路上から生まれた“支援・被支援を分けない福祉”──荒井和樹『能力社会から共同体自治へ』10月10日発売(せせらぎ出版)
路上から生まれた〈支援・被支援を分けない福祉〉の実践をもとに、競争と排除を超える教育・福祉の新たな形=〈共同体自治〉を提示する。
教育・福祉・医療の現場をむしばむ「能力主義」や「支援する/される」関係を問い直し、
人々が“仲間として”関わり合う〈共同体自治〉の実践を描いた新刊『能力社会から共同体自治へ』(荒井和樹 著/せせらぎ出版)が、2025年10月10日に発売されます。
路上から生まれた「支援・被支援を分けない福祉」の実践を通じて、分断を越えた教育・福祉の新たな可能性を提示します。

全国こども福祉センター理事長であり、愛知文教女子短期大学准教授の荒井和樹による最新刊
『能力社会から共同体自治へ──競争と排除を乗り越える教育と福祉実践』(せせらぎ出版、A5判・232頁、定価1,980円・税込)が、2025年10月10日(金)に発売されます。
本書は、能力主義と競争社会の中で「支援する人」と「支援される人」に分断されてきた現実を問い直し、名古屋駅前での若者アウトリーチ、居場所づくり、ドロップイン、当事者参画の実践をもとに、“支援・被支援を分けない福祉”=対等な関係にもとづく共同体のかたちを描いた一冊です。
著者の荒井は、十年以上にわたり路上や地域での青少年支援を続けてきました。
その実践は、年齢や立場、属性を超え、人々が“支援者”や“利用者”といった役割の境界を越えて協働する新しい社会の姿を提示しています。
現場の困難や葛藤を丁寧に描きながら、「来やすい入口(ゆるい入口)」「安心の約束(簡単なルール)」「ともに決める自治」という三つのキーワードで、だれもが居場所と役割を取り戻せる関係づくりの方法を具体的に示しています。
帯文には、東京大学准教授の斎藤幸平氏が寄稿。「新しい福祉と教育の実践書」として、哲学・教育・地域福祉・社会運動の各分野で注目が集まっています。教育関係者、福祉・医療・自治体職員、学生、市民活動関係者など、「支援」や「共生」のあり方をあらためて考えたいすべての人におすすめできる内容です。
【書誌情報】
書名:『能力社会から共同体自治へ──競争と排除を乗り越える教育と福祉実践』
著者:荒井 和樹(全国こども福祉センター理事長/愛知文教女子短期大学 准教授)
出版社:せせらぎ出版
発売日:2025年10月10日
判型:A5判・232頁
定価:1,980円(税込)
ISBN:978-4-88416-321-1
出版社URL:https://www.seseragi-s.com/shopping/?pid=1758767714-947272
【著者プロフィール】
荒井 和樹(あらい・かずき)
特定非営利活動法人全国こども福祉センター理事長/愛知文教女子短期大学准教授
保育士・社会福祉士。児童養護施設勤務を経て2012年に全国こども福祉センターを設立。「支援する/される」に分けない〈非援助的アプローチ〉を提唱し、路上アウトリーチや地域拠点の実践を通して、〈共同体自治〉の理念を社会に発信している。
著書に『子ども・若者が創るアウトリーチ』(せせらぎ出版/改装版2023)。
2023年「第1回未来をつくる こどもまんなかアワード」内閣総理大臣表彰受賞。

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