのために面談の中では「本当に業務経験があるのか」を意識しておりましたね。
ーーーーその中でMarketing Pieceから紹介する人材に期待していたことはありますか?
高橋 フリーランスの方には様々な領域でのマーケティングの知見をもとに、自社内で整理されていない業務の体系化や不必要な業務の切り出しなどの業務のスリム化・コスト分配の最適化などを期待しておりました。
浅野 またフリーランスの方は優秀な方は多い一方、対個人であることからどうしても突然連絡が取れなくなるケースが発生しうることは不安でした。実際、スタートアップのコミュニティ内でも「フリーランスの方が飛んだ」みたいなケースは聞いたりしていたので。その点、MarketingPieceの場合は契約の主体は企業となるため、仮にフリーランスの方と突然連絡がつかなくなるケースが発生しても何かしらの形で補償していただける点で大きな安心感はありますよね。
経験豊富なフリーランスだからこその丁寧なコミュニケーションとバリューの出し方
ーーーーマケピから紹介するマーケターはどうでしたか?また実際に稼働をお願いした決め手はどこでしたか?
浅野 前提として人材をご提案いただく前の与件整理の段階で、フリーランスの方にお任せする領域と自社で内製化する領域を明確にしていたこともあって候補者の方とのミスマッチは少なかったと思います。その中でも実際に稼働をお願いしたフリーランスの方(以下、Tさん|仮名)は初回面談の時点から大変アグレッシブな方だなという印象を受けました(笑)。過去の代理店での豊富な「売るためのマーケティング」の経験や新規事業の立ち上げの実績などの「カオスな状況でも成果を出した経験」がある方で自社の環境とのマッチ度合いが高いと感じたことが採用の決め手です。
高橋 またTさんに関して、提案や仕事の進め方が非常に丁寧な印象を受けました。フリーランスの方でこちらの意見をあまり聞かずにご自身でどんどん進めていく方もいる印象ですがTさんの場合はご自身ができる範囲を明確にした上で丁寧にすり合わせながら仕事を進めていただけるだろうと思えた点が非常に好印象でした。
浅野 コミュニケーションスタイルが丁寧な点は私も大変共感しています。Tさんの場合、稼働に入ってからも丁寧でした。マーケティングの理想状態がある前提で、弊社側に「〇〇を進めたいのですが、まだ実行していない背景はありますか?」と自発的にご提案いただけるため非常に助かっております。こちらに関しても多くの企業様での経験があるからこそのコミュニケーションスタイルだと思いますね。
ーーーー元々正社員の方が担当していたポジションだったとのことですが、フリーランス人材のキャッチアップから稼働はスムーズでしたか?また実際の成果を教えてください。
浅野 キャッチアップに関しては想定よりも早いスピードで進みました。また、冒頭でも挙げたWeb広告ディレクションの課題に関しても、Tさんが主体となって着実に解決に向けて進んでおります。業務負荷の軽減はもちろんのこと、これまでに自社内部で成長が鈍化していた部分にテコ入れしていただいていることは大きな成果だと考えております。
スタートアップだからこそのプロ人材活用方法
ーーーー今後の事業展開と業務委託のマーケターに求める動きの部分としてはどのようなものでしょうか?
浅野 事業の展開としては住宅領域での拡大はもちろん、より広く、人が過ごす空間全体にIoTの技術を用いてアプローチしていけたらと考えております。その中で、事業成長に合わせて優秀な方が組織に入っていただけたらいいなとは考えているものの、なかなか事業や環境などの面で魅力的な会社が増えています。弊社だけが採用で一人勝ちすることは非常に難易度は高いと感じております。そこで数々の場面で活躍してきた経験をもつ業務委託人材の活用は事業成長の観点で非常に有効な策だと考えております。
ーーーースタートアップだからこそプロの業務委託人材を活用するべきポイントを教えてください!
浅野 スタートアップでは「事業成長のペースが早すぎて社内の人の成長が追いつかない」といった現象がよく起こり、結果として事業のフェーズ毎に求められる人材の要件は絶えず変化すると考えております。そのため、実際に他のスタートアップでも環境の変化が大きいことからメイン業務であってもフリーランスの方にお任せしているといった話はよく聞きます。今後、スタートアップが事業の成長に合わせて業務委託人材を活用するケースは増えると思いますね。
高橋 どうしても現代において一つの会社で長く働き続けると持っている知識も固まってしまいます。そこで多くの会社での業務経験があるフリーランスの方の意見を取り入れることは社内に新しい風を吹き込んでくれる良い機会になるのではと考えております。正社員採用のハードルも上がる中で、事業成長に合わせてフリーランスを活用することは非常によい取り組みだと思います。
▼プロの副業/フリーランスマーケター紹介サービス「MarketingPiece」についてのご相談・お問い合わせは下記からお気軽にご連絡ください。
https://marketingpiece.jp/clients/?inflow_param=_07_14_240401
■会社概要
社 名 :株式会社ThinkPunks
所在地 :東京都渋谷区渋谷1-1-3 THEHUB青山WEST503
代表者 :朝比奈 遥人
設 立 :2023年9月15日
事業内容:フリーランス/副業/複業プロマーケターマッチング支援事業
■株式会社アクセルラボについて
社 名 :株式会社アクセルラボ
所在地 :東京都新宿区新宿4-1-6 新宿ミライナタワー18階
代表者 :小暮 学
設 立 :2017年7月
事業 :IoTエンジン「alie+」の企画・開発・運営・提供
スマートホームサービス「SpaceCore」の開発・販売
IoTデバイスの導入支援、設置工事及びテクニカルサポート請負
WEBメディア「iedge」運営
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