グリーンケミカル、NEDO「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業」に採択
NEDOからの補助金により、グリーンケミカルの技術でバイオマスプラスチック実用化を加速
非可食バイオマス由来の糖原料から芳香族系バイオプラスチック原料の製造技術確立を目指す株式会社グリーンケミカル(本社:神奈川県藤沢市、代表:張 錦良、以下「弊社」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が主催する第1回公募の「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)」のSTSフェーズに採択されたことをお知らせいたします。
採択結果はこちら:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101775.html
弊社は、GX事業を通じて、非可食バイオマス由来の糖原料から有用な芳香族系化合物HMF、バイオマスプラスチック原料FDCAやBAFの生産プロセスの量産課題を解決し、バイオマスプラスチックの普及に貢献します。
NEDO GX事業
NEDOは、革新的な技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの日本だけでなく世界全体で対処すべき社会課題の解決につながると考えられる革新的な技術に係る研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」に対し、STSフェーズ、PCAフェーズ、DMPフェーズの三つのフェーズにおいて、実用化研究開発や量産化実証に取り組んでもらい、その事業化に向けた支援を行います。
(参考)NEDO公式発表 https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101775.html
(STSフェーズの助成金交付額上限:5億円)
グリーンケミカルについて
独自の新触媒と生産技術により、非可食バイオマス由来の糖を100%原料として、有用な芳香族系化合物であるHMF(5-ヒドロキシメチルフルフラール)を高純度で製造することが可能になります。HMFは医薬品や機能性食品としての利用が期待されているのみならず、多様なカーボンニュートラル化成品のビルディングブロックとなる化合物です。
HMFを中間体として、FDCA(フランジカルボン酸)やBAF(2,5-ビスアミノメチルフラン)の製造が可能です。FDCAは、世界中でPETボトル等に大量に使用されている石油由来樹脂のPET(ポリエチレンテレフタレート)を代替可能な100%バイオ由来のポリエステル樹脂PEF(ポリエチレンフラノエート)の原料です。また、BAFは石油由来アラミドを代替可能なバイオ由来の芳香族ポリアミド系樹脂の原料になります。今後はHMFとFDCAのスケールアップ検証と、HMFから変換できるBAF等の高付加価値製品の製造技術開発に取り組んでまいります。
採用募集について
グリーンケミカルでは事業を加速させるため、【研究開発及び事業開発】の人材を募集しています。
グリーンケミカルのビジョンである「化学プロセスにより地球環境問題を解決する使命」に共感し、初期の事業フェーズからの事業拡大を共に走り抜けてくれるメンバーを募集しています。
ご興味のある方は、弊社ホームページの問い合わせフォームからご連絡をお待ちしております。
【会社概要】
社名:株式会社グリーンケミカル(英名:Green Chemical Inc.)
本社・研究所の所在地:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1 湘南ヘルスイノベーションパーク
代表取締役CEO:張 錦良
設立:2018年10月
資本金:3000万円
事業内容: バイオマス変換触媒と反応プロセスの技術開発とライセンスビジネス、カーボンニュートラル化成品の製造と販売
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