【予備試験を目指す方/合格者への調査】それぞれが思う予備試験の”実際”にギャップあり。最難関は〇〇試験?対策すべき科目とは?
予備試験合格者全員が予備校が提供する何かしらのサービスを利用
司法試験を受けるためには、受験資格が必要なのをご存じでしょうか?
法科大学院の修了によって司法試験の受験資格を得るルートと、予備試験に合格して受験資格を得るルートがあります。今回は近年、大学院進学の条件を満たしていない大学生や仕事を続けながら司法試験にチャレンジしたい社会人からの人気が高まっている予備試験について取り上げてみたいと思います。
司法試験を受験するための試験とはいえ、予備試験は合格率4%ほどの難関試験であり、合格するためにはしっかりとした対策をしなければなりませんが、予備試験を突破した場合の司法試験合格率は非常に高く、司法試験への登竜門として非常に魅力のある試験です。
そこで今回、司法試験・予備試験のオンライン予備校『加藤ゼミナール』(https://kato-seminar.jp/)を運営する株式会社加藤ゼミナールは、予備試験を目指す方/予備試験合格者を対象に、「司法試験予備試験」に関する調査を実施しました。
<調査概要>
調査概要:「司法試験予備試験」に関する調査
【調査期間】①2024年3月22日(金) ~ 2024年3月27日(水)
②2024年4月8日(月) ~ 2024年4月9日(火)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
【調査人数】①315人(①予備試験を目指す方189人/②予備試験合格者126人)
②223人 (予備試験合格者)
【調査対象】調査回答時に予備試験を目指す方/予備試験合格者であると回答したモニター
【調査元】株式会社加藤ゼミナール(https://kato-seminar.jp/)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
【予備試験を目指す方・合格者】それぞれが必要だと思う予備試験の”実際”にギャップあり!予備試験の「4%」という合格率に対して、目指す方よりも予備試験合格者の方が「基礎力がより重要」と回答。
はじめに、司法試験にチャレンジしようと思ったきっかけについてうかがいました。
司法試験に合格することで法曹三者(弁護士、検察官、裁判官)になるための資格を得ることができます。
「予備試験(司法試験)にチャレンジしようと思った理由やきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『専門性の高い仕事に就きたい(54.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『高収入を目指せる(35.6%)』『困っている人の役に立ちたい(24.4%)』と続きました。
半数以上の方が、専門性の高い仕事に就きたいと思ったことがきっかけで予備試験(司法試験)にチャレンジしようと思ったようです。
この調査結果は、世間が弁護士(検察官、裁判官)という法律のプロフェッショナルに対して持っているイメージと近いのではないでしょうか。
そのような法の専門家になるための司法試験を受験するルートの一つである予備試験の合格率は「4%」ほどです。この合格率から予備試験に挑戦する方、合格者はそれぞれ予備試験をどのような試験だとイメージするのでしょうか。
そこで、「予備試験の「4%」という合格率からどのような試験をイメージしますか?合格した方は、現在のイメージに近いものを選んでください」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・予備試験を目指す方
『天才や超優秀な人しか合格できない(21.7%)』
『万全の応用力を備えることで初めて合格が見えてくる(54.0%)』
『万全の基礎力を備えることで合格が見えてくる(20.1%)』
『多少の努力をすれば運任せでも合格することができる(4.2%)』
・予備試験合格者
『天才や超優秀な人しか合格できない(13.5%)』
『万全の応用力を備えることで初めて合格が見えてくる(42.9%)』
『万全の基礎力を備えることで合格が見えてくる(35.7%)』
『多少の努力をすれば運任せでも合格することができる(7.9%)』
予備試験を目指す方、予備試験合格者ともに、「万全の応用力を備えることで初めて合格が見えてくる」といったイメージを持つ方が最多でした。
その一方で予備試験を目指す方では、「天才や超優秀な方しか合格できない」というイメージを持つ方が2番目に多く、予備試験合格者の回答では「万全の基礎力を備えることで合格が見えてくる」といった回答が2番目に多いという結果になりました。
このことから、予備試験に合格した方は学習開始当初のイメージと比べると、天才的な閃きや持って生まれた才能よりも、やるべき試験対策をきっちりとこなすことが合格のカギだと感じた傾向があると言えそうです。
とはいえ、予備試験には万全の応用力が最も必要だというイメージが持たれる中、予備試験を目指す方は1日の勉強時間についてどのくらい必要だと考えているのでしょうか。
また、予備試験合格者は1日に何時間勉強していたのでしょう。
「1日あたりの勉強時間はどのくらい必要だと考えていますか?合格した方は1日に何時間勉強していましたか?
※1日あたりの勉強時間は1週間の勉強時間(平日と休日の合計)を7で割って算出してください」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・予備試験を目指す方
『2時間未満(10.1%)』『2~3時間(19.1%)』『4~5時間(25.4%)』『6~7時間(19.6%)』『8~9時間(13.2%)』『10時間以上(12.7%)』
・予備試験合格者
『2時間未満(4.7%)』『2~3時間(15.9%)』『4~5時間(27.0%)』『6~7時間(29.4%)』『8~9時間(13.5%)』『10時間以上(9.5%)』
予備試験を目指す方の45%が、4~7時間程度の勉強時間が必要だと考えており、予備試験合格者の半数以上は実際に4~7時間程度勉強していたという結果になりました。
アンケート結果を週の勉強時間に換算すると「週に28時間〜49時間」の間が合格者の実際の学習時間の平均に近いと言えそうです。フルタイム勤務の社会人であれば、週に28時間でも、平日で2〜3時間、休日で5〜7時間の時間を確保することになりますから、仕事以外の相当の時間を勉強に充てる必要があることがわかります。
では、予備試験を目指す方は合格するまでにどのくらいの期間がかかると考えているのでしょうか。
また、予備試験合格者はどのくらいの期間がかかったのでしょう。
「合格するまでにどのくらいの期間がかかると考えていますか?合格した方はどのくらいの期間がかかりましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・予備試験を目指す方
『1年未満(3.2%)』『1~2年未満(24.3%)』『2~3年未満(33.9%)』『3~4年未満(18.5%)』『4~5年未満(9.0%)』『5年以上(11.1%)』
・予備試験合格者
『1年未満(7.1%)』『1~2年未満(22.2%)』『2~3年未満(34.1%)』『3~4年未満(19.9%)』『4~5年未満(10.3%)』『5年以上(6.4%)』
予備試験を目指す方の3割以上が、合格するまでに2~3年未満かかると考えているようです。予備試験合格者についても同じく、2~3年未満の間で合格した方が最多となりましたが、約3分の2(63.4%)の方が3年未満の学習期間で合格していることが、予備試験合格までの学習期間を考えるにあたり一つの目安となりそうです。
予備試験合格者の82.6%が、予備試験に合格できれば着実に司法試験も合格できると回答!
次に、予備試験合格によって得られるのが司法試験の受験資格であることを踏まえると、予備試験合格後に臨むことになる司法試験についてはどうでしょうか。
予備試験合格者が司法試験に合格する確率として、令和4年度は97.5%、令和5年度は92.6%という統計が出されています。
ここからは、予備試験合格者を対象に調査を行いました。
「予備試験合格者の司法試験合格率が令和4年度は97.5%、令和5年度は92.6%と高いですが、この合格率から、予備試験を突破することが司法試験合格への有力なルートになっていると感じますか?」と質問したところ、『とても感じる(31.0%)』『ある程度感じる(51.6%)』『あまり感じない(12.7%)』『まったく感じない(4.7%)』という回答結果になりました。
実に8割を超える方が、予備試験を突破することが司法試験合格への有力なルートだと感じているようです。
では、有力なルートだと感じる理由とは何なのでしょうか。
前の質問で『とても感じる』『ある程度感じる』と回答した方に、「そう感じる理由はどこにあると思いますか?予備試験合格が司法試験合格に直結する理由にあたりそうなものを選択してください(複数回答可)」と質問したところ、『短答式試験が7科目(司法試験は3科目)と、予備試験の方が範囲が広いから(47.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『出題科目も試験傾向もある程度共通しているから(42.3%)』『予備試験の方が司法試験よりも合格難易度が高いから(40.4%)』と続きました。
半数近い方が、司法試験は短答式試験が3科目であることに対して予備試験は7科目であることなどから予備試験の方が範囲が広いため、予備試験合格が司法試験合格に直結すると思うようです。
また、他の回答からも出題傾向や試験傾向が司法試験とある程度共通していることや、受験資格を要する司法試験の合格率(※令和5年は45.3%)と比べると予備試験が突破型の試験と言えることから、予備試験に合格することで司法試験に対応できる力がダイレクトに養われると考えている方が多いことがうかがえます。
【予備試験合格者に聞く!】半数以上の方が試験での最難関は『論文式試験』と回答!対策すべき科目は?
では、予備試験で実施される、短答式試験、論文式試験、口述試験の中で最も難しいと思う試験はどれなのでしょうか?
引き続き、予備試験合格者を対象に調査を行いました。
「予備試験で最難関なのはどの試験だと思いますか?」と質問したところ、『論文式試験(57.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『口述試験(24.6%)』『短答式試験(17.5%)』と続きました。
6割近い方が、論文式試験が予備試験の最難関だと回答しました。
予備試験、司法試験の論文式試験では複雑な事例問題に対処する高度な法的思考力が求められるうえ、採点基準が公開されていないことから、多くの受験生が対策に苦慮するポイントだと言えます。特に予備試験の場合には、司法試験の3科目よりも多い7科目(一般教養科目を除いた法律科目の科目数)で実施される短答式試験のわずか2ヶ月後に論文式試験が実施されることもあり、短答合格のための勉強とのバランスを取るのが難しいことも、論文式試験のハードルを上げている要素であると言えます。
次に、予備試験で出題される科目について、特に対策をするべきだと思うものはどの科目なのでしょうか。
「特に対策すべき科目は何だと思いますか?」と質問したところ、『民法(25.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『刑事訴訟法(20.6%)』『民事訴訟法(16.7%)』と続きました。
さまざまな科目がある中で、『民法』と回答した方が最多になりました。
また、刑事訴訟法や民事訴訟法といった科目も対策すべきだと思う方が多いようです。
いずれの科目も予備試験では短答式試験、論文式試験の両方で問われる科目であり、特に合格者の約25%が予備試験の最難関だと回答した口述試験が4位の『刑法(11.6%)』までを含めた調査結果の上位4科目を対象とした試験であることを踏まえると、予備試験は最後まで気が抜けない試験であると言えます。
予備試験、司法試験の試験範囲である基本7科目(憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法)にはそれぞれ科目ごとの出題特性があり、科目に合わせた勉強をする必要があります。予備試験を目指す場合にもしっかりとメリハリをつけて対策したいところです。
予備試験合格に向けて、独学よりも予備校を利用した方が良いと思う方の割合とは
では、勉強の際は、予備校が提供するどのようなサービスを使用したことがあるのでしょうか。
「予備校が提供するサービスのうち、利用したことがあるもの全てにチェックをつけてください(複数回答可)」と質問したところ、『論文対策系講座(選択科目・実務基礎科目含む)(48.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『入門講座(基礎講座)(44.0%)』『短答対策系講座(34.5%)』と続きました。
予備校が提供するサービスのうち、全ての合格者がいずれかの項目に1つ以上チェックをつけており、合格者は全員、何らかの形で予備校のサービスを利用しているという結果でした。
先程の調査で、予備試験の最難関として最も多くの回答があった論文試験対策としては、ほぼ半数の方が予備校の講座を利用しており、また、入門・短答・論文の3つの講座は予備試験の天王山である論文合格までの基幹の試験対策講座とも言える中、これらのうちいずれかの講座を受講したと回答した合格者は186/223人で「83.4%」という高い水準でした。
最後に、予備試験に合格するためには独学よりも予備校を利用した方が良いと思うか聞いてみました。
「予備校を利用した方が独学より良いと思いますか?」と質問したところ、9割以上の方が『そう思う(55.2%)』『どちらかといえばそう思う(37.7%)』と回答しました。
約93%の合格者が独学よりも予備校を利用した方が良いと回答しており、ここまでの調査結果も踏まえると「基礎知識から短答合格、天王山である論文合格までの道のりは予備校の分析、ノウハウを活用することで効率化できる」ということが言えそうです。
【まとめ】予備試験に合格すれば司法試験にも合格できると思う方は多い!予備校を活用して時間効率の良い試験対策を!
今回の調査結果で、予備試験を目指す方、予備試験合格者の予備試験に対するイメージや1日の勉強時間などが明らかになりました。
司法試験合格は専門性、社会的地位が高い仕事につけるチャンスであり、予備試験合格者の司法試験合格率の高さから予備試験に合格することが有力な受験ルートの一つになっているようです。
また、予備試験は万全の応用力を備える必要がある難関試験ですが、予備試験を目指す方と合格した方だと、後者の方がより基礎的な試験対策をしっかりとやる必要があると感じているという調査結果が示されました。
予備試験合格率4%とはいっても、短答・論文でそれぞれ20%ほどの合格率(口述試験は90%超の合格率)であり、天才・超秀才型の試験ではないですが、最難関である論文式試験は採点基準が公開されていないことから、科目ごとの対策にもメリハリをつける必要があります。
学習期間2〜3年、週に28〜49時間と、膨大な時間を勉強に費やすことを考えると、自分で一から傾向分析するよりも予備校のまとめ教材を参考にした方が正しい分析に従って勉強を進められるため、時間効率が大きく変わります。
予備試験の最難関は「論文式試験」という回答が最も多かったように、予備試験合格者の約半数が予備校の講座を利用しており、論文対策系講座、入門講座、短答対策系講座のいずれかを利用した方が83.4%にも上る結果になりました。
予備試験に合格するためには、予備校を利用した方が良いと思う合格者は非常に多いことから、予備校の分析やノウハウを活用することで効率の良い試験対策ができると言えるのではないでしょうか。
司法試験、予備試験対策なら『加藤ゼミナール』
今回、「司法試験予備試験」に関する調査を実施した株式会社加藤ゼミナールは、司法試験・予備試験のオンライン予備校『加藤ゼミナール』(https://kato-seminar.jp/)を運営しています。
■加藤ゼミナールについて
加藤ゼミナールは、司法試験・予備試験のオンライン予備校です。
創業理念は、オンライン予備校で良質な講座を適正価格で提供させて頂くことにより、誰しもが居住地や所属にかかわらずに良質な法曹教育を受けられるようにすることで、法曹教育の機会均等を図って優秀な法曹を輩出し、ひいては法曹サービスを享受する社会全体に貢献することにあります。
代表を務める加藤喬講師(弁護士)は、総合39位・労働法1位で司法試験に合格し、7年にわたる予備校講師活動を経て、法曹教育の機会均等と真の合格実績の実現を理念として加藤ゼミナールを設立しました。
■実績
令和5年司法試験の合格者数212名
加藤ゼミナールでは、令和4年司法試験では有料講座の受講者様から110名の合格者を輩出し、令和5年司法試験では合格者数を212名まで伸ばすことができました。
基本7科目の講座では、総合1桁~総合10位台の超上位合格を複数名輩出するとともに、総合2桁台の上位合格者を20名以上輩出。労働法の講座では、1位合格者、2位合格者を連続して輩出しています。経済法の講座では、開講1年で6位合格者を輩出しました。
■3つの特徴
①経験と実績が豊富な一流の講師陣
最高峰のオンライン講義をいつでも・どこでも
加藤ゼミナールでは、経験と実績が豊富な講師が自らの得意とする講義を担当しているため、一つひとつの講義の質が非常に高いです。また、オンライン予備校であるため、経験と実績が豊富な講師陣による最高峰な講義をいつでも・どこでも受けることができます。
・講師のプロフィールはこちら:https://kato-seminar.jp/lectures/
②完全オリジナルテキスト
講師作成の完全オリジナルテキストにより学習効果を最大化
加藤ゼミナールでは、全てのテキストを、上位合格者である講師が徹底したリサーチに基づいてイチから作成しているため、最高峰の品質を保つことが出来ています。
この点が加藤ゼミナールの最大の強みであり、テキストの品質の高さは大変多くの合格者・受験生の方々から支持を受けています。
・サンプルテキストはこちら:https://kato-seminar.jp/original-text-2/
③低価格&効率化
オンライン予備校だからできる! 効率的な学習を低価格で提供
オンライン予備校の最大の利点は、いつでも・どこでも講義を受講できる『学習の効率化』にあります。
加藤ゼミナールは、高品質で効率化された学習環境を低価格で提供し、多くの方々の司法試験・予備試験受験を支援することで、『法曹の多様性の確保・向上』という司法制度改革の目的に寄与していきます。
<無料体験講座>
加藤ゼミナールの講座を無料で体験受講して頂けます。
https://kato-seminar.jp/taiken/
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